表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最前線  作者: TF


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
48/843

とある人物が歩んできた道 ~時は解決しない~ No2の過去編

加筆修正完了!


誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;


後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので

初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!

この2年で、一体全体どんな進展があるのかな?気になるよねー?

若い二人が2年もあれば!!ってね、少しはその、坊やが大人へと一歩進むのかと、この街でも恋は愛へと変わるのだと…期待したかったわよ、私もね…

2年では進展しなかったのよねぇ~、いや、完全に停滞していたわけではないわよ?


乙女ちゃんと坊や、っていっても、もう、少年って雰囲気が抜けてきているけれど、坊やはまだまだ、ね?っふ、卒業していないのであれば坊やだもの。


まぁその、ね、つまるところ二人はまだ両想いにはまだ!なっていない!ってことよ。


まだ大人の階段を登っていない二人だけどね!見てますから!知ってますからね!見ちゃったんだから!実はこの街に来てからに比べるとよ!

すっごい進展していてびっくりなんだけど!!


まずね!この間、見ちゃったのよ!この街に商品を届けに訪れるキャラバンさんがいるのよ!

その商人の方が運んできた数々の品々が並べられたキャラバン露店をね!あの二人が!あの乙女ちゃんが!


仲良く買い物してたの!!私服で!!

隊服であれば、仕事かと思うが!私服は言い逃れできないわよ?


遠目で見ていたけど、あの時はまだ、手を握っていなかったわね、けど!

あの仲睦まじい姿はもう、ね…決まった様なものじゃないの、ぁぁ、もう、あまずっぺぇわぁ、見ていて羨ましいなんて思うことなく素直に祝福したわよ。


は~これはもう逢引よね!?

デートよ!おデートぉ!!お買い物ラブラブデート!


はぁ~もう、言わなくてもいいわよ、わかってる、陰で付き合ってんでしょ?おばさんわかってんだからぁ!…だれがおばはんや!!


あめぇ、甘酸っぺぇ、って思いながらその時は陰ながら微笑ましく眺めていたのに…どうしてかしら?そんなに順調なのに、何故か乙女ちゃんから呼び出しをくらってしまったのよ?順調そうなのに?

いったい、何を相談したいのだろうか?夜のテクニック?まさか、ねぇ?…

一応、側室として生きる者として伝授された数々の技、それを書類へとかき起こし用意するべきかしら?

いえ、やめておきましょう、乙女ちゃんが私に抱いているイメージを壊してしまいそうだから。清純派として!見られたいのよ!手遅れだとしても!!


そんな事を考えながら、どんな相談なのだろうかと、私専用の研究室で研究をしながら待っていると…コンコンっとドアがノックされた。


こんな丁寧なノックをする時点で誰なのかすぐにわかる。


乙女ちゃんしかいないわけなのよね、悲しいかなドアをノックする人は皆豪快にゴンゴンと派手な音を出すのよ。


椅子から立ち上がってどうぞーっとドアの外に声をかけ、紅茶でも入れようとお湯を沸かす。

ドアノブがゆっくりとゆ~~っくりと動き、音を立てることなく気配を殺すようにスーっと丁寧にドアを開け

「し、失礼します」

乙女ちゃんの声が先に部屋の中へと入ってくる、その声はとても小さくちょっとした物音で消えていしまいそうだった。

そんなか弱き乙女のようなか細い声と共にゆっくりと入ってくる。

尚、本人は騎士様と肩を並べてもおかしくないくらいに対人戦闘が卓越なので見た目で油断してはいけない、迂闊に襲えば細切れにされるわよ?


相変わらず声は、か細い、もう2年も定期的にここに来てるのに、まだ馴れないのかな?


いつもの場所に座っていいのかチラチラとこっちを見てくるので座っていいからね、今お茶をいれるからっと伝えると静かにコクンっと頷いて座ってくれた。

その仕草に毎度毎度感心してしまう、本当に礼儀正しいお嬢様ですこと、許しがないと座らないなんて、この街で、それが出来るのは貴女だけよー、もっとがさつになりなさい。


紅茶を淹れて渡すと、一口飲んでからもずっとそわそわと、もじもじと、視線を彷徨わせるように首を上下に動かして周囲を見ている、そんな仕草をみているだけだというのに、目の前の女性が、本当に可愛らく感じる。


この可愛さがあれば、あんな坊やなんてすぐにでも陥落しそうなのに、何が引っかかってるのだろうか?坊やはどうして手を出さないのかしらね?


っふ、そんなの、考えるまでもないわね、経験と度胸か、、、この年齢だものね、仕方がないし、乙女ちゃんは乙女ちゃんでかなり拗らせている感じがするし、坊やに至ってはあいつおっぱい大好きマンだろ?視線で感じるのよね…


乙女ちゃんはこの2年で成長したのか?何処かだって?わかってんでしょー話の流れで!!


残念ながら昨年から変化なしです、2年前から見るとそりゃ、多少はね?大きくなったけど、誤差じゃんってレベル、これを言うと確実に切り刻まれるので禁句ね?


っは!?まさか、相談ってあれ?王都発行の医療雑誌に書かれている大貴族たちが大金を叩いてする人体改造術!?胸を増量するあれか?あれをお願いされるのか!?

…できる自信がないし、机上の空論もええとこやんって鼻で笑ってた内容なんですけど?リスクしかないよ?戦士としての寿命削り切る可能性たっかいよ?

それを相談されてしまったらどうやって断ろうかと悩んでしまうわね。


そんなことを考えながら乙女ちゃんが話を始めるまでの間…ゆっくりと紅茶を飲んだり、研究資料に目を通していると、意を決したのか話を切り出し始めた!

どんな相談内容かと、研究資料を置いて姿勢を正し真正面から乙女ちゃんを見据える。

側室が覚えるべき奥義!傾聴の構え!ってね。


「戦士長が長期休みをくれたんだけど、どうしたらいいのかわからないんです!」

第一声が予想していなかった内容の為、思考が停止する。


???はい???

あ、恋の悩みじゃないの?ん?あたしゃーこの子の休日の相談もせなあかんのかぇ?


傾聴の構えで全てを捉えきれる自信があったが…意図を掴み切ることが出来ず返答に悩んでいると

「彼も同じ期間休みなんです!!」

黙ってしまったからなのか聞こえてないと思われたのか乙女ちゃんらしからぬ大きめの声を出させてしまった。


っは!!そういうことか!!気が付かなくてごめんなさいね!そんなのわざわざ言わなくても察してあげるべきだったわね!!って!二人同時に長期の休みなんて前例が無さ過ぎて気が付かないわよ!!


っていうかちょっとまって!?そ、そういうこと!?

この突如として渡されてしまった長期休みを使って、いくのか!大人の世界に!!

ぇ?告白もしてないのに段階飛ばしすぎやって?それは、その私もちょっと思ったけど、そういう方法もあるわよね、女は度胸!!!夜這いを断る男は男じゃない!ってね。


さて、相談に来た内容も理由も概ね把握で来たわね問題があるとすれば、どれぐらいの休みを頂いたのか、問題はそこよね。

確認してみると期間は驚きの一週間


一週間!?


すごいな、そんなに休みをくれるなんて、戦士の部は本当に安定しているってことなのね!いいわね、とても素晴らしい事じゃないの。

騎士様が休みを取ると決めたきっかけはあれかしら?つい先週に二足歩行ぶち殺したばかりだから、当分は大物は出ないと判断したのかな?


どういう理由であれ、休みを貰えるなんてすばらしい事よね。

今までそういうのが無かったもの、あったとしても長くて3日が限界だったものね。

故に、この街に放り込まれた若人たちは灰色の青春を送りつづ…けていないわね、影でこそこそとランデブーしてるのを見てるわ。

っま、それはさておき、若い人にはもっと青春を堪能していただきたいものよね。

っとなると、長めの休みを用意したと言うことは、騎士様が何を狙っているのか、この私の頭脳が痛みと共に計算を終えてしまったのよ、恐らく、騎士様もご家族とのお時間が欲しいのかもしれないわね…ってね、っぐ、あ、頭がわれ、割れちまいそうだ!思い出すな!想像するな!騎士様の回数を!!!ぐ、ぎぎぎ!!


気持ちを切り替える為に!!!邪を振り払うようにそこからもう、デートプランを徹底的に構築し!隙のないように話し合い組んでいく!!


まず!初手をミスってはいけない!

王都まで乗り合いの馬車に乗せてもらう!

あの狭い馬車で、あの狭い場所で、二人はお尻からくる揺れを支えあうように密着するのよ!!男なんてね!女性から漂う気品溢れる香りの情緒なんて保てやしないのよ!!まずは!じわじわと!確実に弱い攻撃から体に染み込ませていくのよ!!


次は!…王都での寝泊まりはどうするの問題だけど、そんなもの!決まってるでしょ!外堀を埋める!実家に連れ込んじゃえばいい!

ぇ?ぁ、そうか、坊やも王都出身だったから、自分の実家に帰るっという選択肢があったわね…

ううぅむ、ちょっと坊やを捕まえて貴女の実家に顔を出させるようにしとくか。


そうねぇ、後は…三日ほどは、王都で二人でラブラブデートして!三日目の夜に、坊やから告白させれば最高!

…なんだけど、ぇ?勇気が出ない?三日も二人っきりで過ごす勇気がない?


…そこかぁ、もう2年も経つのに、まだそこのラインかぁ、超えねぇといけねぇラインが多そうだなぁ。


乙女ちゃんの初心でシャイな部分がこの2年永遠と超えれないラインを明確にさせてしまったようだ…


そこからはもう、こんなシャイで初心なヤングでも出来る限りの!実現可能なプランを作り出して!…お開きとなった、この私と言えど、このプランを構築するのは難易度が高すぎません事?とっとと夜這いせぇ!押し倒せ!既成事実を作れ!って言いたくなるのを何度堪えたか!!!


ぇ?それは私にも当てはまるんじゃないのかって?

っは!わかってないわね、騎士様にその手は悪手よ!!!

今まで構築してきた関係を完全にゼロどころか!マイナスにしてしまう程の禁じてよ!!!…それがわかってるから、出来るわけないじゃない。


はぁ~…それにしても、あの子は…初心過ぎる、奥手すぎるのよ!

いや、淑女としては正しいよ?正しいけど、もっとがっつかないと!男なんてエロの塊なんだから!そこを攻めて既成事実作っちまえばこっちのもんだってのに!


待て冷静に判断するのよ、私!坊やなら一晩の過ちで逃げそうな気がするわね!

誰が言ったか知らないが恋の伝道師!この難問に答えを導き出すのよ!!


うん、冷静に考えると、16歳が使う手段じゃないか?いや待て!思い出せ!貴族たちが通う学校で起きた出来事を!!

うん、うん!!…そんなことないわね、普通に周りにいたわ、16歳で色仕掛けとか、夜這いを使って側室入りしてた人達、普通にめちゃくちゃいたわ…


若さは武器って教わったわ…

既成事実を作って一歩踏み込めば、次もまた、男なんてね?絆されるのよ、受け入れてしまうモノなのよ、やっちまえばこっちのものよ!貴族なんてね!

…なお、一部の高潔な方にそれをやると一族共にかなり危険な目にあいますのよ?下調べは大事ですわよ?

無論!高潔な方に対する夜這いのかけ方のノウハウも私達は受け継いでおりますわよ!!!…いま、がんばってるもん、まだはやいの!まだ、ダメ。焦ってはいけない、そう言い聞かせて、もう何年だ?ってのは禁句よ!!!


いけないわね、今は私の事じゃない、乙女ちゃんのことを真剣に考えねば…


うん!第一に!ピュアすぎるってのも、奥手すぎるってのも、過去の思い出が足かせになっているっていうのも!考えものねぇ…運命を感じすぎてその想いが重いとなり大胆な行動ができていないじゃない。


何よ?わかってるわよ、わ、わた、わた、私だって…っふ。その点、私は確実に進展してますからね!一緒にしないでもらいたいわ!


…ぇ?二人っきりでデートしたことあるのかって?あるじゃない!定例会議の後に相談してくれたりするじゃない!歴史書を紐解いて軍法会議も二人っきりでしてるじゃない!


ぇ?仕事内容じゃないのそれって?…ぇ、…ぁ、…ぇぁ?・・・・





…あいびきよ!誰がなんと言おうと逢引なんですぅ!!デートなの!私がデートだって思えばデートなの!!!大人のデートがこれなのよ!!!二人っきりで何かしてればデートなんですぅ!!!


一緒に!気軽に!飲みに!行ける雰囲気の良いバーがこの街に無いのが悪いの!

食堂で飲む葡萄酒は違うの!雰囲気がないのぉ!部屋に持って行って二人きりっで飲みたいけど、誘ってもきてくれないのぉ!!


商人から、良いお酒、融通していただいたんですぅ、一緒に飲みませんか?をね!何回も試みてるわよ!!!何度も誘ってはしているのだ・け・ど!飲むのなら大勢でここで飲みましょうってね!逃げられるの!!!


だったら!テイクアウトするしかねぇ!ってチャンスがあれば!

お酒に強い騎士様を酔い潰そうとしたけど!潰れる気配がしないの!!


なにあれぇ、なんで度数の高い瓶を3本も空っぽにして平気な顔をしてるのぉ?


酔ったふりをして、太ももとか、肩とかにめっちゃボディタッチしてるのに乗ってこないし!!淑女としてのプライドが砕け散るのよ!!!なぁんで、すこしもはんのうをしめしてくれないのよぉ…


女性としてのプライドが完全に砕け散って灰となって天へと旅立ちそうになったわよ!!!


何度、鏡に向かって、私は大丈夫、私は綺麗、私は美を追求している、私に落とせない男は居ない、側室としてのノウハウが、代々受け継がれしテクニックがあるって、鏡の私に語り掛けて、何度もセルフマインドして繋ぎ止め砕け散ったプライドを再形成したわよ…


はぁ、過去の過ちは置いといて…

せっかく得たこの情報を使わない手はないよねぇ?

邪悪な笑みを浮かべながら次の一手へと動き出す。


さぁ、この話を聞いたからこそできる一手を使わせていただこうかしら!!

まずは、坊やを捕まえて休みについて問い詰める!

どうせ、この時間は飯食ってんでしょ


ささっと食堂に向かっていき、食堂のドアを開けて中を覗くといるいる。

食堂でのほほんとしているので、隣に座って、挨拶をして、すぐさま直球で休みはどうするのか詰め寄る


頬を染めるってことは、あれかぁ?お互い意識してんのかぁ?ぁ、ちげぇわ、私の谷間みとるわこいつ…


坊やのおでこをペシっと叩くと照れた顔をされてしまう、こいつ…

坊やのそういう部分を無視して話を進める、乙女ちゃんが実家のある王都に行くみたいだから、同僚として、同期として、同郷として、一緒に行動してあげたらっと助言に近い感じで告げると


視線を目の前にあるテーブルに向け、少し悩んでいる様子だった。

その仕草から先ほどの頬を染めた反応から察する。


ぁ、こいつもしかして、休みだから私と一緒に大人の遊びに誘ってもらえると淡い期待を抱いたのか?ったく、ほらね?男はエロしか考えてないんだって。はーこれだから坊やは!隙あらば!こいつ、絶対に女好きだろ。


まぁその事については触れまい、男なんて皆そうなのだから。

ある程度悩んでいるので何を悩んでいるのか話してみなさいと受け止める姿勢を見せると、ポツリポツリと悩みを打ち明けてくれる…のはいいんだけど、思っていた以上に真剣な内容だったわ。


師匠から休みをもらったのはいいんだけど、休んでもいいのかと?

もっともっと鍛錬に時間を割いて遊んでいる暇なんか、ないんじゃないかって…その内容に関してはね、焦っても仕方がないのよ。

周りを見ていると焦る気持ちもわかるわね、それとなく騎士様に坊やから相談された内容を伝えてあげましょう。



次は、乙女ちゃんには、すごい感謝もしている、彼女の剣捌きから得るものが大きかった、年齢も近いし、ここにいる人たちって全員が、年齢が上の方達ばかりで、居場所がないなぁ思っていたけど、年齢が近い人がいるだけでも、何処か救われている部分があるのを感じている…ほぅ?女性としてあまり意識してないのかしら?だとしたら…少々厄介ね、確認が必要ね。



因みに、だけど、乙女ちゃんのことは異性として好き?って聞くと耳まで真っ赤にしてたので、答えはなかったけどかなり意識はしてるみたいじゃないの!!いいじゃない!両想いじゃない!!なら、焦る必要は無いわね。


後はきっかけが必要って事よね。


なら、答えは簡単!共に行動するべし!王都に一緒に行くべき!じゃないの!共に行くことが叶ったらかなり進展するわよ!!


方針が固まればこっちのものよ!!

私程であればね、この程度、経験が浅い坊やなんてね…手のひらで転がしてあげて見せますわよ。


経験(知識のみ)豊富な話術によって坊やに諭すように意識を誘導していく。


まず手始めに、自分が進むべき道を見失っている人が一度は通る道を提示する!


一度、王都に帰って自分がしたいこと、目指す先が何なのか自分の原点に向き合って再度確認してきなさい、戦場で悩むと死につながる、迷いと向き合ってきなさい。

感謝している人物に恩を返すチャンスじゃないの、どうせなら、あの子と一緒に行けばいいじゃない、一人旅何て寂しいものよ、背中を預けるもの同士として、せっかくなのだから王都について行ってあげなさい。

っと、断りづらい内容を並べていくと口を尖がらせ卑屈な発言を返すように飛ばしてくるが、それを受け止めてあげる。


っふ、若いわね、自信が無いのね、女性を楽しませるっということに。


経験乏しい若き…って程の年齢ではないのよね、経験乏しき武の道のみに人生を捧げ、た?…こいつ捧げてるかしら?結構、色んな所で誰かしらの手伝いをしていたりするし、武のみをしているわけではないのよね。

あー…うん、なんかこいつを言い表す言葉が思い浮かばないわね。

周囲に愛想を振りまく浅い関係を広げていく坊やってとこね。

当然、そんな坊やが女性を楽しませるイロハなんて知りえていないのなんて百も承知よ。


卑下してくる坊やの発言を一つ一つ反転させるように励ましていった。


ぇ?自分なんかと一緒にいっても楽しくないだろうって?卑下するんじゃないの!無理をしなくてもいいのよ、自然体で、貴方と彼女、二人が出会ってからの月日を思い出しなさい、ありのままでいいのよ。

それにね、一人旅よりも、普段からずっと行動を共にしている人がいるほうが何かと気が楽だし落ち着けるものでしょ?

いくら、道中が安全になってきているからとは、いってもよ!

まだまだ、野党は居るし危険な手合いも王都の外に入るのよ?

この街から王都へ向かう道は安心安全じゃないの!傍にいてあげなさい!


やや強引に姉のように説得すると、そう言われたらそうだよなぁっと、私が命令するのだからそうするかっという形で納得し、私を理由にして頷いた。


っふ、若いわね、大元は己が望む方針だった、だが、若さゆえに外の理由を欲してしまう理由が欲しいのよ自分だけの理由だけではなく他の理由が…


失敗したとしてもそれを言い訳にできるものね、青い青い。

でも、その青さが良いのよね、嗚呼、あまずっぺぇわぁ…


王都へ行く気になってきたのか、坊やがポツリと。

久しぶりに爺様に会いに行くのも悪くないか、っと零したので誰なのだろうかと気になってしまった、この街では過去を詮索するのはマナー違反だけど、私と彼の仲だものそれくらいなら良いでしょう。


誰なのか聞いてみると孤児だった自分たちを育ててくれている爺さんがいて、俺らからは爺様って呼んでいる人がいるのだと。ふーん?


何でも、その人も、昔はこの街で戦士として戦っていたそうで、この街で稼いで、そのお金で孤児院を開いて、俺みたいな戦いの才能があるやつを鍛えて死の街に送り出すのを使命にしているっとのこと?ふーん?貴族サイドの気配を感じるわね。


その人が色々と語ってくれた英雄譚が自分にとっての原点だから、俺も大きくなったし、大人になってからわかったことがある、それを爺さんに話したい、それだけじゃない、色んなあれやこれもある、王都にいくついでに聞いてみるよ!…っと可愛らしい反応するじゃない、まだまだ坊やねっていいたけれど…ほぉん?最後のフレーズがそこはかとなく嫌な気配が漂った気がするけど、まぁ、戦士としての覚悟とかそのたぐいの話だと信じよう。薄汚れた人でないのだと信じましょう、ええ。


話を続けていくと王都へと行く気になったのか、ここからは、王都に戻ったら誰のとこいこうかとか、あのお店はまだやってるのかとか、おすすめのお店があれば教えて欲しいとか、おすすめの綺麗な場所があるのかとか、女性が好む店はどこか、女性が好きな料理はどれなのかとか、あいつが、好きそうな店はどれかっとか、ね…そういう話題ばかりになっていった、わね…


ふふふ、お姉さんが悪知恵を仕込んであ・げ・る…






そして!二人の休みの日!

当日は二人並んで王都に向かう乗り合いの馬車に乗って出かけていきました!

っふっふっふっふっふ、邪魔ものさえいなければ!

騎士様に夜のお誘いがしやすいってもんじゃい!

このチャンスは逃さねぇぜぇ?


舌なめずりをしながら騎士様に会いに行くと


遠征でいなかった…


ですよねー…あの二人が抜けた分は騎士様が踏ん張るよねー…知ってたぁ…

遠征かぁ、私も行きたいなぁ…


この瞬間盲点だったと気が付いてしまう!!

戦士達は育っている!あの頃のような危険性は減っている!!

そもそも!私が戦うのでなければ…ッ!!!


あ!そっかぁ、盲点だったわね、行きたいのなら、いけるようにすればいいんじゃね?ってことよね?

現地で医療班も活動すればいいんじゃね?っていうか、昔は普通について行ってたよね?そんな記述あったよね?

そうと決まれば先輩に!かっくにんだ!DADADADA!!!

急ぎ足でこの街の生き字引こと、先輩に突貫する。


暇そうに本を読んでいた先輩に尋ねたところ、今も新人で現場研修の一環で出てるぞ、なんで把握してないだと怒られちった、てへ☆彡


でも、おかしいな、過去に新人での現場検証なんて外に出た記憶が私が無いわよ?何時からするようになったのかしら?

私がその研修に行ったことがない理由も尋ねたら教えてくれた。

医療班を兼任しつつの研究職だったから行かなかっただけだった。

なるほどね、忙しかったものね私。


新人とか、医療がどういうものなのかを知らないやつらであれば、現場で肌で感じるのも大事ってことで、敵のことを知ったりケガの主な内容を現場で見て感じるのが大事ってことで新人は現場研修として戦士達と一緒に外へと放り出されるのか。


なるほどね、言われてみれば、なんか、そんなニュアンスの話を何処かで聞いたことがあるような無いような?

なら、古くからあって今もなお継続しているのであれば!それを利用しない手ってないわよね?

例えば!そう!


私まだその研修してないのは良くないんじゃないかしら?仮にも国境なき医師団の終着点の一つであるこの街に根付いた医療班の団長よ?私?

それを経験していないのはダメでしょう?ってな感じだね!


そして!!!


当然、医療班の団長が外に出るのだからそれ相応の人物と共に外に出るのが一番よね?そうなると彼しかいないわよね?いないでしょう?いるわけがないわね!


っと言うことで、とりあえず、先輩を説得しました!

一日だけ!騎士様と一緒に外での経験を積んできてもいいという許可が下りたので!騎士様が帰ってきたらお願いしてみよう!!


ぐへへ、初の合体が野外なんて通じゃねぇかぐへへ…


頭の中をお花でいっぱい埋め尽くすように咲かせながらも一生懸命仕事をし続けていると、気が付けば二日が経過していた。


騎士様が帰ってきたという知らせを聞くや否や即座に出迎えに行く!!

騎士様が鎧を外しているところを見つけ近寄り声をかけ有無を言わさず仕事の話をする!!


帰ってきて早々で申し訳ないのだけれど、ご相談なんです~、その~外での実務経験を団長の私がしていないのは下に示しが付かないので、外に出る為の手伝いをお願いしてもいいですかぁ?っと申し訳なさそうに困り顔でお願いすると!!…快く快諾!してくれましたっしゃぁ!!


心の中で派手にガッツポーズを取りながら申し訳ないわねっと頭を下げてその場は無駄に引き留めない!即座に退散する!!


本当は傍に居たかったけど!外から帰ってきたばかりの野性味あふれる芳醇で濃厚な雄の香りを堪能したかったけどぉ!!!

その場に長くとどまらず!優雅に!離れ、仕度を進める為に、急ぎで部屋に戻った。


快く快諾してくれた際に、次の日にさっそく出るので準備はしておいてくださいねっと言われたのよね!まっかせてどんな状況でも応じれる様にばっちり替えの下着も準備しますので!!


その日の夜はもう目が覚めて興奮がとまらんかったので薬を一服服用して、すやぁっと意識を闇に落としました。


そして、旅立つ!朝!!

旅立つのは!希望と未来を…はい、そうですよね。


私と巨躯の女性…だけ…でした。


ぁれぇ?っかしぃなぁ…なんでぇ?騎士様はぁ?ぇ?騎士様は別部隊?ぁ、私の周囲に敵がいかないように、ひき、つけ、る、やくめを?…

はぁ、そう…そう…です…よ、ねぇ…その方がいいですよねぇ…


肩を落とし二人で死の大地へと足を運んだ…


その日は丸一日、巨躯の女性と一緒に行動を共にして敵情視察をメインとして動くことに…今更私が、死の大地で起きやすい怪我を診ておく必要なんてないものね…これ、先輩が入れ知恵してたりしません?ぐぎぎ!!


外に出て感じたことは、外の空気は優しいものじゃなかったってことね…


それと…驚いたのが巨躯の女性よ!あいつ、そんな技能を持っていたのね。

あんたそんな、でぇっけぇなりなのに、隠れるの上手ねぇ、遠くから見たら何処に貴女がいるのかわからないくらい草原に同化するし、林の中に気配を溶け込ますのが上手なのよねぇ、ほぇぇ…


しかも敵を見つけるのが上手なのよ!

敵がこちらに気が付かないうちにさっと、素手で意識を刈り取るように〆る辺り、相当、手慣れてるわねぇ…


そんなこんなと、夜になるまで周囲の偵察や、獣が居れば仕留めて別部隊に仕留めた獲物を投げつけるように渡していた。


日も暮れてくると、見晴らしの良い開けた場所で地面に小さな穴を掘り始め、地中の中に小さな管みたいなものを打ち込んで管の先端が地表に顔を出す、こうやってトンネルを作ることで掘った地中へと空気が流れるようにしていると教えてくれた、懐かしいわね学院で習いましてよ。

テキパキと手慣れた手つきで空気の通り道を作り火を起こしてくれた。


あら、火を起こすのも手慣れているじゃないの、私も一応、火をつけるための魔道具をもってきていますわよ?ぇ?魔道具は魔力を検知する敵がいるから極力つかわない?ほぇえぇ…


小さな火が地中から顔を出すとその火の光が周囲に逃げないように土を盛り光が広がらないようにしている。

小さな火の上に小さなやかんを置いて、中に水を入れて沸かし始める。

白湯だけでもあるのはありがたいわね。


ご飯はどうするの?っと尋ねるとすっと取り出される丸い物質

一目見ただけで喉がしまってしまう。


ぁ、見るだけで、その味を思い出す、うげぇ、これ?やっぱりこれ?医療班と研究塔が一緒に開発したとされる丸薬、こぶし大のこれを食すことで丸一日何も食べなくても大丈夫!


人間が生きるために必要な一日の栄養素が詰まっている、味と食感は二の次のやつ!


しょうがないよね、こんな状況、いつどこで敵が襲ってくるかもわからない場所で食事なんてこれ以外、ありえないよね!


いつか、いつか革命してやる!この現状をかえてやるぅ!


って熱意がある人が来ることを祈ろう。

私が出来るのは丸薬の成分、それの改良ぐらいかなぁ?

そんな事を考えながら丸薬をひとかじりする。

うん、じゃりじゃりする、心を灰色にすれば何も感じないから大丈夫…まっずぅぃ…おぇえぇぇ


独特の味と食感、そこはかとなく香、宜しくない匂いに口の中がアンハッピー…だが!これもまた一つの経験!

これはこれで、貴重な経験だわ、こんな糞まずい飯を騎士様が何年も耐えて食べていたという現実を知れた!だったら!改良して褒めてもらうためにも知れたのはでかい!!…今はっきりと言えることは一つお口直しが欲しいわね。


巨躯の女性はこの味はどうなの?ってきくと過去にもっとまずいものを口に入れたことがあるみたいでそれを思い出せば食べれるって…貴女も、結構お辛い過去がおありなの?

かわいそうに、畜産の旦那に会ったら美味しいご飯を寄こすように伝えておきますか。


…畜産の旦那で思い出したぁ!!この二人って今どうなってるの!?すっかり忘れてた!!


感想、評価、いいね、Xのフォローよろしくお願いします。

感想は一言でもいいので、頂けると嬉しいです。

お気持ちだけでも励みになりますので、よろしくお願いいたします。


▼XのURLはこちら

https://twitter.com/TF_Gatf


───────────────────

追記:

完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。

当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。

完結後に見直し訂正する予定でしたので!

ゆっくりと修正して行こうと思います。




─※ 完結まで読んでから見てね ※─ 

─※ ネタバレ注意 ※─ 



──────────────────────


酔ったふりをして、太ももとか、肩とかにめっちゃボディタッチしてるのに乗ってこないし!!淑女としてのプライドが砕け散るのよ!!!なぁんで、すこしもはんのうをしめしてくれないのよぉ…


──────────────────────

実のところ、騎士としての誓いが無ければとっくに陥落しています。

彼もまた、No2に心も体も惹かれているので


彼は父親の騎士としての誇り矜持を見て育ってきたので、騎士としての誓いは何があろうと破るわけにはいかないのです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ