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魔王さま、面接の練習をします。
勇者さまは、トボトボと帰っていく。
入れ違いで魔王さまが入ってきた。
勇者さまは気づかないまま通り過ぎる。
「あらぁ……」
中村だけが、その姿に気づき、口元を緩めた。
「八尾、我の番号が出来たぞ。」
魔王さまは、私に履歴書を渡した。
少々お待ちください。と私は言い、
鈴木課長のもとへ履歴書を持っていく。
鈴木課長は、履歴書に目を通しどこかに連絡する。
少しして、受話器を置く。
「魔王さま、面接日程は明後日の13時からです。」
わかった。と答える魔王さま。
私は、ふと思った。
「魔王さま、面接できるんですか」
一同、沈黙する。
「余裕だ」と腕を組む魔王さま。
その姿をみて、課長が微笑む。
「魔王さま、面接練習しましょうか」
明日また来てくださいね。と課長は優しい声で伝える。
「余裕だ……」




