主従契約
フロストドラゴンは消え、奴がいた場所には全裸の女がいた。
「なんだ?どういうことだ?ドラゴンは何処に行った?」
「あいつがそのドラゴンよ、さっさと切りなさい!」
「何だと?」
見ると確かにフロストドラゴンを思わせる水色の髪をしていた。肌の色素は薄く青白かった。そして瞳は青く、年齢は20前後くらいか?
「後生だから助けてくれ……」
「早くしなさい!」
「嫌駄目だ、女の子は切れない……」
「何言ってるのよ、この馬鹿!こんないい獲物めったにいないんだから!」
「もうここから出ていくと誓う!だから許してくれ!」
「彼女もこう言っている」
「いいから早く切りなさい!」
「駄目だ!」
「見逃してくれるなら主従の契約を結んでもいい!だから命だけは助けてくれ!」
「ここまで言ってるんだ。これで殺したら可哀そうだろう?」
「ちっ、これじゃ私が悪者みたいじゃない。仕方ないわね……」
「助けてくれるのか!」
「精々役にたってもらうんだから」
「ありがとう魔剣殿。我が名はゼルグレイア。主殿達の名は何というんだ?」
「俺はカイル。こっちの魔剣がセティだ」
「アルセティオールよ」
セティが人化して言った。
「それで契約っていうのはどうするんだ?……その前に服だな」
俺は収納空間から変えの服を取り出すとゼルグレイアに渡した。
「契約は魔法陣を描いて行う。そして誓の言葉を隷属側が唱え、主人側が了承すれば終わりだ」
着替え終わったゼルグレイアは宙に手をかざし地面に魔法陣を描いた。
「この上に主従二人が立ち契約を行う。準備はよいだろうか?」
「あぁ、いいぞ」
俺とゼルグレイアは魔法陣の上に立つ。
「我が名はゼルグレイア。我が身、我が魂を主たるカイルに捧げる」
「了承した」
すると魔法陣が光だして…しばらくしたら収まった。
「終わったのか?」
「あぁ、これで我は主殿のものだ」
「これからよろしく頼むゼルグレイア……は何か長いなレイアでいいか?」
「我は構わないぞ。主殿が呼びたいように呼んでくれ」
「よろしくな、レイア」
「こちらこそだ主殿」
こうしてフロストドラゴンのレイアことゼルグレイアが仲間になった。




