表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/22

魔力測定……あなたの全ては私の物…

入学式終了後、学園では伝統的な新入生の魔力測定が行われようとしていた。

1メートルくらいの真っ赤な魔法の絨毯の上に1人ずつ乗り、呪文を唱えると魔力量に応じて花が咲くのである。

花の色は、白から始まり魔力の精度が高いもの程ピンクに近い色になるのだ。

Fクラスから順に測定していき、最後にAクラスの生徒が測定する。

この魔力測定は伝統的な行事ということもあるが、次のクラス分けの参考にもされるのである。

Fクラスの生徒が、赤い魔法の絨毯に乗る。

大抵の者は、1つ2つ小さな白い花を咲かせるかであった。

徐々にクラスが進んでいき、いよいよ1年Aクラスの順番になった。

Aクラスともなると、皆美しいピンク色の花を10程度は咲かせてた。

そんな中、1人の生徒が緊張のためか大きく震えていた。

──マロウ・シンクール──

平民であるがとても優秀な者で特待生の生徒である。

小柄でふわふわの茶色い毛の少女だ。

(ドッッピャー!!

こ、こんな大勢の前で測定するなんて……知らなかったよ~。どうしよう!Aクラスは全員、幾つも花を咲かせてるよ。咲かなかったらどうすんの、これ。笑い者だよ。ぶるぶるガクガク。ただでさえ平民の私が、、、。そんな悪目立ちしたら…、Aクラス全員からいじめられるよ。あ、、ヤバい鼻血が…。、 )

鼻血が出て涙目になりながら震えていると、後ろから優しい声が聞こえてきた。

後ろを振り替えると、美しい紫色の目の少女がいた。

その美しい少女はマロウの鼻付近に手をかざし、にこりと微笑んだ。

鼻血は止まり不思議と緊張もなくなっていた。

マロウの順番が来て、いつもの力が出せたのか、綺麗なピンク色の花を20個くらい咲かせれた。

皆から感嘆の声があがる。20個も咲かせている。しかも綺麗なピンク色。大きさも十分ある!Aクラスで1番の花だ、すごい…!

咲かせた花は自然と消えていく……。

(こ、これで何とか特待生の面目が保たれた。)

ほっと胸を撫で下ろす。

先程の少女のお陰である。

お礼を言おうとしたが、次はその少女の番であった。

小女の名前はリルネット・ネイビス。

学園中の生徒が噂していた少女だ。マロウのような平民は本来であれば、このように隣に並ぶことなど許されない存在であろう。

リルネットは、魔法の絨毯の上に乗り、静かに呪文を唱えた。

マロウは、その立ち居振舞いが、あまりにも美しく感じて固まってしまった。

同じ制服に身を包んでいるというのに、何もかもが、全部違って見えたのだ。

お貴族様はこんなにも美しいのだろうか?いや、、、貴族というより神だ、女神様だ。

リルネットが呪文を唱えると鮮やかなピンク色の牡丹程の大きさの花が幾つも……

……百……千…咲いたのであった。

女神様は美しく微笑んだ。

その場にいた生徒、教師ともに驚きの声を上げ美しい花を見つめていた。

学園長ですら、長い教師生活の中で初めて見る花の景色に目を細めるのであった。


が、その瞬間……どこからともなく風が吹き……どこかに吸い込まれるかのように花は跡形もなくなくなってしまった。

(本来、魔法の絨毯の花は暫くしたら消えるので、そんなに不思議ではなかったが…。)

女神のとなりにいた綺麗な少年の方に吸い込まれていったかのように見えたのだ……。

「も~っ!主様ったら、う・け・る~。自然に消えるのにね~!何も跡形もなく回収しなくってもね~!もうっっ束縛をかんじるわ~ウフフフフッ」

隣にいた赤髪のモノクルをかけた美しいが個性的な少年が、のけ反り笑いながら話していた。

少女は2人を見つめ、美しく微笑んでいた。


   ──入学式は無事終わった。──

だが、ネイクの心の片隅には、禍々しい感情が渦巻いていたのであった。

(……やはり、リルネットと僕だけで良いのではないだろうか……)

(…この世界に存在する人間は…。)

自分以外の他の者がリルネットと関わる度にリルネットを何処かに閉じ込めたくなるのであった。


フフッそんなことをしたらあの愚かな両親と同じになってしまうのにね。


       ────────


入学式の後、ネイクに連れられて学校の敷地の端に来ていた。

…そこには1本の大きな桜の木があった。少し風があり満開の桜から、花びらがヒラヒラと舞い落ちていた。。

「ネイク様…。綺麗です、とても。」

満面の笑みをネイクに向ける。

(しかし、小さな鳥籠に閉じ込めては、この笑顔に出会うことは出来ないのだろうね。)

ネイクは仕方ないと自分の心に言い聞かせた。

桜吹雪を背景に、より一層リルネットは美しかった。

リルネットは、ネイクに近づき、背伸びをした。そして、ネイクの頬に慈しむようにキスをしたのである。

ネイクは、リルネットの唇が頬に触れると、頬から喜びを感じとれた…


しかし……同時に何故かとてつもない不安感が沸き上がってくるのを、感じとったのであった。


──これから自分とリルネットの間に何かが起こるかのように……。




────熱く……続く────








最後までお読み頂きありがとうございます!

学園生活がスタートし束縛執着王のネイクは不安感を感じています。この先物語はどう進んでいくのでしょう……。

いつもお読み頂いている方。初めてお読み頂いた方。ありがとうございます。

少しでも気に入って頂けましたら、ブックマーク、評価などしていただけると、執筆のはげみに非常になります。

どうぞ宜しくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ