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『侵略者(バグ)の動きがコマ送りに見えます 〜絶望の未来から戻った平社員、世界最速の狙撃手として人類を救う〜』  作者: 水原伊織


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第4話 一発で怪物を撃ち落とす

「ひぃぃっ! 助けてくれ!」


地面に這いつくばる山本課長。


その頭上へ、怪物の鎌がゆっくりと迫っている。


逃げ遅れた女性社員も、恐怖で動けない。


俺は拾った銃を確認した。


(銃か……)


一周目の戦争で、嫌というほど扱った。


最初は反動に振り回された。


だが、今は違う。


クロノ・ヴィジョンが発動している。


銃の重さ。


敵との距離。


風。


怪物の速度。


すべてが一瞬で理解できる。


俺は銃口を上げた。


(……見つけた)


怪物の身体は黒い甲殻で覆われている。


だが、羽の根元だけは違った。


薄い肉が露出している。


ここなら撃ち抜ける。


俺は引き金を引いた。


――ズドンッ!!


弾丸が飛ぶ。


スローになった世界の中で、弾丸の軌道さえ見える。


そして。


命中。


肉が弾けた。


ドクン。


世界が元の速度へ戻る。


『ギシャアアアアアッ!!』


怪物が悲鳴を上げた。


片翼を失った巨体がバランスを崩し、そのまま地面へ激突する。


ドガァァン!!


「……え?」


課長が呆然と俺を見る。


周囲の人々も、何が起きたのか理解できていない。


「今……撃ったのか?」


「嘘だろ……」


「見えなかったぞ……」


俺は銃を下ろした。


たった一発。


それだけだった。


「佐々木……」


課長が震える声で言う。


「お前……何者なんだ?」


俺は首を傾げた。


「何者って……」


ただの平社員だ。


そう答えようとした、その瞬間。


『キシャアアアアアッ!!』


上空から、さらに三つの影が降ってきた。

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