帰還
村に帰った俺たちは村人達にドラゴンは追い払ったと伝えた。かなり脅しておいたのでもう来ないだろうと付け加えて。
「それは本当か?アンタらが追い払ってくれたのか?」
「ありがたやありがたや」
「これで安心して暮らせる」
村人は喜んでいた。
帰りの馬車までまだ時間があったので酒場に赴くと、ガドゥがいた。
「お前ら……生きて帰ってきたのか?」
「あぁ」
「フロストドラゴンはどうした?」
「追い払っておいた、もう来ないだろ」
「……そうか。ククク……追い払ったか……!こいつはいい!」
ガドゥは傍らのレイアを見て、何か悟ったようだった。
「今日は俺の驕りだ。一杯飲んでいけ」
「ありがとう」
俺たちは1杯ずつ酒をご馳走になった。
馬車の時間になり俺たちとガドゥは町まで帰ることになった。
「しかし、追い払っただけだから今回のクエストは失敗だな」
「そうね、誰かさんのせいでね」
「そう言うなよ。あそこはあぁするしかないだろ」
馬車に揺られながら会話する俺たち。
「いずれにせよ。これでお前たちも有名人だ。何せSランク級ドラゴンを追い払ったのだからな」
「それ知ってるの多分私たちだけなんだけど、どう有名になるのよ」
「何こう見えて俺はAランク冒険者だ。信用はある」
「あっそ」
夕暮れ時には町についた。俺たちはさっそくギルドに報告に向かった。
「……ということでもう村には現れないだろう」
「分かりました。しかるべき調査の後討伐依頼は撤回されるでしょう」
「わかった」
「それより今回のフロストドラゴンはSランク級だったんですよね?」
「あぁ、それはこのオーガ殺しのガドゥが保証する」
「凄いです。それを追い払うなんて……」
「まぁ」
大体セティのお蔭なのだが。
「ふん、あんなの大したことないわよ」
チラっとレイアを見て言うセティ。レイアはばつが悪そうに黙っている。
「そうだ、来たついでにレイアのパーティ登録がしたいんだが」
「ぱぁてぃ登録?」
と小首を傾げるレイア。
「あぁ、レイアもこれから一緒に冒険するわけだからな。必要だろう」
「ふむ、そのぱぁてぃ登録とやらを頼むぞ娘」
「わかりました。お名前はレイア様ですね?……はい登録完了しました」
こうしてレイアを加えてパーティメンバーが3人になったのだった。




