同じ単語の繰り返しについて
はじめに
本作はあくまで、「なろうで執筆を始めてみた初心者」が迷った際の情報まとめとして書いています。
私自身は文系では無いので、文系バリバリの方には劣ります。
なのでマサカリはやめて下さいね。
心をおおらかにしてお読み頂くか、無理そうならブラウザバックをお願いします。
こんにちは、あるいはこんばんは。
過去の自分自身への戒めも込めて、今回は同じ単語を繰り返す作品について掘り下げたいと思います。
主にファンタジー作品の処女作に良く見られる傾向ですが、特定の単語が頻繁に繰り返される作品が見受けられます。
高頻度に感じるかは個人差が大きいので、あくまで傾向や目安程度に捉えて下さい。
◆お品書き
・戦闘シーンで多い単語
・多いと感じる頻度の目安
・多用される「瞬間」の例
・ワンランク上の探し方
・改善例
・みんな大好きな「少し」の例
・間の演出で使われる接続詞
・伝聞での多用と避け方
・さいごに
──◆戦闘シーンで多い単語
ファンタジー作品処女作の戦闘シーンで多いのが「瞬間」の多用です。
他の単語もありますが、共通している多用単語で且つ、朗読やテキスト読み上げで音感として引っ掛かるのが「瞬間」となります。
単語の中に「ん」が二度も現れるため、音が残り易く印象が強い単語です。
また、使われる傾向として体言止めや、読点の直前に強調する形で置くことが多いのも耳に残り易い要因の一つです。
──◆多いと感じる頻度の目安
これは主観的なもので申し訳ないのですが、3000文字程度のエピソード内で3回までならギリギリ許容、6回以上ならアウトかなと思っております。
4~5回は使い方次第ですがグレーゾーンですし、瞬間厨の予備軍です。
私が読んだ中でワーストは3000文字程度で15回も出てきた作品がありました。読んでいて「さすがに瞬間厨すぎやしません?」と思ってしまい、そこに気が取られて全く内容が頭に入らなかったことを覚えています。
──◆多用される「瞬間」の例
私の作品から一部引用して例を示します。
原文:
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こちらが敵キーパーへと目標を定めるや否や、ウォッチャーはピタリと落下矯正の連携攻撃を中断し、整然とした動きで素早く守りを展開する。
同時に、轟音と土煙をあげてクロワが得点サークル外へ墜落した。
慌てた様子のハーベストの通信も併せて届く。
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瞬間を多用した例:
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こちらが敵キーパーへと目標を定めた瞬間、ウォッチャーはピタリと落下矯正の連携攻撃を中断し、その瞬間に整然と守りを展開する。
瞬間、轟音と土煙をあげてクロワが得点サークル外へ墜落した。
次の瞬間には慌てた様子のハーベストの通信も届く。
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──◆ワンランク上の探し方
読点や句点の前で多用しているケースが特に気になるので、そちらを重点的に調べるようにしていくことをオススメします。
単語が分かっている「瞬間」以外も気にしたい場合は、正規表現を使った検索が有効です。
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正規表現での検索例:
[^\u3041-\u309F~、。「『\s\n]+[。、]
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※Googleドキュメントで正規表現が使えます。お使いのエディタで正規表現の検索が対応されていない場合はGoogleドキュメントにコピーして検索してみて下さい。
──◆改善例
言い換えは様々な候補がありますので、ネットで検索してみて下さい。
また、不必要な誇張をしていないかを見直してみるのも一つの手です。
瞬間を多用の例:
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ササオがグラスを傾けた瞬間、酒精が喉奥へと流れ込む。
すると瞬間、体が熱を持って赤みを帯びていく。
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簡素化+言い換え例:
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ササオがグラスを傾け、酒精が喉奥へと流れ込む。
すると即座に体が熱を持って赤みを帯びていく。
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小説は自由ですので瞬間を多用する例が悪い訳ではありませんが、気にする読者は多いため、一度は表現を見直してみることをオススメします。
──◆みんな大好きな「少し」の例
音の引っ掛かりは少ないのですが、多用される単語の傾向としては「少し」も筆頭候補です。
単純に言い換えを検討するだけでなく、省いて問題ないかを見つめ直すことをオススメします。
気になる「少し」の傾向としては、一つの文の中で多用されていることです。
一つの文で多用される例:
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彼は少し俯き、少し照れながら少し前のことを語り始めた。
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改善例:
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彼は僅かに俯き、照れながら少し前のことを語り始めた。
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朗読やテキスト読み上げをしてみると、同じ音が頻繁に発生する違和感を覚えるのでオススメです。
──◆間の演出で使われる接続詞
間の演出を入れたいがために使われてしまう接続詞の代表格「そして」と「だが」も見直し候補です。
情感を重視した作品で良く見られる傾向で、顕著な例では一行置きに同じ接続詞が用いられている作品も見受けられます。
「そして」の多用例:
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そしてササオがグラスを傾け、酒精が喉奥へと流れ込む。
そして、即座に体が熱を持って赤みを帯びていく。
そして、酔ったササオは口を開いた。
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こちらも実際に見かけます。
不要な接続詞を省いたり、具体的な描写に置き換えると作品がグッと締まると思われます。
──◆伝聞での多用と避け方
一人称視点の作品で見かける例として伝聞の「らしい」の多用もあります。
主人公がまた聞きの情報などを地の文で語らせる場合に比較的見かけます。
「らしい」の多用例:
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このデンブンタヨウ王国は300年前に建国されたらしく、その当時から聖女は祭り上げられてきたらしい。
あのときの儀式は形式的なものらしく、どの聖女も通った道だそうだ。
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セットで良く見かける指示詞の多用も気になる要素の一つです。
指示詞は具体的なものに置き換えて、先に伝聞であることを示すことでスッキリさせられます。
改善例:
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神官から儀式についての話を聞いた。
私が召喚されたデンブンタヨウ王国は300年前に建国され、当時から聖女は祭り上げられてきた。
先日の儀式は形式的なもので、全ての聖女が通った道とのこと。
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先に「ここから伝聞ですよ」と宣言して、閉めの部分だけ伝聞の表現を用いることで多用を避けられます。
──◆さいごに
ここに上げた例は、いずれも選択してはいけないという訳ではありません。
ただ、同じ単語を多用しているのを嫌う読者は一定数います。
もう少し読者を増やしたいと考えている場合は一考の余地がある改善点かと思います。
貴方の作品の向上に繋がれば幸いです。




