入学式……壇上から見下ろすように
馬車の停留所から学校の正門に差し掛かる。
正門はれんが造りで重厚感があった。流石は、帝国随一の魔法学園という感じである。
入学式は体育館で行われる為 体育館に行き、用意してあった席に、ジーザス、ネイク、リルネットの順に着席する。
美しい3人が揃っている為に、ここでも否が応でも、周囲の注目の的であった。
入学式が始まり学園長が話をする。
学園長は魔法学園の学園長らしい白い髭に三角棒を被っているという風貌だ。
「スカノア大帝国王立魔法学園に入学おめでとうフォフォッ。
諸君達の輝かしい人生の1ページにこの学園生活が加わる事を光栄に思います。フォッフォッフォッ。」
学園長が白くて長い髭を撫でながら話す。
「学園では様々な経験をすることになるでしょう。
様々な分野の知識を深めるために勉学に勤しみ、また友人達とかけがえのない時間を過ごすでしょう~~~ウンタラカンタラウンタラカンタラ
(まだまだ学園長の話は続いているので割愛中。)」
いつの時代でもどこの世界でも学園長の話は長い。
殆どの生徒が、ぼんやり聞いたりあくびをしたり俯いたりであった……が……リルネットは違った。
学園長の話を一字一句漏らすまいと真剣な眼差しで瞳をらんらんとさせながら聞いていた。
そんなリルネットをネイクはニコニコとしながらリルネットの表情を一つも見逃すまいとじっと見つめていた……
(入学式で学園長の話を真剣に聞くリルネト!!
……良い!!今日この瞬間も愛おしいよ!)
じりじりとリルネットに近づく。
(うん…。今日のリルネットも麗しいよ。)
リルネットの一つ一つを確認し、リルネットの髪の毛をくるくると自分の指にからませ、そっと口づけをした。
リルネットは微動だにせず学園長をじっと見ていた。
(リルネットに、こんなにも見つめられている学園長。
…………学園長…消そうか……!!)
そんな2人を生暖かい目でジーザスは見ていた。
(やだわ~!お二方共!可愛いわ~。ウフフフフフッ)
暫くして、学園長のスピーチが終わった。
──「続きまして、新入生代表の挨拶。
2年Aクラス リルネット・メイビスさん。よろしくお願いします。」──
リルネットが椅子から立ち上がり、壇上へと歩いて行く。
先程まで退屈そうにしていた生徒達が、一斉に注目しざわめき始めた。
・・・お美しい方だわ。歩く姿も神々しい。
あの方は……殿下の婚約者様なのよね。
何と麗しい方かしら、。
皆、羨望の眼差しで見つめる。
男子も女子も皆うっとりとするのであった。
「(フフッ僕の可愛いリルネットを……誰も彼も不躾に見ているね……
フフフフッッそんな不躾な目など、潰してしまおうかぁ…フフフッ。)」
「(あら、やだわ~主様。そんなことしたら、確実にお嬢様に嫌われるわよ~。やめた方がよろしいんじゃなくって。
……主様の感情お忙しいわね~大変ね~)」
……生徒達の目を潰すのはリルネットが悲しむであろう………
リルネットの為にネイクは我慢した。
壇上には、艶やかな黒髪に美しい顔立ちの紫色の瞳のリルネットがいる。
壇上からリルネットの美しい声が響きわたる。
ネイクはリルネットを見上げた。リルネットに見下ろされるとゾクゾクとした。
自分を圧倒する存在のリルネットを改めて素晴らしいと思うのであった。
(多くの者の目に触れるのは好ましくないが、畏怖堂々とスピーチするリルネットは素敵だ、、。)
ネイクは感嘆していた・・・
同じ頃、これから一緒に過ごす2年Aクラスの生徒達もそれぞれの心の中でそれぞれの想いを抱いていた。
♢♢♢・・・・・♢♢♢
・2年Aクラス生徒
(フヒーッフヒーッ!!!)
(やはりあのお方も神がかっている。だからダズリー様の呪いが効かなかったのね。)
(いやはや、流石は殿下の婚約者殿。お買い上げいただいたブレスレットがよく似合っておられる。いやはや)
(ふんっ!私の方のが数百倍美しくってよ。あの方の婚約者だからって調子に乗っているのじゃなくって?大体、紫目と言うけれどあの方の紫色とは全然違うわ。む・し・ろ・私のピンク色の目の方が、キュートよ!それにしても、あの方は、久し振りにお会いしたけれど、なんてなんて……かっこいいのかしらー!!キャッ)
(はぁぁあ~、やだな、うちの姫様。またお馬鹿な事、お考えのようですね。やれやれです。)
(ジーザスの主様の婚約者殿ね。ふーん。なるほど~、美しい方ね。声も、美しい、美しいわー。)
♢♢♢・・・・・♢♢♢
リルネットは壇上で、新入生代表の挨拶を終えた、、、、。
そして、いつものように美しく微笑むのであった……。
壇上からネイクの方を見ると少し心が落ち着くのを感じるのであった。
……熱く……続く……
お読み頂き誠にありがとうございます!
様々な登場人物達が増えていき、物語も進んでいきますが題名のようになるように、日々精進致します!
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!




