第四話 調査
「ん……んん……」
目を覚ました蒼はベットから上半身を起こす。
僅かに眠気を感じながら、彼女はベットから降りる。
「ふぁ~」と小さく欠伸をし、蒼はキッチンで化学合成コーヒーを作り、静かに飲む。
酸味のない苦み、だけど味わい深い味が彼女の口の中に広がる。
「フゥ……」
コーヒーを飲んでいた蒼はキューブ・デバイスを指で操作し、ニュース記事を確認する。
空中に投影された今日のニュース記事を見て、彼女は目を細めた。
『栃木県宇都宮がモンスターの大群により、壊滅』
『バーサーカー・ウイルスが拡大。人類の生存域はどうなるのか?』
『災害モンスター《竜》が現れる!?』
ニュースの一つ一つ見ていた蒼は、僅かに顔を歪める。
「本当……この世界は地獄ね」
そう言って彼女はコーヒーを飲んだ。
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コーヒーを飲み、食事を済ませた蒼は仕事の準備をする。
スーツケースを床に置き、彼女は右足でそれを強く踏んだ。
するとスーツケースがガチャガチャと音を立てて、鎧となって蒼の身体を覆う。
青い機械仕掛けの鎧を纏った彼女は、棚の上に置いてある戦闘用コートを羽織っていた。
その時、キューブ・デバイスからピピピと着信音が鳴り響く。
蒼が指でキューブ・デバイスを撫でると、女性の声が響いた。
『凍冷蒼ハンター。ハンター協会から依頼を出します』
「……依頼内容は?」
『八王子市で新種のモンスターが現れたという報告が』
「……新種」
蒼は顎に手を当てて、深く考え込む。
(まさか……《竜》?いや……それは流石に)
一瞬、嫌な予想を蒼は想像してしまう。
『報酬は五十万になります』
「……一つ聞くわ。その新種は《竜》じゃないわよね?」
『いえ……まだなにも』
「……」
『その新種がいたとされる場所の調査をお願いします』
「……わかったわ。その依頼を引き受けるわ」
蒼は電話を切った後、準備を始めた。
ガトリングガン、ショットガン、マシンガン、チェーンソーなど。
あらゆる武器を大型トラックに載せた彼女は、車のエンジンをかける。
ブオオオオオオン!というエンジン音が、装甲に覆われた大型トラックから鳴り響く。
「さて……行くわよ」
ハンドルを回し、蒼はアクセルを踏む。
彼女のハンターの仕事が始まった。




