47/51
勇者さま、仲間募集中です。
魔王さまが、帰った後の会議室
後藤さんはため息をついた。
課長は、後藤さんにどうでしたかと問う。
「課長…あの方はー」
「いい方でしょ」
「……はい。」
採用でいいですかねと優しい声で、後藤に話しかける。
拒否権はないようだ。
「とりあえず、試用期間雇ってみます。」
「ありがとうございます。」と課長は微笑む。
一方、勇者さまはーー
市役所の周りでは、「保証人になってくれ。」と
手当り次第に声をかける勇者の姿がある。
そこに、沙也加が通りかかった。
ひぃと声を上げ走る。
押せばなんとかなりそな沙也加を見て
しつこく追いかける。
「おい!待て。保証人にーー」
「いやぁぁぁ」と猛ダッシュで逃げる沙也加。
そして、勇者さまは市役所の入口で捕まった。
屈強な警備員達が、止めに入る。
「誰か…保証人になってくれー」
勇者の悲痛な叫びだけが、空に響いた。




