↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷光恋愛  作者: グレンリアスター
PR
25/51

第二十四話 服選び

 東京都、秋葉原の闇市にやってきた蒼とアリス。

 彼女が先に足を運んだのは、武器屋だった。

 店の中にいた武器屋の少女—――ミクは二人に気付き、笑顔を浮かべる。


「いらっしゃい☆蒼にアリス」

「ええ。今日はこれを用意してほしいんだけど」


 蒼はコートのポケットから一枚の紙を取り出し、ミクに渡す。

 紙を受け取ったミクは書かれている文字を見て、うんうんと頷く。


「オッケ~☆これを全て用意すればいいんだね☆」

「ええ」

「ただ用意するには少し時間が必要だから、五時間後ぐらいに来てね☆」

「わかったわ」

「ところで……二人揃ってここに来るなんて珍しいね☆もしかしてデートでもするの?この後」


 ミクが問い掛けると、アリスは笑顔を浮かべて蒼の右腕に抱き付いた。


「うん、そうだよ!」

「ちょっと、アリス」

「この後、イチャイチャデートするの」


 アリスの言葉を聞いて、ミクは「へぇ~」とニヤニヤと笑う。


「まぁ楽しくお姫様とデートしてきてね☆氷の女王様」

「うるさいわよ。行くわよ、アリス」


 アリスを連れて、店から出て行った蒼。

 そんな彼女を見ていたミクは、微笑む。


「楽しそうだね、蒼」


<><><><>


 闇市のとある服屋。

 そこには値段は高いが機能性はもちろん、デザインも生地もいい服が売られている人気店。

 中には多くの女性たちが楽しそうに服を選んでいる。

 そんな人気の服屋にある試着室で、蒼は顔を真っ赤に染めていた。


「ね、ねぇ……アリス。なんか恥ずかしいんだけど」


 蒼が今、着ているのはフリルがたくさんついた黒いワンピース。

 いわゆるゴスロリである。


「いい!かわいいよ、蒼!氷の女王があえてゴスロリ!最高だよ」


 ふんすふんす!と鼻息を荒く漏らすアリス。

 興奮した様子の彼女の瞳は、キラキラと輝いていた。


「さぁ、蒼。どんどん行ってみようか!」


 怪しい笑みを浮かべて近づいてくるアリス。

 いつも氷の女王として冷たい表情を浮かべている蒼が、思わず「ヒッ」と恐怖の悲鳴を上げた。


<><><><>


「ありがとうございました~」


 女性店員にそう言われながら、アリスと蒼は服屋から出た。

 蒼はげっそりと疲れた顔を浮かべており、肩を落としている。

 逆にアリスは楽しそうに笑いながら、服がたくさん入った紙袋を大切そうに抱き締めていた。


「さぁ、蒼!次に行こう!」

「……まだやるの?」

「当然だよ」


 蒼に振り向いたアリスはとても眩しい笑顔を浮かべて、手を伸ばす。

 闇市にあるいくつもの店の光に照らされる彼女は、幻想的で美しい。


「デートはここからだよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。