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入学式前夜……貴方と…手枷と

数時間が経過し、辺りは暗くなっていた。


──暗闇の中、ネイクが両肘をテーブルにつき喜びを噛み締めながら物思いに耽っていた。


明日から学園が始まる。

小さな鳥籠に閉じ込めるよりも大きな鳥籠に閉じ込めて、一見自由にみえる環境で、しかし実際はそうではない。

大きな鳥籠に入れる前に、首輪か手枷でつなぎ止め、いついかなる時も自分を感じて欲しいと考えていた……。


……フフッハハハハ

ネイクは先程の出来事を思い出し、突然笑いだした。


僕がリルネットに手枷をかけようとしたのに…

まさか、愛するリルネットに手枷をかけられるとはね…。

実際手枷をかけられると、自分がかけるよりも遥かに………非常に!……良かった。


……愛する人に繋ぎ止められるというのは、何と素敵な事なのだろうか。


手首に着けられたブレスレットを見てうっとりとする。

プラチナのチェーンにリルネットの瞳の色に似たパープルダイヤモンドだ。

リルネットはブレスレットを手首に着けた後、ネイクの手の甲にキスをした。

キスをされた時、ネイクはリルネットに支配されたように感じた。

何という高揚感なのだろうか。


また、一つリルネットによって、生きる喜びを与えられた。

ネイクは再び物思いに耽ったが、急に何かを感じ取ったのか、椅子から立ち上がった。

リルネットの部屋の入り口には見張りがいる為、いつものように、魔方陣を描き魔力を注いでネイクの部屋からリルネットの部屋に移動した。



──リルネットの部屋──


──リルネットはいつになくソワソワしていた。

何故だか落ち着かない気持ちである。

明日からスカノア大帝国王立魔法学園に入学するからだろうか。

それとも今日、自分でも思いがけないような行動をしたからなのだろうか。

ネイクの手首にネイクの髪の色と自分の瞳の色に似たブレスレットを衝動的にネイクの手首に着けた……

そしてその後、ネイクの手の甲にキスもしたのだ。

リルネットは、そっと自分の指で唇を触った。

リルネットの唇にネイクの逞しい手の感触が思い出された。

……と、部屋の端からカタンと音がしたかと思うとそこからネイクが現れた。

「ネイク様」

リルネットは唇にあった手をそっと降ろし、いつものように微笑んだ。

…いつもより少し喜びの表情も添えて…

リルネットは湯浴みを終え寝巻きにストールを羽織っていた。

(あぁ…夜のリルネットは、あどけなさと妖艶さが入り乱れているね。……素敵だ!……)

リルネットに近づくと石鹸の香りがした。

ネイクは何やらぐっときて、ネイクのネイクがネイクになりそうだったが、ぐっと堪えた。そして、紳士的に……「眠れないのかい?」

リルネットはコクンと頷いた。

「フフッこちらにおいで。」

いつの間にかテーブルにはコッブが置いてあった。

当然のように自分の膝の上にリルネットを乗せる。

低く色香の漂う声で「さぁ…お飲み…。」


「ありがとうございます、ネイク様」

飲んでみると、それはホットミルクだった。しかもハチミツ入りだった。

「美味しいです。」

体がポカボカしてきて、先程のソワソワした気持ちがいつの間にかなくなったいたのであった。

ネイクが後ろから包み込むようにぴったりと寄り添っている。

リルネットは今までネイク以外の同年代の者と関わった事がなかった。

故に明日の入学式事を考えると余計に落ち着かなかったのであろう。

……背中からネイクの体温を感じた。

ネイクが丁寧にリルネットの耳に艶やかな髪の毛をかける。

「良かった。今日はゆっくりお休み…。」

リルネットの耳にネイクの声を感じる。

ネイクはリルネットの耳に軽くキスをし頭を優しく撫でる。

リルネットはいつの間にかウトウトとしてきたのだった。

ネイクはそっと優しく抱き上げ、ベッドに横たわらせた。

「フフッまた明日…リル。」

額にそっとキスをする。

柔らかなベッドがリルネットを眠りへと誘っていく。

いつの間にかリルネットの手首には、ブレスレットが着けられていたのであった。





……熱く、続く……


変態1口メモ

リルネットに着けらたブレスレットは、銀色のプラチナの鎖に濃い目のパープルダイヤモンドのブレスレットでございます。


お読み頂き誠にありがとうございます

いよいよ…!

次回からは、学園編へと突入していきます。

色々な個性的なキャラクターが続々と登場する予定です!

その中でいかにネイクの変態性を出していくか!が課題ですね。

どうぞ宜しくお願いします!

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