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魔王さま、まだ働けません。
沙也加が逃亡。
勇者さまはまた警備員に止められていた。
入れ違いに来たのは、魔王さま。
「賑やかな雰囲気だったな」
あなたの討伐隊ですよ。と言いたい気持ちをグッと押し込めた。
「で、結果はどうなんだ」
「魔王さま、まだ結果は来ておりません。」
まだ面接から2時間しか経っていない。
その時、佐藤が通りかかった。
「魔王さまやん。面接どうやったん?」
「余裕だったな。」
自信満々だ。
「へぇ〜、ほな受かってるんちゃう?」
軽い調子で言う佐藤。
「そうか。」
魔王さまは、深く頷いた。
「では、働くか。」
「いや、まだ結果出てへんって——」
佐藤が言い終わる前に、魔王さまは歩き出す。
市役所前——
魔王さまは、仁王立ちで入口を塞いでいる。
「おぉ、八尾。もう終わりか」
「魔王さま……まだ合格してませんよ。」
「なに?」
魔王さまは、少しだけ眉をひそめる。
「だが、合格と言われたぞ」
後ろで、佐藤さんが吹き出した。
「いや、そんなん言うてへんわ。」
「……なんだと?」
一瞬の沈黙。
「アホやん」
佐藤さんは、腹を抱えて笑っていた。




