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魔王さま、不採用です。

水曜日


市役所会議室ーー


使用中と立札が立つ。

中には、課長、エルさん、私、そして——


佐藤さん。


「佐藤さん、お仕事は…」

「今日は有給休暇やで。こんなおもろいの付き合わな損やん」


佐藤は楽しそうに笑う。


「では、始めましょう。」


課長は扉の方へ視線を向ける。


コンコン、とノックが響いた。


「どうぞ。」


扉が開く。


入ってきたのは、魔王さまだ。

堂々とした足取りで席の前まで来るが——座らない。


「魔王さま、お座りください。」

八尾が促す。


「なぜだ。」


「面接は座って行います。」


少し考えたあと、魔王さまはゆっくりと椅子に腰を下ろした。


「では、面接を始めます。」


課長が穏やかに微笑む。


「志望動機を教えてください。」

「この地を内側から支配するためだ。」


一同、沈黙。


「不採用です。」

私は即座に言った。


「早いな。」


魔王さまが眉をひそめる。


「そういうことは言わないでください。」


エルさんが額を押さえる。


「人間界では、“社会に貢献したい”などと答えるのです。」


「なるほど……」


魔王さまは頷く。


「では、もう一度。」


課長が促す。


「志望動機を。」


「この地に貢献しつつ、最終的に支配するためだ。」


「不採用です。」


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