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ARROW!!  作者: ま ゆ
10/15

ARROW!! -10- 関

「初めての感覚」は


 予想以上に


 あたたかかった。




 あなただったから


 あなたであったから



 あたたかかったのかな。



         ARROW!! -10- 関





『と、言うことで 付き合ってるから、ネ』


「「「「えええええええええええええ?!?!?!?!?」」」」


「死ね 龍たろー!!!!」


帆奈津さんが龍さんに 手をグーにして

龍さんのおなかに 一発。


「どこまで イってん♪ お兄ちゃんに

 教えてーやー♪」


晴さんが、龍さんに 大きな声で

耳打ちする、かろうじて 大きな声で。


「えー、めっちゃオレ、ショックやねんけどお!!」


蛍さんが、あたしに抱きつく。

龍さんが、それをはらいのけて

無理やりあたしの隣にきて


『ん、そーゆーことやから^^』


マイペースに話を進めて

マイペースにピザに手を出して。


「まあ そんな話はナシにして♪

 空奈ちゃん、友来 おめでとー!!」


『なしっちゃうわ! ありやよー!!』


「うっさい あほ、 んじゃ、みなさん

 かんぱーい!!!」



『んー。』


「龍さん、どうぞっ」


不機嫌な顔を あの笑顔にかえたくて

ピザの力を借りてみた。


『んー。』


「龍さん?」


『おれのこと 好き?』


「うんっ!」


『んふふふ(笑)』


あんまりにも、嬉しそうに笑うから

あんまりにも、かわいいから。


「龍さんっ♪」


思わず後ろから抱き付いた。

あたし、 めっちゃスキやねんな。


「もー この2人はおいといてっ!

 明日の入学式はみんなで行くでなあ♪」


「あ、約束したでな^^ オレ車出すわ。」


「おれ、新しい服 出そー♪」


「あ、でも友来と空奈ちゃんは別やでえ?

 友来、空奈ちゃん チャリで乗せたって^^」



「ほーい。」


サルが元気ないなああ・・・



「あ、 あたし 部屋行って

 きますねw」


「んー了解っ^^ 外暗いから

 気ぃ つけなよー♪」


帆奈津さんは ほろ酔いで

蛍さんは 倒れこんでて。

晴さんは 飲み続けながら ピザ食べてて。



『空奈ちゃん、オレも行こか?1人じゃ危ないやろ?』


「ありがとうっ^^ でも 大丈夫ですw」


ちょっとした気遣いも 全部全部

すっごい 嬉しい。


あたしは階段をかけあがって

2階の真ん中の自分の部屋に鍵をさした

瞬間、 後ろから誰かに抱きつかれた。



「やっ・・・」


『うるさい 静かにしろ』





サルやった。


「ちゃうねん、あたし あんたが

 元気ないから アメちゃん

 あげようと思ってん。」


『あほか、元気じゃ。』


「てか、離してっ」


『いやー。』


「どうしたんっ?」


『なんで・・・ なんでッ』


 

━━━━━ボコッッ!!!!!!!!!


「何してんねん!!警察呼ぶぞ!! 誰や!!!!」


『痛ったいやあ!!!』


「ん。 ん?」


『オレっすよ。』


「あー あー 」


『いや、おれ、友来ですわ。』






「あー なんや。」


『^^』


「て、 あほか。」


『^^;』


「お前は 人の彼女に何してんねんっ!!!!」


「ちゃっ 龍さんちゃうねん! あたしが

 ヒールの靴履いてて コケそうになって!

 それを こいつが支えてくれてただけっ!!」



「そう・・・ なんや。」


『^^♪』


「ごめん、殴って。 おれ 下戻るわ」


『∩(●´∀`●)』



龍さんが行ったのを確認した後、

サルの頭を一発 殴った。


「龍さん 怒ってはったやんっ!!!」


『知るか。』


「お前が悪いンやんかあ!!!」


『うっせー』


「なんや、今日 あんた かわいくないで?

 いつもかわいくないけど、いつもに増して

 かわいくないな。」


『あほ』





サルなんかより、ずっと龍さんが気になった。



「ただいまあ・・・」


みんな 寝てるみたいで 静かに入ると

そこには 1人で ぽつんと ベランダに立って


空を見上げる龍さんが いた。


「龍さん・・・」


『んー。あ、うん・・・』


「ごめんねっ!!ほんまにっ!!」


『あ、いやいや そんな、ええ。』


すっごい龍サンの様子がおかしい。

なんか おかしい。


「あたしが無防備にしてたからっ

 ちょっと 背伸びして ヒールの

 靴なんか履いたからっっ

 ん゛━━━━っ ・・・ごめっっ 」


もう、あたし あかんわ。

気持ちを伝えるのが しんどい。

龍さんに 伝えようとすると

涙があふれる。


『んー、許したらんっ』


そう言いながらあたしを抱き寄せて

思いっきり「ぎゅっ」ってあたしを

抱きしめた。


『・・・不安やねん』


「ふぇ?」


『せやって かわいい顔するで

 友来に 取られるんちゃうんかって、

 オレから離れてくんちゃうんかなって。

 ほんまにっ 不安で・・・』


「・・・ 龍さんが 1番 すきやっ」


『ほんまに?』


「ううっ 好きすき好きすき好きぃぃぃっ」


『んふふふ(笑)』


ただ、 龍さんが 不安やったのが

全然 気づかんかった自分に腹がたって。


「龍さん 好き」


『知ってるよ^^』






また、 唇が重なる。


前とは違う


もっと あったかい


もっと 好きになる。



ずっと、ずっと この瞬間(トキ)


止まればいいと 思った。




ARROW!! -11-に 続く。





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