偉大なる戦士長に捧げ!乾杯!
加筆修正完了!
誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;
後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので
初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!
人の過去の話をきくと、ふと、自分の過去を思い返してしまう。
こうやって、冷静に、今と昔の自分を比較が出来て、達観して分析できるくらい心に余裕が生まれるようになったのも。
その大部分が姫様のおかげだと思っている。
多分、だけど、私の体を疑似的とはいえ女性らしくしたのも、自分の中にある永遠と取れない違和感をなくして、誰の目も気にしなくてもいいようにしてくれたのだと思う。
その結果どうなったのか…今みたいに心に余裕が生まれた、姫様はこうなることを望んで私を強引に前に進ませたのだと思う。
うん、心に余裕を与えることによって、自分を含め周りを冷静に見渡せるくらいの余力を持ってほしかったんじゃないかなって思う。
それによって姫様やNo2達、皆が私に何を願って接してくれていたのか理解できたような気がする。うん、改めてしっかりと周りを見渡して過去を思い出すことによって分かった姫様。
こう言いたいんだよね?こう伝えたかったんだよね?
【貴女をどれだけの人達が気を使ってくれていたのかを認識しなさい、そして、できれば、その全てを理解してほしい】という願いが込められているんじゃないかなって、今ならわかる。
思い返してみれば見るほど、本当に、いろんな、いろんな人が気を使ってくれていたのだと、心から身に染みてきて、出会う人たちから、全員に大事に大事に…されてきたんだと実感する。
実感と同時に何かこう…背中に重いものが乗っかってきたような気がする、これが、重ねられてきた皆の想いってやつなのか?プレッシャーだなぁ、うん、頑張って皆の期待に沿えるように女性らしく生きて行こう、自分を出してもいいんだと、私を前に出していこう。
色々と見直したからこそ、自分の中で何かが変わっていくのを感じる。
とても清々しい気持ちになったのと同時に、自分が周りの事を知らな過ぎて、もっと周囲にも興味を持たないとダメだなぁっと痛感してしまった。
前々からちょっと疑問に思っていたことがある、それが何か理解してしまったからこそ、私はもっと世間を知らないといけないのだとね、痛感しちゃったよ。
私が王都に行くのを、何かと理由をつけてダメだよって釘刺されていたのはこういう背景があったんだね。
実家に帰るのはいいけれど、王城近く、ひいてはお爺ちゃんの家に行かないようにと、言葉巧みに誘導されていたと思う。
でも、今回は違った、ついてくるのを見守るように、少し前を歩きながら守ってくれていたんだと感じる。本当に敵わないなぁ、尊敬するよ。
守るつもりでいたんだけど、本当は、守られていたなんて思わないよ。
一人で感傷に浸っていると、視界の端で軍務大臣が慌てて駆け出したのが見え何事かと彼を視線で追いかけるとある方向に向かって頭を下げ始めた。
誰か偉い人が来たのだと身構えると見える範囲に来た人物は、姫様だった。
なぁ~んだ姫様かぁっと、ほっとして、警戒を解く…
っが、瞬時に自分が何のためにここに来たのかを思い出す。
っは!ほっとしてないで、私も駈け寄らないと!護衛!なんかいろいろとあったけど!当初の目的は護衛じゃん!ここで、何かあったら元の子もないじゃん!
ドレスが汚れない程度に、乱れない程度に慌てて駆け寄るけれど、姫様の横にはしっかりと親戚の近衛騎士が傍にいるし、いつの間にか姫様の後ろにはお爺ちゃんがいて、がっちりと警護していた。
その完璧なフォーメーションを見て、私がすべきことを考える。
うん、間近ではやることない!だったら、警戒範囲を広げて、ソナーの役割を担おう。
術式で鼓膜を強化、拾う音域を調整…うん、普段聞こえない音が聞こえる、うん、こんな感じかな。
後は、近くの音を拾うのはこっち側の耳に担当させて、反対の耳はやや距離のある音を拾うようにする…左右違う音を拾うようにする立体的な音を拾えなくなるリスクがあって、酔いやすくなったりして苦手だけど、やれないことはない。
周囲の人ではない何かの音が発生していないか耳をすましていると音を拾う。
遠い音でも拾ってしまう。人の声も拾わないように意識をしているのだけど、私ではまだその領域に到達していないのだと練習不足だと己の未熟さを痛感してしまう。
むぅ、この手の訓練は苦手だからサボっていたのがよくなかった。
勝手に入り込んでくる音の内容につい、意識が引っ張られてしまう。
軍務大臣が、涙を流しながら姫様に感謝の言葉を述べていた。
やり直すきっかけをいただけて心からの感謝を述べている。
貴女には多大な迷惑をかけてしまって申し訳ない、どんなことがあっても貴女を守れるようにします。っとか、そんな感じの内容、などなど…
たぶんだけど、話の流れから、察するに、ずっとずっと心の蟠りが残ってて、この人も、停滞していて、心から前に進めなかったんだと思う。
職位や、地位だけは、当初の目的通り進めたけれど…
自分の一番欲しいものが、欲しかった世界が遠のいてしまって心と現実が乖離していく感じがして、目的を見失いかけていたんだと思う。
まぁ、だからといって今更、お爺ちゃんです!って言われても、正直に言うと困る。
何一つ思い入れがないし、関りが無かった人だから受け入れがたい!
何よりもさぁ、どう接すればいいのかわかんない!
いきなり家族面してこられたらどうしよう?どう、接すればいいのかわかんないよね?
きっと、刻が解決してくれるさ、きっと、ね?…べ、別に逃げてないんだから。ね?
姫様も、軍務大臣の様子から丸く収まったのだと察したみたいで、良いんですよっとか、これからは、人類の為に一丸となりましょうっとかさらっと、洗脳めいたセリフが聞こえたけれど、聞こえないようにしよう。忘れよう。
考えたくないけれど、もしかすると、ね?…敵の一派に通じてる可能性があったんじゃないの?軍務大臣っという名のお爺ちゃん…
一瞬浮かんだ自分の言葉に脳内に衝撃が走る!
ん?え、ちょっとまって、冴えわたる私の迷推理!?
…王様と通じていて、姫様が潰したくても潰しにくかった人物
…うわぁ…全部の条件、あてはまってんじゃん…
ぁ、もしかしてお母さん、それも知ってる?だから、尚更、怒りをあらわにしてる?家の問題だけじゃないから?
ってことは、お爺ちゃんがすかさず、姫様の護衛にと、後ろに回ったのも、軍務大臣が乱心したときに備えての可能性高い?
…うっっわ、気づきたくなかったぁあ!!!!
いっつも、迷推理で察しが悪いって言われる私でも、たどり着いちゃったじゃん!お願い!この推理は迷推理であって、ほしいよぉ!!
さらに、気が付きたくない部分にも意識が向かっていくのがわかる!そして、気が付く!服の意図ってこれで確定じゃない?
姫様の身内、つまるところ、お母さん!その人の形見に近い、っていうか、形見でしょそれ?そして、今は、もう作り手のいない遺作…
姫様の家庭は確実に上流貴族、王家との繋がりはありそう、つまりは、姫様のお母さんの姿とか服装は知られている…
それを着て、王都入りする、絶対的に通る道がある、当然、何処かでその道は監視しているであろう。
敵の目線からみて、確実に、そんな大事な服装を着ているのは、姫様の身内にしか見えない?
うん、普通に考えれば、姫様の親族って思うよね?だって、普通に考えたら、姫様の大事なお母様の服を赤の他人が着るとは思わないじゃん?
つまり、私という存在を隠すためだ…うん、これは私を使って王国に対する一揆を防ぐためで、尚且つ、軍務大臣からの攻撃対象を見誤せる為か!
姫様の顔はわかるけれど、遠目から見てみると顔の細部までは見えないから、大まかな服装で判断しないといけない場合もある。
その場合だと、対象が二つになってしまう、であれば狙撃はしにくい?うん、普通に考えれば形見に近い服装を親族にも着せるかな?って思う部分もあるから、迷うよね?
思い返してみれば!そして姫様の服装はどこにでもいるような普通の服装だった!いつも通り過ぎて気にも留めていなかったけど、貴族の好む服装じゃない!!
私のほうが貴族のご令嬢にしかみえない!!
あ、だから盾なのか、意識をそらす、惑わすためか…
何か他にも意図がありそうな気がするけれど、帰り道にでも聞いてみよう
冴えわたる迷推理に内心興奮しながら早く答え合わせがしたいなぁっと意志を込めてちらっと姫様のほうを見ると…
軍務大臣との話も終わっているみたいで、軍務大臣は晴れやかな顔をしている。
よかったね、憑き物が落ちて、出会ったときは眉間に皺を寄せて、怖そうな人だなぁって思ったけど、こんな数十分で人って変われるんだ、すごい好印象なお爺ちゃんにしか見えなくなってる…
神経を尖らせて術式を使っての狙撃なども警戒していたけれど、何も反応がないので、警戒を緩める。
ぇ?考え事していて大丈夫なのかって?
考え事をしていたって、何か音があれば即座に反応できるくらいは私だって、できますー!
ただー、色々とありすぎて、疲れてきちゃったのは事実。
あーもう、ほんっと、いろいろとありすぎて頭がこんがらがるぅ…
パンク寸前の私をよそに、世界は回り続ける。
必死に軽快を続けているが何事もなく、案内されるがままに来賓室にはいっていった、当然、来た時と同じような流れだった。
チェックが終わった後は、誰も何も警戒せず、来賓室に入った時の服装へと着替えて、外に出ると軍務大臣が待っていた。
お母さんに「今度会いに行ってもいいのか」って聞いていたけれど、
お母さんが「私服でなら、いいですよ、ちゃんとお母さんにもあってあげてね?」って、私たちに向けて言うような優しい、いつもの笑顔で返してあげると軍務大臣がまた泣きそうになっていたので、面倒だと判断したのかそそくさと「またね」っと言いながら王城の玄関へと歩を進めていった。
出る時も軽く持ち物のチェックをするけれど、簡素にさらっとチェックも終わる。
まぁ、このメンバーで盗みなんて働く心配なんてないし、さらっと全荷物をチェックして終わりだよね。
城門を潜って歩き続ける、念のために警戒を解くことなく歩き続けていく…
そして、やっと長い時間が終わりを告げるようにお爺ちゃんの家に到着した。
姫様も、ようやく気が抜けたのか大股を開いてドカっと「ああぁぁぁ」っと声を漏らしながらソファーに座るっとうか身を投げ出す、その姿を見て、取り合えず、開いた足をささっと閉じさせる、人の家!恥じらいをもって!あとスカートだから!
「もう、疲れたぁ、二度と行きたくないぃー」
全力で心の疲れを漏らしていると、それを聞いたお爺ちゃんが困り顔でどうしたらいいのかと悩んでいると、お祖母ちゃん連合がささっとテーブルの上に王族御用達の極上のケーキを置いて、香り高い紅茶をセットしてくれた。
すっと、姫様の隣にメイドちゃんが座って、ケーキをフォークで綺麗に切ってすくって、姫様の口に運んでいる…自分で食べなさいよ、もう、恥ずかしいなぁ…
そんな二人のやり取りを大勢が見守っているのもそれはそれで恥ずかしい。
姫様も見られているのに!まったくもって動じていない!好きに見ろ!っというこの豪胆な性格!
私には真似できそうもない、貴族と言うのはこれくらい豪胆でないと務まらない世界なのだろう。
姫様を見守っていると、姫様の心が落ち着いたのか、紅茶が飲みたかったのかは知らないけど、ソファーに投げ出した体をゆっくりと起こして、紅茶を一口飲んだ後
「そういえば、謁見の間であり、玉座の間でもある出来事、話してなかったよね?」聞く?っとこちらに視線を向けて聞いてくるけれど、それはあれかな?聞くと後に引けないやつ?巻き込まれるやつ?確認が必要ってことはそうだよね?
「ん、あ!大丈夫、世間話だから」
こっちが、返答に悩んでいたらすぐに私が考えていることがわかったみたいで訂正してくれる。
世間話程度なら聞いてもいいかなって思ってると、お爺ちゃんが困った顔をしている、なんで困ってるのかなって一瞬思ったけど、立場を考えたら納得、王族が正式な場である謁見での会話を世間話ってレベルと捉えてしまって、更には、あっけらかんと言うものではないっていうのがわかった。心中お察ししますよ。
姫様が語った謁見での会話を簡潔に言うと
褒美として領土を押し付けられました
場所は、毒猿によって汚染された湾岸地域
それに伴い、貴君に爵位を授けるのが習わしではあるが、既に爵位を断っているので、最前線の街が管理している管轄エリアが増えたと思って統治せよ
以上
これをさらに、一般市民である団長用に嚙み砕くと
毒によって使えなくなった街が、最近、うまれたんだよね~。
それってさぁ、君が、戦闘指揮を執った結果じゃないの?だから、責任をもって解毒してね、わかるよね?言ってる意味。
再度、人が住める大地、人と共に歩める生き物達が住めるようにしろってこと。
援助?はぁ?しないよ?するわけないじゃん、だってさ君、お金持ちじゃん。
君がやったんだから、君が治すのは当たり前じゃない?敵がやった?そんなん知らんわ。
あと、君ってさ、いっぱい人類の為に功績作ってくれて、国としてはありがたいけど、責任ある地位には来たくないんだよね?
爵位いらないって言ってたからさ、爵位はあげないよ?永遠に、君が断るのがいけないんだからね?
君個人じゃなくて、あの街、限定の特別な!自治区として認めてあげてるんだから、それぐらいやってよね?
これに懲りたらちゃんと、これからは「はい」ってだけ返事してね?
だって
あ、お爺ちゃんの眉間に特大な皺ができてる、握っている拳から殺意が湧いて出てるよ?
いいの?相手は守るべき王族だよ?
憤るお爺ちゃんを宥めてくれるのは、こういう時こそお祖母ちゃん連合に!っと、視線を移してみるとダメだった、全員から殺気が漏れていた
「あんの糞ガキがぁ、未だに王族とは、どういうものなのかわかってないのぅ」
お爺ちゃん?相手は王族だよ?その発言は不敬罪にならない?
「あいつは、一度懲らしめてあげないとダメだねぇ」
お祖母ちゃん連合からも不穏な声が聞こえるけれど
あれだね、今の王様、人望ゼロなんじゃない?そりゃ、一揆されても文句はいえないねぇ…いや、しないけどさ。
うん、それだけの内容をクドクドと、ねちっこく30分以上もかけて言われたらそりゃ疲れるわな。
お勤めご苦労様です…
それにしても、たった、本当にたったの、これだけの内容を聞くだけで理解したよ、こんな奴の為に戦いたくねぇって思っちゃう人がでてくるのが。
もしかしなくても、最前線の街に志願する貴族の一族ってこいつと関わりたくない人が流れてきてるのかもしれないね。
思い当たる節がある人物がいっぱいいる…
帰ったら後輩に美味しい薫り高いお茶に、高級なお茶請けでも用意して労ってあげよう。
うんうんっと、心の中で頷き、関わりのある人達の人数を頭の中で確認していく。
姫様の心労を労わっていると、護衛に来てた戦乙女チームも一仕事を終えて戻ってきた。
そんな彼女達に姫様が休憩時間ってことで、何か買い物をしに街のほうに出ていいよ、お金は出すからっと御触れをだすと戦乙女チームが嬉しそうな顔で装備を脱いで遊びに出掛けて行った。
疲れている姫様は外に出たくないのかソファーに身を任せて彼女達が帰ってくるのを待ちながらゆったりと過ごす流れとなった。
帰るのが遅くなったとしても自由時間を作るってことは問題が無いって事。
それに、あの大きな車だったら全員、乗ろうと思えば乗れるから急いで帰ろうと思えば帰れる。まぁ何か起きたとしても大丈夫だろうと思ってのんびりとしていると、お爺ちゃんとお母さんが送っていくと提案してくれた。
提案してくれたのは嬉しいけれど、お爺ちゃん歳でしょ?明日の仕事に影響でない?大丈夫なの?ほぼ引退したようなものだから、問題はない、お母さんも納期が近い仕事は軒並み連絡を貰った瞬間に大急ぎで終わらしたので、一週間くらいは仕事しなくても平気と教えてくれた。
それでも、街まで行くのは手軽に行って帰るには距離がある。
老体には堪えるのではないかと心配してしまう。
でも、遅くなると帰りは大変だよ?その一言を首を振られ否定されてしまう。
あ、そっか、向こうの街で一泊してから帰るっていう選択肢もあるのか、私の部屋に泊まる?お爺ちゃんはちゃんと来賓室があるのでそこで寝てね♪
どうやら一泊しても問題ないのだと知ったお爺ちゃんはウキウキと軍服を脱いで私服に着替えてくる。完全に泊まる気だ…
最悪、私の部屋に泊めたらいいかっと、考えていると即行動する行動力の塊であるお爺ちゃんが車の準備をしようと車を停めているガレージ?に向かったので、ここでのんびりしていても暇なので、何か手伝えることあるかな?っと後を追うことにした。
ガレージに向かう途中、何か手伝えることが無いか確認する。
魔道車の構造や原理は詳しくないけれど、どうやって動いているのかは知っている。
魔石に魔力を溜め込んで動力にしている、それくらいは知っている。
お爺ちゃんよりも若い私の方が魔力の回復も早いっであればだよね、私がすることは決まっている。
念のために体内を満ちて循環している魔力量を目を閉じて確認する…
うねる様な感覚が全身を駆け巡っている、魔力譲渡法をマスターしている私にかかれば体内に流れる魔力を把握することなんて余裕!なれたものですよ!
うん、余力十分。
魔力も余裕をもって余ってるし、魔石のチャージ手伝おうか?って聞くと、ガバっと魔石が詰められている魔石タンクのある場所を開いて確認してくれる…すでに満タンだった。
「大丈夫、すでに使用人がチャージしてくれとる」だって、優秀すぎる。
特にやることが無いのでお爺ちゃんが車の点検をしている間、お爺ちゃんの話し相手を務めさせてもらった…うーん、車の専門用語はよくわからない。
首を傾げながらもうんうんっと頷いていると、程なくして、ただいま戻りましたー!っと嬉しそうな高い声が聞こえてきた。
ガレージの外に出ると、三人衆が嬉しそうに門をくぐっていた。
おかえりーっと声をかけると、近くに駆け寄ってくれて道中の事を簡単に報告してくれた。
どうやら、お目当ての品物が見つかったみたいで上機嫌だった。
私も何か買いに行きたかったけれど、また今度でいいかな、時間を見つけて、お母さんと一緒にお買い物に行こう。
…そう考えると私も移動手段が欲しくなる、車を購入するのもいいよね?最新モデルみたいなやつじゃなくても安くて魔力消費が抑えれられたいいやつあるよね?今度、車に詳しい人に聞いてみよう。
戦乙女チームも完全に警護するという役割を忘れ装備を外して、車に積んでいく。
車の屋根の部分に乗せれるものは載せて運ぶようで、結構、買い物を楽しんだみたいでかなりの量が積まれていた。
帰り道は休憩をすると時間が掛かりすぎてしまうので、途中の休憩はなし!
緊急事態が無い限り、ノンストップで最前線の街に向かうことになった。
帰りの車はみんな疲れたのか話そうとしない、静かだし、姫様に、色々と疑問に思ったことや、今後のことで先に聞いてもいい話があれば聞きたいと出発前から思っていたので聞こうかとおもっていたんだけど…疲れてウトウトとしている。
戦乙女達も装備を外していたし、帰り道は本当に安全なのだと…思う。
色々と気を張り続けたから気が抜けたから眠くなってしまったのだろう。
姫様の肩をたたいて、自分の太ももをポンポンと叩いて使っていいよっと合図を送ってあげると、すっと頭を預けてきたので、後はずっと、太ももの上に頭を置いて静かに眠っていた。
お爺ちゃんもお母さんも、姫様を起こさないように大きな声で話さないで、静かに、静かに、闇夜を走っていく。
先ほどまで居た場所、騒がしいっていうよりもどう表現したらいいのだろう?
何処を見ても、何処に意識を向けても、何処に耳を傾けても、人の気配がする喧噪な街と違って、今はとても静か…舗装された道路を対向車もなく…進む道には車に乗った私たちだけしか気配を感じない…こんな静寂なら悪くない、むしろ、心地いいくらい。
揺られてゆられて…静かな一時をただただ、愛する家族と共に過ごす。
こんな時間を私は…求めていたのかもしれない。なんて、心休まる一時なのだろうか。
私達の街に到着した頃には、とっぷりと日も暮れていた、上を見上げればお月さまも綺麗に輝いている。
今からお爺ちゃんとお母さんが王都へと帰ると、お月様もお隠れになる時間になってしまう。
だったらね、どうせなら、一泊して、少し落ち着いてから帰りなよ、と提案をしてみると、二人ともそのつもりだったのか、頷いてくれた。
お爺ちゃんとお母さんが一晩泊まっていくことに。
折角、二人がこの街に来たのだからこの街を案内してあげたいという気持ちが湧き上がってくる。
私は詳しくないけれど、この街にはお父さんの思い出がいっぱい残っている、だから、二人に知ってもらいたいな。
そうなると、この街でお父さんを良く知っている人物で仕事の邪魔にならない人物ってなると、女将だよね?
女将さえよかったら、女将の酒場に二人を連れて行ってあげたいな~。
迷惑になら、ない、よね?うん、ならないのなら、それがいいよね。
お母さんにね、お父さんの思い出がいっぱい詰まった女将の酒場に案内してあげたいな。
そうと決まれば、到着してからも熟睡していて起きる気配がない姫様を私室のベッドに寝かせてこようと、背負おうとしたら、お爺ちゃんが「力仕事は頼りなさい」っと上腕二頭筋に力を入れて城のような力こぶを見せてくるので、お願いすることに。
お爺ちゃんが両膝を地面について、姫様を背負おうとしたら、お母さんが低めの声で「変な部分に意識向けたらわかっていますね」っと、どすの効いた声を囁くと、お爺ちゃんは姫様を背負うことなくすっと立ち上がって、お姫様抱っこで抱えながら姫様の私室へと運んでくれることに。
私が先頭に立って、道案内をする。
後ろにはお姫様抱っこをしているお爺ちゃん、その隣にお母さん、その後ろに姫様の私物を運んでいるメイドちゃんに戦乙女ちゃん、他の二人は車に残った荷物を各所に届けていていない。
メイドちゃんと戦乙女ちゃんに荷物もつよ?って一応、確認をしたんだけど、やっぱり断られてしまった。
ドアの前に到着するとメイドちゃんが鍵を取り出して開けてくれる。
中に入って姫様をベッドに寝かしつけると、メイドちゃんが
「私が子守りをしていますので、せっかくの家族水入らずなのですから、楽しんできてください、ここであれば、安心して俗世を忘れてお過ごしいただけますよ騎士様」
と気を使わせてしまったので、お言葉に甘えようと思う。
部屋を出るときにメイドちゃんに手を振って部屋を出て、何処に連れて行こうか、ある程度の目星を道中に考えていたので、連れていこう。
女将のお店に行く前に、お酒が入ってしまう前に見せたい場所がある。
なのでそこに向かって歩いていく。
お父さんが、この街で残した軌跡を、二人には見てほしい、私が直接見てきたわけじゃないけれど、お父さんを知る人から教えてもらった思い出話を添えて、案内しよう。
後は、女将が話をしてくれるかなぁってところだけど、まぁ、大丈夫だと思う。
だって、女将といえど、この二人の前では話してくれると思う、実の息子には聞かせにくい話でも、今まで聞きたくても聞けなかった、お父さんと女将の師弟関係の思い出話を聞かせてほしいな。
そう、聞いても教えてくれなかったことがある。
お父さんが月の裏側に行ってしまった事件の詳細とか、詳しくは教えてくれなかった。
っていっても、過去の心が未熟だった私だと正直に言えば、あまり、聞きたいと思わなかった、聞く勇気が無かった。女将も話すのが辛そうだったから、詳しくは聞かなかった。
でもね、一人だったら辛い話でも、四人だったら笑い話には出来なくても、悲しみは分けあえる、女将も、言い淀んで話しにくい部分も、あれから年月も経ったし、今なら大丈夫だと思う。
まぁ、当時の私って正直ね、こういってしまうと語弊があるかもしれないけれど、あまり興味がないって部分もあった、だから、それを女将が今は語るときじゃないって察した可能性があるけどね!
だって、お父さんってさ、めったに帰ってこないし、帰ってきてもお母さんにべったりだしー?構ってくれなかったもん…
お父さんとはあまり思い出が無いから、その、何だろう?うまく言えないけど、何だろう、遠い人のような感じがする。
でも、あれから、色んな経験を積んだ…王都での出来事を得て多少はお父さんに対して前よりも興味も沸いたし、今なら知る必要もあるんじゃないかなって思える。
お父さんの残した意思や思いってやつは、受け継いだ!って思っていたけれど…
何か、まだ足りていない気がずっとするし、それが何か、知るきっかけになるといいなって考えも少なからずある!んだけれど、メインはこの二人だよね、お爺ちゃんとお母さんにしっかりとお父さんの陽炎を感じてほしい。
お父さんを最も感じ取れる場所…まずは、あそこに連れていきたい、昼間だと人が多いから、夜のほうがゆっくりと見える、だから夜のほうが都合がいいよね。
お母さんとお爺ちゃんにお腹が空いているか確認すると、まだ大丈夫だよってことで、連れまわしても大丈夫ってことだけど、その前にお二人のリクエストを確認していなかったので、確認すると、やっぱり見ておきたい場所があるみたいで、その場所を聞くと、納得の場所だった。
二人を連れて、まずは、お母さんが行きたかった場所、私も連れて行きたかった場所へと案内する。
そう、そこは、そこが、お父さんがずっと…居た場所
戦士達の修練場
夜の修練場は誰もおらず月夜の光だけが修練場を照らしている。
私も、医療班もこの修練所には本来であれば縁がない場所なんだけど…
来た当初と、簡単な運動や護身術を練習するときは時折使わせていただいてたりもする。
最近は顔を出していないかった修練場、思い出が蘇ってくるね。
あれは、あの時は大変だったなぁ、ベテランさんがね、私がこの街に初めて来たときに、まっすぐ正面を向いて語ってくれたんだ、
ここで師匠に攻撃、防御、生き残るために必要なもの全てを教わったって、だから、息子でもある貴方には、全てを伝えたい!!ってね…
そんな熱意たっぷりで言われたものだから、医療班志望ですって訂正しづらかった…
後でちゃんと訂正したけどさぁ…
華奢な貴方でも大丈夫!立派な戦士にしてみせます!じゃないよ!もう!ベテランさんのせいであの時、体重すっごい増えたんだからね!!…まぁ、あの時があったから、私は、彼に恋したんだけどさ。なんてのは絶対に二人には言えない。
そういう経緯もあったわけで、それ以来ここに来ると、どうしても、滅茶苦茶、きついウェイトトレーニングメインの筋肉増強目的の超絶厳しいトレーニングを思い出しちゃうから、個人的にできれば近寄りたくない場所の一つなんだよねぇ…
ベテランさんが言うにはたまにでいいから顔を出してほしいっていうけど、適度に運動してるから大丈夫ですーって言って断ってるんだよね。
ベテランさんが居ない時とか修練場が空いている時に医療班のメンバーで運動したい人がいれば使ったりはしてたけどね。戦士や騎士達の訓練には進んで参加はしなかったかな!
そんな私にとっては苦い思い出が詰まっている場所でも、お母さんからすると感慨深いみたいで、遠い遠い悲しい目をしてる、きっとお父さんを思い出してるんだと思う。
だってここには、お父さんが残していった色々な想いが今にも繋がっていってるからね、私ではわからない部分でお父さんを連想させる何かがあるのだと思う。
お爺ちゃんはというと、「道具の手入れが行き届いて素晴らしい、この理念を王国の若い騎士見習いに理解していただきものだ」って、呟きながら目を輝かせていた。
流石、お爺ちゃんだね、その見ていた部分
道具の手入れ、訓練場の掃除、それら全てを意味する言葉として後輩に送った言葉があって今も語り継がれてる言葉。
【礼に始まり、礼に終わる】
道具にも、鍛えくれる場所にも、全てにおいて、未来の自分の糧になる場所に、道具に、感謝を捧げましょう。
大事にしましょう。
自分を育て上げてくれる全てに感謝をもって接するっていう、理念を植え付けたのが偉大なる戦士長、うん、お父さんが始めた理念なんだよ、お爺ちゃん。
先ほど、貴方が褒めた場所、その全てが、自慢の息子が始めたことだよ。
なんてことを教えてあげると、目を潤ませ泣きそうになってしまった、年を取ると涙腺が脆くなっていかんなぁって呟いていた。
お爺ちゃんを慰めていると次はお母さん?何気なく長いことじっと、見てる椅子があるけれど?
何かを感じるのかな?そこは訓練する人を指導するための監督席っで、ぁ、そっか。
そこは…戦士長であるお父さんがいっつもそこに座っていたって聞いたことがある。
その位置からだと全体を見渡すことができて、気になる動きや訂正しないといけない部分があれば、その椅子から立ち上がって指導しに行く。
その風習が受け継がれて、そこの椅子は戦士長の椅子って名前が付けられているんだった。
それを知っている人は、その椅子を見て、戦士長ならどのように考えどのように指導するのか悩み考えて自問自答していたりする。
因みにベテランさんはその椅子に座る勇気がないっていって絶対に座らないで立ちながら指導をしている。
誰も座らない椅子なのに、いつも丁寧に磨かれていて埃がかぶってたり蜘蛛の巣が貼られたりすることはない、いつも、誰かが丁寧に掃除をしている。
その誰か、っていうのも、特定の人物って意味じゃない、本当に誰かなんだ、不特定多数の大勢が椅子が汚れていないかチェックして磨いている。
街の先輩たちが騎士だろうと、戦士だろうと、研究メンバーだろうと、医療班だろうと関係なく、ふらっと立ち寄ってきて掃除をしている。
その姿を見て、後輩たちも、あの椅子は何か特別なものなのだろうと感じ取り、大事に大事に扱われている。
かといって、誰かが座っても咎めたりはしない。
椅子の本来の役目は何か?誰もが知っている、座ってもらってこそ、椅子なのだから、誰も座らない椅子なんて道具として役目を全うしていない、だからこそ、道具は使うことで道具として誇りを持っていつかは、道具も満足して役目を終えれるのだと戦士長が生きていたら言うのだろうと、みんな理解しているから咎めない。
どんな思い入れのある道具であろうと、道具は道具、使ってこそ、真価を発揮する。
使わない道具は、道具じゃない、生み出された際に作り手の思いを汲み取りしっかりと役目を終えて皆にアレはとても良い物だったと記憶にも記録にも残せるような品物をまた、生み出してもらうためにも消費するということは大事だという教えも広めていた。
っていう、言葉をえっと、これは誰に教えてもらったんだっけ?
色んな人から本当に、お父さんの話を耳にびっしりと刺青を掘られるかの如く聞かされてきたから、それはそれでおなか一杯胸いっぱいになった…あ、だから私お父さんに興味がわかなかったのかも?来た当初は色んな人から語られたから。
そんなわけでさ、お父さんが残してきた軌跡はお父さんが月の裏側へと旅立った後も、この街にいる人たちに大きな大きな影響を与えて受け継がれている。
この街にいる人達の中、歴代で、貢献度だけを見たら姫様がダントツで一番だと思うけれど、この街の心を育て、月の裏側に隠れられた後も、その心は育まれて、大きく大きく育ち街全体を包み込んでいるのだと私は感じている。
そんな戦士長の椅子をお母さんがその背もたれをゆっくりとさすった後「行きますしょう」どこか消え入りそうな儚い顔で何かに捧げるような、そんな声が修練場に吸い込まれて行った。
その言葉にお爺ちゃんも何も言わずに頷いて、次の場所へと無言で歩いていく。
お爺ちゃんからのリクエストは、昼間じゃないと開いていない場所なので、明日行くと約束した。
今から他の場所っとなると少々案内しづらいので、今日は次の場所、女将のいる酒場で終わりにしよう。
その事を提案すると二人は頷いてくれるので女将の酒場へと案内する。
酒場の前に到着したけれど、一応、確認したほうが良いと判断し、先に中へ入り女将に許可を取ると女将は快諾してくれた。
二人を手招きして中に呼ぶと、お爺ちゃんとお母さんが女将の店の中に入ってくる
「師匠のお父さんに奥さん!久しぶりだね!」
女将が両手を広げてガバっと出迎えてくれた。
ぁ、そうか、女将は王都に何度か出向いたことがあるから、この二人には会ってはいるのか。
「久しいの、粉砕姫」
ガバっと広げた女将の懐に勢いよくハグ、いや、あれはぶつかり稽古の音だった、バッシーンっとけたたましい音が店の中に響いていた、その音で何かあったのだろうかと、飲んでいる人たちが一斉にこちらを見ている。
「お久しぶりです、息災で何よりです」
お母さんが先ほどの衝撃を物ともせずにお淑やかにペコリと頭を下げて挨拶をしている。
今ふと思い出したんだけど、女将のお店でご飯食べてると不思議なことに、この街以外の人も結構見かけることがあった!直接、街で見ない人と話をしたことがないけれど、たぶん、女将と何処かで知り合った人なのだと接し方がでわかっていた。
そうだよ、女将って歴戦の猛者といわれてる人なんだから交友関係も広い。
お母さんやお爺ちゃんと知り合いだってことで、改めて感じてしまう、いやいや、少し冷静に立場を考えてみよう、これこそが歴戦とか、No1ってこの街でも外でも畏怖される称号の持ち主が持つ交友関係の幅なのではないのかな?
姫様だって知り合いは夜空に瞬く光の数ほどいるって言ってたし…
ベテランさんだって、なんやかんやと隣町にはかなりの知り合いがいるし、王都でも知り合いが多くいると言ってた…
No2も…あまり過去の事を話してくれないから知らないけれどきっとそう。
じゃぁ、私はどうなのかって?
…私の交友関係って、この街だけ…
もしかしなくても、私って知り合い少ないのでは?
医療班の団長だったら、もっと交友関係を広げないといけないのでは?
自分の交友関係の狭さに呆れてしまうのと同時にめんどくさいっと言う感情が同時に湧き上がってきてしまった。
いかんせん、独りでの行動に慣れ過ぎていて一人の方が気楽だというのを心が叫んでいる。
…全てが片付いてからでいいか、めんどくさい。
後輩にはもっと話しかけて欲しいけど、プライベートまで踏み込んでこられるのはどうなのか?っと問われると…っぐ、ある程度の線引きはして欲しいと思ってしまう勝手な私がいる。
ここ数日は、ずっと自問自答をする機会が多い。
どうして、なのか?偶々、そういうタイミングなのだろう。深く考えても仕方がない。
何時ものカウンター席が空いていたので、いつもの場所でご飯を食べることに!
お酒は…いいや、明日起きれなくなりそうだし。
お酒を断るとお爺ちゃんが文句を言う、孫ちゃんとお酒を飲める日を楽しみにしていたのに!って言うので、度数の軽くて、飲みやすい爽やかな味のお酒を入荷したからそれならどうだい?って女将に勧められたので飲むことに。
お母さんも、私と同じでお酒は強くないし、普段から飲まない、味が苦手なのだそうだ…私がお酒強くないのは、お母さんに似たのだと思う。お父さんは酒豪ってきいたし。
女将が、こんな珍しい客人が来てるのに飲まないわけにゃいかんよなぁ!って言いながら何故か知らないけどベルをチーンと豪快に鳴らしていた、何かの合図かな?
とりあえず、適当な摘みを頼み、料理が出てくるまでの間、お爺ちゃんとお母さんは店に飾られているお父さんの遺物を見て回っている。
お店で飲んでいた人たちも戦士長の身内なのだと察したのか何人か挨拶に来たりしていた。
ぐるっと見て回って席に戻ってくる頃には料理とお酒も用意できていたので、王都、祝勝会が無事に何事もなく終わったのと、お父さんに乾杯を捧げた。
お酒も程よく体内を廻ってきてお爺ちゃんも少し酔ってきたころに、子供のころのお父さんってどんな感じだったのか話を振ってみたりしていると、酒場の門が開く音が聞こえ視線を向けるのとほぼ同時におっかみー!っと女将に向かって飛びつく姫様がいた。
姫様の飛びつきをしっかりと受け止めた女将が優しく下ろすと、姫様は何も言わずに隣に座る。
そしていつの間にか珍しく私服姿のメイドちゃんも座っていた…
飲み会は大いに盛り上がった。
お父さんの子供のころの失敗談も聞けたし、お母さんとお父さんのなりそめもいっぱい聞けたっていうかお母さんもいつの間にか酔っていた、だからこそ、色々な惚気を話してくれた。
宴の席は長いこと続いた、いつの間にか、ベテランさんも加わっていた何処から嗅ぎ付けたのか不思議だった。
お父さんをよく知っている人たちが増えてきたら女将が突然
偉大なる戦士長に!捧げーー!っと叫ぶと店中の人達が同時に
「「かんぱーーーい」」っと叫んでいた。
そこからはもう、飲んでいた人たちが遠慮せずに絡みに来た
人数も増えたので丸いテーブルに移動しようかって話をしたけれど、全員がカウンターがいいと言っていた、なんでだろう?まぁいいか。
お父さんを知る人たちが集まってのどんちゃん騒ぎ
きっと、お父さんも月の裏側で微笑んでくれているだろう…ぁ、そういえばお父さんと関りがありそうな人物がもう一人いる
そう、この場所に彼女がいない、No2がいないのが寂しいって思ってしまったけれど、妊婦さんにお酒はご法度だから、街にいたとしても誘えないか。
ご実家でゆっくりと胎児共に過ごしてくれていることを願うばかり。
こんな日々が毎日、毎日続いたらいいのにって心の底から思えれる、もう王都の様な人に対してひりつくような世界はご免こうむりたい。




