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対決

俺たちは町の外の草原に移動した。


「お前らは手をだすな。カイル、サシで勝負だ」


レオンは言い放った。


「かかって来いよ、カイル。格の違いってやつを思い知らせてやる」


「さっさとこんなやつ倒しちゃいなさい」


そういうとセティは魔剣に姿を変えた。それを手に取り構える。


「ほぉ。変わった芸風だな。正体は魔剣だったってわけだ」


レオンは余裕の表情で聖剣を構えた。俺はその様子を観察し隙を探す。


「来ないのか?カイル。だったらこっちから行くぞ!」


言うが速いか突っ込んでくるレオン。俺はその一撃を魔剣で受け止める。



キィィィーン。



剣がぶつかり合ったにしては不釣り合いな、耳鳴りのような異質な音があたりに響いた。


「何だ?今の音?」


呟くレオン。だがすぐに異変に気付く。


「は……!?馬鹿な!?聖剣にひびがっ!?」


そう奴のもつ聖剣にひびが入っていたのだ。


「オリハルコンで出来ていると言われる聖剣にひびだと!?あの岩殻獣の装甲すら両断した剣だぞ!?」


奴は距離をとり、こちらを睨めつける。


「何なんだ、その剣は!?」


「悪いけど。その子じゃ私に勝てないわよ」


セティが言い放つ。


「ふっざけるなよ!!俺は勇者でこれは聖剣なんだぞ?お前みたいな鈍感なだけが取り柄の田舎者とはわけが違うんだ!!」


自動修復を終えたらしい聖剣を再び構え、こちらにかけてくるレオン。俺はそれを剣を絡み取りはじいた。


「なっ!?」


吹っ飛ばされる聖剣。俺は魔剣をレオンに突きつける。その場に倒れこむレオン。


「なっレオンが負けた!?」


剣士ガルドが言った。どよめく勇者パーティ一行。


「俺の勝ちだな。レオン」


「ば、馬鹿な……俺がお前なんかに……」


どうやらショックで腰を抜かしてるらしいレオンに代わって、聖剣を拾いに行ってやる。


するとどうしたことか俺が手に取ると聖剣が光り始めた。


「なんだ?急に色が……」


金色に輝きだす聖剣。


「……来るわ」


魔剣状態のセティが呟いた。


「さっきの共鳴をさとられたようね」


するとレオンと俺の間の空間が歪み、そこから何者かが現われた。その人物は長い黒髪に黒い目をしたこれまた黒い服に身を包んだ男だった。だがそんなことはどうでもよかった。その男からはけた違いの魔力が溢れていた。


「……見つけたぞ。アルセティオール」


呼ばれたセティが答える。


「……アンタが今代の魔王ってとこかしら?」


そう、魔王が襲来したらしかった。

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