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勇者さま、保証人が必要です。
昼休み終了後ーーー
勇者さまと中村が、私の席へ座る。
「討伐免許証だ。」
「仮だけどねぇ。」
勇者さまは、中村に黙れと睨む。
私は、淡々と討伐申請の流れを説明する。
「討伐に行くのに、そんなめんどくさいのか」
「討伐の際に壊したものは、ご自身負担です。」
勇者さまは項垂れる。
隣の中村が、まあまあ、と肩を叩く。
「あと、討伐ルートは——」
「ひとまず、ゴブリンを討伐する」
即答だった。
私は書類に目を通しながら、最後の項目を指さす。
「では、こちらに保証人の記入をお願いします。」
勇者さまの手が止まる。
「……保証人?」
「はい。万が一の場合の責任者です。」
沈黙が落ちる。
「……いない。」
小さく呟く勇者さま。
その瞬間——
「いるじゃなぁい。」
中村がにやりと笑い、勇者の肩に腕を回す。
「私が保証人、なってあげる。」
「断る。」
即答だった。
「では申請の受理はできません。」
八尾は、冷たく言い放つ。




