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八尾さん、お昼休憩です。
昼休み——
会議室を出たあと、私は小さく息をついた。
「……本番、大丈夫ですかね」
「無理やろ」
即答したのは、佐藤さんだった。
「志望動機からあかんかったやん」
「修正しても、あまり変わっていませんでしたね」
エルさんも淡々と続ける。
課長は、いつも通り穏やかに微笑んでいる。
「でも、素直に直そうとしていましたよ」
「そこはええ子やねんけどなぁ」
佐藤さんが腕を組む。
「長所とか、どうするんですかね」
私がぽつりと呟く。
少しの沈黙。
課長がポツリと呟く。
「……圧倒的な武力、とかですかね」
「あかん。」
「不採用です。」
即座に否定が重なる。
課長が少し考える。
「責任感……は、ありそうですね」
「世界支配しようとしてるし?」
「方向性は間違っていますけどね」
再び、沈黙。
私は、少し不安になった。
「……本番、ご迷惑おかけしませんかね。」
「たぶん、無理やな」
面接官に同情する一同であった。




