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第四十四話 突撃
東京都、青梅市。
そこはバーサーカー・ウイルスに汚染されておらず、モンスターはあまりいない安全地帯。
しかし近付いた人間は二度と戻ってこない。
いわゆる呪われた地域。
近づく者は誰もいない。
しかしそんな場所を大型トラックで走る馬鹿がいた。
凍冷蒼だ。
彼女は車を止め、外へと降りる。
「あれみたいね」
ローブの内側から双眼鏡を取り出し、蒼は視認する。
巨大な施設を。
その施設の周りには、完全武装した戦闘兵たちが見張りをしている。
「なるほど……近づいた人間が戻ってこなかったのは、政府にとって重要なところだからなのね」
双眼鏡を衣の下にしまった蒼は、大型トラックのコンテナからバイクを降ろす。
そのバイクは大きく、強固な装甲に覆われており、武装が搭載されていた。
蒼はローブを翻し、大型バイクに跨る。
向かうは聖女が捕らえられている巨大な城。
愛する人を救うため、氷の女王は鉄の馬のエンジンを起動させる。
ブルルルル!と獣の唸り声の如きエンジン音が鳴り響く。
「待ってて、アリス。今から行くわ!」
ギュルルルルル!とタイヤが高速回転し、主を乗せた大型バイクは研究施設に突撃する。




