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某年1月2日。晴。  作者: あみれん


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その6

Kは生ビールをもう一杯注文しました。


――沈黙。


お互い、何も話しません。

私は、こう思っていました。


――向こうが誘ってきたんだから、私が気を使って場を盛り上げる必要はない。

別に、話したいこともないし。


やがて、生ビールのお代わりが運ばれてきました。

Kはそれを、ぐびぐびと飲み始めます。

私はタバコを吸い、ウーロンハイをちびちびと啜っていました。


――コイツ、何で俺を誘ったんだ……?


十五分ほど、変な感じの沈黙が続いた頃、Kの注文したチャーハンとトンカツが運ばれてきました。

Kは、モリモリと一心不乱に食べ始めます。


私は、居酒屋で、子供以外にこんな食いっぷりをする人間を見たことがありません。

私は、珍しい動物でも見るかのようにKを見つめていました。


Kは、黙々と無言で食べ続け、十分ほどでチャーハンとトンカツを平らげると、生ビールを一口、喉に流し込みました。


そして、


「ふぅ〜、俺、腹減ってるとダメなんだよね〜」


喋った…

けど……“ダメ”って、いったい何が?

まぁよう分からんが、だったら先に飯食って来いよ。

やっぱり…コイツは違う。

うん、間違いない、コイツは絶対に違う。


そう思った瞬間、喉元まで込み上げていたあの感覚は確信に変わりました。


――付き合っちゃいけない人間だ。

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