遠く離れた場所での戦い
加筆修正完了!
誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;
後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので
初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!
暫くの沈黙の後、蓄音機から渋い声が聞こえてきた…
蓄音機を囲み次の状況がどうなっていくのか固唾をのんでいた集団に響き渡っていく。
『申し訳ない敵は頭部への攻撃を警戒しているのか当たらぬ、意見を求む』
端的な内容に多くの者が落胆している勿論私も…
姫様もきっと落胆されている、今も口元に指を置いて眉間にしわが出来てしまってもお構いなしに熟考している。
…頭への攻撃を警戒するのは基本的に生物としては普通、当たらないのは仕方がない。
それを工夫して当てて欲しいと思ってしまうのは現場を知らないからこそ言える。
敵が持つ魔道具の危険性を考慮すると、迂闊に近寄れない、当てる為に敵の動きを封じるわけにはいかない。
そう考えると…攻撃をピンポイントで狙いを澄まして当てろってのは至難の業
王都騎士団だったらそれくらいやってのけてくれると周りの人達も願っていただけに落胆してしまう。
相手側の練度不足、近寄れない難しさ…
この状況で、どうやって次の指示を出すのだろうかと何も考えることが出来ない私が不安を感じてしまう。
きっと、姫様なら何か良い策を考案してくれると信じ姫様を見つめ続ける。
考え込んでいる姫様をその場に居る全員が静かに見守っていると指先が唇から離れた!
「わかりました、もしかして、敵のやつですが、炎に関しては特に警戒なしで反応を示さず、石などの表面積の大きな攻撃を一番警戒していませんか?どうぞ」
『現場の者に確認させるしばしまて』
返ってきた返事の後、姫様が少し不機嫌そうな表情を一瞬だけした?きっと、一つ一つの動作が遅くてもどかしいのだろう。
そもそもだ、炎なんて、生き物ならどんな生き物であろうと警戒する、する、よね?
攻撃の手段を絞るのはどういった意図があるのだろう?
現場にいる幹部達も声を潜めるように小さな声でひそひそと姫の意図を探っていた。
後で解説してくれるのが姫様の良い所だから。
ただ、現場の雰囲気が少々弛んでしまっているのは如何なものだろうか?
当事者ではないとはいえ…少しだけ、そう、ほんの少しだけ、こちらの幹部連中は緊張感が欠けている。
『確認の為に再度、魔術メインで波状攻撃をしたが、そちらの思惑通りと言っていいだろう、炎系統の攻撃は腕などで払いのけようともしなかった直撃した、氷塊などの物体としての面積がある攻撃は、腕などで払い落としていた、これをどう見る?』
「はい、恐らく、確証はまだ得れませんが、敵の毒は可燃性のガスではありません、霧状に見えて実は、ガスによって発生しているっといった可能性もありましたが、炎に対する警戒がありません、なので、敵が用いる魔道具の本質としてガスではありません。そうなると液体の毒を霧状に分泌するタイプで自身の肉体から発生するタイプか、魔道具を補助で使って発生させるタイプなのか、どちらなのかは断定はまだできませんが、毒には今後も要警戒してください、あと、今全力で、そちらへと支援物資を届ける為に走っております、支援物資と致しまして、霧くらいの目に見えるサイズの毒であれば通さないフィルターを装着した顔面全部を覆うタイプの兜をそちらに届ける為に全力で使いを走らせています。他にもまだ会話内容がありますが、今のところ何か質問ありますか?どうぞ」
淡々と説明された内容を噛み砕いていく。
成程、敵が分泌している毒が【ガスタイプ】であれば火を一番警戒するはずってことだ。
野外だからガスだまりも出来ないので霧のように見えたガスであれば顔面に火を放つことで火を意識するのか、火にどういう反応を示すのか見極めていたってことか。
後は、魔道具からではなく、どこか体の部位から、ガスを使って毒を霧状にしているのかという部分も検証していたってことになる。
火を意識しないと言うことはガスを用いて毒を広範囲に噴出している可能性も無くなったってことになる。
はぁ、分析班ってこんなことを考えながら戦士に指示を出していたんだ。
間近で見てきたわけじゃないから知らなかった。
『いえ、貴殿の考察力推察力、凄まじいと感じ取れます、大陸全土に広がる全能なる知能の持ち主という噂に違わぬ采配に感服する次第であります。続きがあるのあれば、聞かせ願いたい所存である。』
うん、私も司令官が姫であると誇れる、姫だからこそ、会敵してからの被害が少なくなっているっていうのが頷けるよ。
「では、続きの考察を述べさせていただきたいと思います、面積の有る攻撃を警戒しているのが、恐らくではありますが、何かしらの魔道具を頭部に身に着けている可能性が高いです、氷塊の規模や、投石のサイズがわかりませんが、通常サイズであれば、人型は頭部に当たってもダメージは殆ど与えれません。なので、最小限の動きで回避するのが相手からして自然の動きです。特に騎士たちによって敵の動きを封じてるわけでもないのに、避けようとせずに手で確実に払いのけている時点で、頭部に何かある。と判断しても間違いはないでしょう、頭部への魔道具がどんな効果があるのか断定できませんが一つだけ予測している物がありますので、指示する攻撃を行ってもらってもよろしいでしょうか?どうぞ」
頭部に何かしらの魔道具がある…ってことか。
『私の威厳や、尊厳などは気にしないでいただきたい、貴女の指示であれば人型との闘いにおいて全大陸の者が異を唱える者はおりません、貴女以上の専門家はこの大陸全土を探してもいません、貴女が最高司令官であると思っていただきたい、助言などと思わず、部下に指示を出すつもりで動いていただきたいと願います。では、指示を願います。』
返ってきた返事に驚いてしまった。
うわぁ、こんな短期間で完全に指揮権まで捥ぎ取ったよこの人、今までの姫の戦果が本当なのかと、姫と直接応対していないであろう人達からすると疑われていただろうに、ここまで的確に遠い場所からでも敵の現状況を把握している頭脳に感服したんだよ!王都の騎士団を指揮する立場の人を!凄いなぁ。
その流れに姫もにやっとやりやすくなるぞっと悪い顔をしている。
うーん、伝え聞いた話だとさ、姫様の攻撃手段は騎士道なんて気にしない非人道的な攻撃ばっかりだから、誉を大事にする騎士達にとっては邪道も良い所なのに、大丈夫かな?
「では、まず、魔道具の判定をしたいので、投石機で敵の足元を狙って攻撃して表面積のある物質が飛んでくるのを敵に警戒させてください。どうぞ」
『わかった、投石機に一斉攻撃をする手筈を整えさせる、次の指示を望む』
「表面積の多い攻撃に意識を集中させている間に、火炎術式を使える人達で全力で放ち続けてください、一定量の大きさを保った火の玉ではなく、連続とした炎を足元から敵の顔にまで炎上するように狙いを定めてください。どうぞ」
『あいわかった、聞いていたな!すぐさま取り掛かれ!、結果が出るまで暫しまて、注視する点があれば、教え願いたい』
「炎によって酸欠になっていない可能性が非常に高いので、炎によってあぶられているにも関わらず、大きく回避しないかどうかを判断してください。どうぞ」
酸欠しない可能性が高い?炎に包まれたら酸欠するのが普通じゃないの?言い間違い?
作戦内容を噛み砕こうとしても、今一つ掴み切れない。
姫様の狙いは何だろう?
暫く沈黙が続く…
現場が長引くと判断したのか、小さな蓄音機を幹部の人に持たせてメイドちゃんは皆の夜食や飲み物を用意し始めている。
大きな蓄音機から、渋いお腹に響くような低音が聞こえてきたので、全員が耳を澄まし聞き漏らさないように身構える。
『先の結果を報告する、そちらの推察通りだ、相手は炎に包まれながらも微動だにせず、石が頭部に飛んでこないので、毒を散布することに集中している、酸欠で倒れる様子も無ければ熱がる様子も無かった。あれはどういった現象なのか説明を願う』
姫様の考察通りの結果ってことだよね?っとなると敵が持っている魔道具って炎を弾く魔道具だったりする?それとも、火に対する耐性でもあるの?そんな獣の大原則から外れる様な存在なの?
いや、違うな。遠い場所からの観察だから断定はできないが、炎が敵の体を燃やそうと燃えているが、実のところ、猿には炎が当たっていない…って感じなのかもしれないよね?ってことかな?
推察が当たっているので嬉しいはずだろうと姫様の顔を見ると、苦虫を噛み潰したようにすっごくしかめっ面になっていて泣きそうになってる?
唇を小さく震わせていたけれど、唇を指でつまんで震えを止めさせ、ぐっと眉間に皺をよせてから
「わかりました、その敵の持つ魔道具ですが、恐らく、何かしらの気流を発生させ自身の周りに空気の層?膜を纏うタイプです。それによって自身が発生させている毒から身を守っている可能性が非常に高く、敵自身の体内から毒を精製し何かしらの方法で周囲へと分散さているタイプではありません。魔力を材料にし、毒を発生させている可能性が高い、それだけじゃなく、その場から動かないで毒を散布することに集中しているっということは、一つの目的を達成させるまで動かない固執タイプ…魔力内蔵が非常に大きな魔力タンク型で毒特化タイプの魔道具セットを持つ周辺殲滅タイプです。どうぞ」
姫の説明を聞いた瞬間、幹部含め私も顔が青ざめるのが解る、全身から血の気が引くし、寒気までする。
だって、敵が、その、…ごく稀に、10年に一度、遭遇するかしないかの大物だから。
魔道具を二個以上持っていて、周辺の人類を殲滅するまで動かない絶対に逃げようとしない野生の獣では考えられない、執念を持ったタイプ
この間ですら、凶悪なタイプが出てきたって言うのに?こんな僅かな期間で?
こんな立て続けに被害が甚大になってしまう恐れのある敵が間髪入れずに出てきたことなんて、なかった。
今まで、敵との長い闘い、こんなペースでそんな凶悪なタイプが連続して出てくるなんて人類史に一度も無かった出来事だと思う…
おかしいのは、それだけじゃない、そんな敵と出会った場所が最前線のエリアから遠く離れた場所っていうのもおかしい、有り得ない…何が起きている?
え、まって、つまり、今後、敵は私達と戦わないでこの街をすり抜ける為に、断崖絶壁から海へと飛び込んで、海中を何かしらの方法で渡って…移動してくるってこと?
海からでも、人が住む街を攻撃できるってことになるの?…
それってつまり…全ての大陸が死の街と同じくらい危険になるということ?
『…歴史書に見たことがありますが、もしかしなくても、これは、未曽有の大災害に繋がる?…おい!早馬をだせ!王都から応援を募れ!これは、こいつは移動させてはならん!王都にでも向かって見ろ!王都が、我らの王都が滅ぶぞ!!』
街を滅ぼした敵が非常に危険性が高く、現状街一つだけで済んでいるのが奇跡的なのだと向こうの司令官も察したみたいだな。
早急に人員を増やして国家存続の危険性もある敵であると即座に判断でき、すぐさま応援を呼べるくらい的確な判断が出来る優秀な人だとわかる。
「我々の騎士達も各国で工事を手伝っていますので、その者たちも御触れを出して、部隊を招集してください、今そちらの現存部隊の数などを教えていただけますか?どうぞ」
私達が現地に向かおうにも時間が掛かり過ぎる。
幸いにして、外に出ている人達であればまだ、騎士団の人達と比べたら幾分か、敵との闘い方を理解している…問題は、人型を相手取れる人物がいるのかどうか、っか…
眉間に皺を作ってしまう、また、人が死ぬかもしれない…から。
その後は、部隊編成から、相手の動きを封じる方法、長期戦になるなど、ありとあらゆる事態を想定して話を進めていく…
幸いにも、敵がいる場所が死の大地ではなく街中、死の大地であれば、大地を彷徨う獣達が飛んでこない。穴から出てくると言われている人類の敵である獣が次々と襲い掛かってこないので、周りを警戒しなくていい。全部隊を人型へと意識を高め警戒し集中できる。
会話を聞いている限り、姫様の助言や的確な指示の影響で敵がその場から動こうとせずにひたすら、毒を散布することに集中しているみたいだけど…
どうしてその場から敵が動かないのかわからない。
目の前ってほどではないけれど、目に見える範囲に敵からすれば攻撃してくる敵がいるよね?どうして移動しないのだろうか?
そのことを聞きたいけれど、姫様も指示出しが忙しくてそれどころじゃなさそう。
きっと、何か考えがあるのだろう、ただの疑問で彼女を邪魔してはいけない。
何も出来ず、何も思い浮かばない…歯がゆい気持ちを手のひらに込め
私はただただ、戦況を見守る、ううん、聞き守るしか出来なかった…
長い間、彼らの会話、状況を聞いていると、膠着状態へとなんとか持って行っている様子で、姫様が相手の司令官に「何か進展があれば音声を繋いでください」と言い残すと向こうも千日手になるのだろうと腹をくくったのか小さな返事の後、音が消え静まり返ってしまう。
姫様も額に汗を浮かべながら小さな溜息を零してしまっていた。
姫様は大変でも、他の人達は…ひと先ずは幹部の人達は変わらず落ち着いた雰囲気のままだけれど、全員が姫様へと目線を送っている。
全員が姫に聞きたいのだろう。
この戦い、勝ち目はあるのか?っと…
ただ、膠着した状態へと持ち込むのであれば、発見と同時に直ぐにでも車を走らせ応援へと駆けつけるべきではなかったのかと、私は思ってしまっていた。
だって、王都は私の故郷でもあるし、数多くの兵たちが王都には何かしらの思い入れがある。
皆も同じような事を考え感じているのかもしれない。
姫も凄く悩んでいるのか眉間の皺が取れる気配がない。
全て終わったらフェイスマッサージでもしてあげよう。
姫様の苦悶する表情を見て幹部達は何も言わないでいる。
こういった状況での指示を出す難しさを皆、悟っているのだろう…
ここは姫様に集中して欲しいのか、各々が何も言わずに音を出すことなくすっと席を外していく。
それが正しい、ここで座っていてもどうしようもない。
休憩できるタイミングで休憩するのは大事。
事が、この街から戦場が近いのであれば、戦う為の支度をしたりとやる事が山ほどあるのだけれど、今回の敵は遠すぎて直ぐにアクションを起こせない、何も出来ない。
出来る事と言えば、支援物資を送るくらいなので、支援物資を積み込んでいる部隊がいるので、それの手伝いでもしてこようとこの場にいても何も出来ない私も…席を外して、私でも出来る事がないか探しに行く。
支援物資を大型バスに積み込んでいるのが見えたので、それらの手伝いを無心になって手伝っていく。何名か現場で手伝えるだろうと、騎士の部に所属する騎士がバスへと支援物資と共に乗り込んでいく。
支援物資を乗せた大型の移動用バスが目的地に向かって走り出すをの見送った後、することが無いけれど、姫様が心配なので、先ほどの野外臨時会議室に戻るために気持ち駆け足で戻っていく。
本当の会議室に移動すればいいんだけど、姫様の性格を考えるとその場で岩の様に長考してるはずなので様子を見に行って出来ることが無いとしても傍にいてあげたい。
会議場に戻ると、色んな紙、資料かな?が散乱していた。
あ、メモ書きかな?姫の字で色々と殴り書きが多い。
メイドちゃんも小さな蓄音機に魔力を流すのを担当しているみたいで動けないでいる。
近くで机に突っ伏して寝てる人たちは完全に魔力切れみたいだね、魔石を繋げて会話すればいいのかもしれないけど、魔石を使っちゃうと常時魔力を流しちゃうから、もったいないよね、必要な時だけ魔力を流すのだったら人の手が一番だもの。
散らばっている資料をかき集めて整理整頓してから、メイドちゃんや姫様に紅茶を淹れてあげた。
変わろうとかとメイドちゃんに文字を書いて意思を伝えてみると、首を横に振られてしまった。どうやら、まだ余力があるみたいなので、大丈夫みたい。
紅茶を片手に魔力を流しつつ、メイドちゃんも私も何かよくわからない会話を続ける姫様を見守り続ける。
会話が落ち着いたのか姫様がふへぇっと枝垂れ込むようにメイドちゃんに寄り掛かった。
メイドちゃんもそれを受け止めて小さな蓄音機をテーブルに置いた。
そりゃ、気疲れもするよね、普段から傍にいるメンバーじゃなくて王国の騎士に指示を出すのは勝手が違い過ぎるよね、大丈夫かな?滋養強壮にいい食べ物でも作ってこようかな?
食事を作る為に席を離れようとしたときに、大きな方の蓄音機の一部から光が点滅してるような部分が見えた
大きな蓄音機の一部分が点滅してる?なんだろこれ?
「姫ーなんかチカチカっと光っては消えてってのを、してる部分があるけどこれってなに?」蓄音機の点滅してる個所を指さしながら聞いてみると
「あー魔石の中にある待機魔力が切れたサインーごめんだけど、光ってるとこのすぐ下にさ、蓋があってパカっと開くようになってるから開いて、テーブルの上に置いてある、皆に魔力を込めてもらった魔石があるから取り替えてー」
ふむふむ、チカチカ光ってる蓋を開けて、あ、魔石がある、えっとこれを外すと、チカチカ光ってるのが消えちゃった、んで、テーブルの上に置いてあるやつをセットする、お!チカチカ光ってたやつが常に光るようになった。凄いなどういった仕組みなんだろう?
蓋を閉めてっと…簡単な作業を終えると
「ふぅ、ちょっと落ち着いたー…ねぇ、団長」
ゆっくりと起き上がるが顔が真っ青だ、魔力切れも起こしてるのかな?
「お願いがあるんだけどいいかな?」
困った顔をしてお願いされたら助けるとも!どんどん頼ってよ!
「出来る事なら何でもするよ!現地に飛んで戦えっていうのなら喜んで!」
ぐっと力こぶを作って戦えるアピールをするけど
「戦わなくていいの、貴女は戦う職業じゃないでしょー!・・その、魔力に余裕があればいいんだけど、ちょっと私に注いでもらってもいいかな?」
【魔力譲渡法】を要求されるとは
…人に魔力を受け渡すのはちょっと、難易度が高い。
注ぎ過ぎても破裂するし(比喩ではなく人が破裂する、何処かで詰まると詰まった個所がパンっと破裂する)
弱すぎると相手に魔力が流れて行かず何処かに霧散してしまう。
慣れてない人だとリスクが高いので基本的にしないさせない。
魔力回復を向上させる薬物があるのでそれを飲むのが一般的だけど、姫の魔力総量は多くない、なので、回復薬を飲んでも回復するのに時間が掛かってしまう。
一応、魔力切れで倒れる人もいるので、医療班では魔力譲渡法の履修は必須科目で、医療班のTOP集団であれば、全員が出来る。もちろん!私だってマスターしております!っが…その、やるとすると人の目が気になっちゃうなぁ…
うー…でも、やるしかないかぁ…
「どこでやる?」って聞くとそそくさと上着を脱いでいく姫!?やっぱりその方法でするの!?ちょ、まって、ここで?ここでやるの!?ってか、手じゃダメなの!?
「ごめんね、手と手を繋いで、注いでもらうのが周囲に人がいるから、そっちの方がいいのかもしれないけど、少しでも霧散させたくないから、お願いしてもいい?」
上目づかいで困った顔しないでよー、まぁ、今テーブルにいる男たちも皆、寝てるから誰も見てないからいいけど、柔肌を猥らに見せちゃだめだよ?
私も隊服を脱いで姫様も上半身の服を脱いで、上半身の肌を露出し抱きしめあう。
ちゃんとお互い、ショーツはしてるからね?
意識を集中させて魔力を全身から放出させると同時に、魔力に指向性を持たせて姫様の体へと誘導させていく、皮膚と皮膚を繋げて送るのが基本で、面積が広ければ広いほど受け取る側も効率的だし、贈る側もロスが少ない。っと言われている。
手のひらだと全身から魔力が溢れるので、手のひらだけしか相手に魔力を送れない。
でも、こうやって上半身を密着させることで、接触する皮膚の面積が増えるので、魔力が空中で霧散するのを減らすことが出来るので、非常に有効的なんだけど…
難点がある、魔力コントロールが非常に…難解になる。
手のひらだけなら、全身から魔力を放出し、手のひらに集中させればいいだけなので、コントロールは非常に簡単だけど、全身ってなると凄い難しい、意識を全力で集中させないと姫様の体を何処かしら破損させちゃうんだけど~…ん?不思議な感覚。
…いくら注いでも魔力が滞る感じがしない?
魔力を放出する回路の流れが綺麗なのかな?すごい、常人では不可能なほど流れが綺麗…するすると魔力が姫様の体内へと流れていくように…入っていくのがわかる。
魔力流しは過去に何度も医療班で訓練しているので、馴れてはいるけれど、こんな感覚は初めて、上半身を密着させているから?姫様が特別な体だから?すごい、どんどん魔力が流れていくのがわかる
解るけど、底が…底が見えない!?もってかれる?全ての魔力が飲み込まれる!?
…まって、私の魔力全部流しても、耐えれるの?私の魔力が底につきそうなんだけど?姫様って魔力総量低かったよね?私って人よりも魔力総量多いよ?…どういうことなの?
加減を間違えた、つい、魔力の流れる感覚が気持ち良すぎて、想定以上に姫様の体が魔力を吸い込んでいくのでこちらの底を計算せずに放出しすぎた。
「ご、ごめ、もう限界」
魔力切れで意識が飛びそうなほど受け渡すと
「…はぁ、ありがとう、気持ちが良いね、魔力が満たされる感覚って」
恍惚とした表情をした姫様が妖艶なまなざしをこちらに向けている…あれ?姫様の目の色って青かったよね?夜だからわかりづらいのかな?
黒く見える…
そのまますぅっと意識が闇の中に吸い込まれていく、魔力切れだ…
感想、評価、いいね、Xのフォローよろしくお願いします。
感想は一言でもいいので、頂けると嬉しいです。
お気持ちだけでも励みになりますので、よろしくお願いいたします。
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https://twitter.com/TF_Gatf
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追記:
完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。
当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。
完結後に見直し訂正する予定でしたので!
ゆっくりと修正して行こうと思います。
─※ 完結まで読んでから見てね ※─
─※ ネタバレ注意 ※─
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うわぁ、こんな短期間で完全に指揮権まで捥ぎ取ったよこの人、今までの姫の戦果が本当なのかと、姫と直接応対していないであろう人達からすると疑われていただろうに、ここまで的確に遠い場所からでも敵の現状況を把握している頭脳に感服したんだよ!王都の騎士団を指揮する立場の人を!凄いなぁ。
その流れに姫もにやっとやりやすくなるぞっと悪い顔をしている。
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単純に司令官は作戦が緻密過ぎて、たかが猿如きにっと、めんどくさくなっただけです。
司令官としては、街の人達は全員死んだと思っていて、毒に汚染された街に価値なんぞないと判断しています、王都に毒を運ばれるという絶対にされてはいけない行動を阻止するためなら、街全てを焦土に変えてもいいっと判断しています。
失敗しても姫様に全責任を擦り付けるつもりで応じただけです。
その結果、毒で汚染されたこの街の全責任を姫様に擦り付けました。
遠距離での攻撃方法を騎士団がしっかりと準備をする方針を固められてしまうと、彼らは面子の為に絶対に引かず作戦を強行するであろうと姫様は司令官の行動心理も読んでいます。
姫様としても全責任を自分自身へと擦り付けやすくする為に全責任を背負わないといけないっという立場を司令官から奪い取りたかった。
その理由は単純に人命優先です。
街の中にいるであろう生存者を救う為に、短絡指向的な雰囲気を醸し出している司令官が暴挙に出ないようにと必死に策を講じています。
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『…歴史書に見たことがありますが、もしかしなくても、これは、未曽有の大災害に繋がる?…おい!早馬をだせ!王都から応援を募れ!これは、こいつは移動させてはならん!王都にでも向かって見ろ!王都が、我らの王都が滅ぶぞ!!』
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この時点で姫様は騎士団が自分に責任を擦り付けつつ、王都防衛っと言う大義名分によって姫様にとって思い入れのある街を焦土へと変貌させられてしまうと内心焦ってしまっています。
本来であれば自分たちの街を守る数少ない大切な人員を裂きたくなかったし、計画の為に突貫工事をしている人達を邪魔したくなかったけれど、焦って御触れを出して良いと宣言してしまっています。
冷徹な彼女であれば絶対にその様な言葉は言わなかったでしょう。
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上目づかいで困った顔しないでよー、まぁ、今テーブルにいる男たちも皆、寝てるから誰も見てないからいいけど、柔肌を猥らに見せちゃだめだよ?
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はい、勿論、全員が全員、寝ているわけではありません、一部の人は寝ていません。
魔力切れなどで突っ伏しているだけで意識はあります。
勿論、目を開くことなんて容易いです
姫様はそれを百も承知でお願いしています。
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恍惚とした表情をした姫様が妖艶なまなざしをこちらに向けている
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姫様にとって団長の魔力は、愛する人の魔力でもあるので
その魔力が全身を駆け巡るのであれば当然…
目覚めるつもりが無くても泥の中に眠っている”彼女”が目を覚ましてしまうのです。




