おまけ 新人達には過酷過ぎた洗礼
加筆修正完了!
誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;
後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので
初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!
─ あの悲劇が起きる直前…部隊での何事もない何時も通りの日常…そのワンシーンです。
少々、この街にも慣れてきましたわ。
色んな部隊を体験し見学させていただき、この場所でも私は生きていけそうな気がしてきた昨今…本日のこのわたくし!が向かう部隊はと言いますと…この街に来て仲良くなりました三つ編みが素敵な友達と一緒に隠蔽部隊の見学!の予定となっておりますのですけれど…大丈夫なのかしら?
ついこの間、学生の誰かが問題を起こしたみたいと方々で噂を耳に挟みましてよ?
そのせいだと裏付けるように隠蔽部隊を見学するうえで絶対にしてはいけない行為と言った内容と共に、先輩達から色々と注意を受けましたけど…常識を考えてくださいまし。
誰がこんなバカであほで短絡的で考え為しなボンクラもいいところの問題は起こしたのよ、ですわ?
自らの命だけではなく多くの方も危険に晒してしまうような行為、誰がするのか、理解できませんわ。
ふぅ、これだから低俗なお貴族様の短絡思考は呆れます事よ。
そんなどうしようもない人ばっかりを縁談に持ってこられても、わたくしとしては、謹んでお断り申し上げますとしかいえなくてよ?…だからここにいるのでしょうね、私は。
でもいいのですわ!ここで私は成りあがって見せ…る気も起きませんわね。
正直に言えば、ここって意外と住み心地が良くてよ?外が地獄なのは変わらずですが、街としてはとても住み心地が良いのですわ!
お姉さま達も親切ですし、時折、アプローチしてくる殿方もいらっしゃいますが、この私を甘く見ないで欲しいですわ、誰が一夜の奥様になんてなる者ですか。
その様な感じで皆々様と仲良く慎ましく生きるのも良いのではないかと思ってきていることでしてよ。
ワタクシの事情は一旦置いといておきましょう。
それよりも気になることがございましてよ?今から向かう場所って、本当なのでしょうか?
噂でお聞きしたあの学生たちが愚かな行為をなさった場所ではございませんか?
そう…敵に場所が知られてしまった場所では無くて?
危険なのではないのかしら?そう思い、隠蔽部隊の方に質問を投げかけようと思いましたが、隠蔽部隊の方が、術が起動してあるからばれることは無い?っと説明をしてくれましたけれど…
魔術に疎い私でも疑問に思いましてよ?
そこに居ると、ばれないとは仰りますけれど、そこに何かがあったと、敵にはばれてしまっているのではなくて?
っという、疑問を今も抱いております。
私の様な、経験の浅いものでは計り知れない計略があるのだと信じるしかなさそうですわね。
何せこの街で生きてきた人達の考えですもの、信用する以外に道は無くてよ。
疑問が払拭されていないという不安を抱えつつも、三つ編みが綺麗な友達が腕を引っ張ってくれますの、彼女は私と違って少々抜けたところがございます、何かあれば彼女を守ってあげないといけないですわね、っと、心に気合を入れて一緒に肩を並べて転移陣に入っていく。
転移された先から少し歩いた場所に、本日滞留する隠蔽部隊の方達が築いてくださっている仮拠点、部隊のテントが用意されていましたわ。
テントの中で働いていた人達と仕事の引継ぎとして魔道具の扱い方をご教授いただくのですが、その内容はもう耳にこびりついていましてよ?
そもそもですわ?引継ぎの内容なんて、あるのかしら?
だって、私達がするお仕事なんて、交代で術式が施された陣に魔力を注ぎ続けるのが仕事でしてよ?
ここもまた、あの地獄のような医療班のテントと同じでございましょう?
だとしたら…本当にやる事が無くて暇っとなりますわね。
これに引継ぎの内容なんて必要?うたた寝するなくらいじゃなくて?
持ち場に配属され陣へと魔力を注ぎ続ける為の魔道具に手を触れながら床に座ると、わたくしが触れている魔道具に三つ編みさんも手を触れてはにかんでくれましたの。
幸い、三つ編みさんも同じ場所で仕事なのですわ!
魔力さえ流し続けていれば何をしても良いと教えてもらっていますので、お互いの身の上話などをしながらずっと、小声で雑談を楽しんでおりましたの。
そうでもしなければ、精神が持ちません事よ…
だって、この暇なお仕事が…三日も続くのでしょう?…ぇ、これが三日?…恐怖そのものですわ。
これなら意識も朦朧とするけれど、忙しく現場で雑用させられている医療班の方が楽しくてよ?そんな事を三つ編みちゃんに言うと「人の命が係わる仕事は、苦手、です」っと目線を下げられてしまいましたわ。
その一言に私も思うところがあります、かくいう私も、知識が物を言う場所で尚且つ、些細なミスで人が、自らの手で死なれてしまうのは…少々、いいえ、出来る事なら関わりたくないお仕事、わたくしには不得手ですわね。
話題を変えるために、周りにいらっしゃる先輩方に普段はどうやって暇を潰しているのかとか、この街の事とか、様々なことをお聞きする機会をいただきましたの。
二人で色々と質問させてただきましたの、とても有意義な時間でしたわ。
どうやら、隠蔽部隊は、特に志望も無い学生諸君がいの一番に案内される部隊と教えていただきました。ここで色々とこの街の事を聞いたりするのが普通らしいのですけれど
融通も効くみたいですのね、志望部隊があれば、そこは優遇してくれるそうですけれど、私…別に医療班を志望した記憶は、なくてよ?
何故、初日からあのような過酷な現場に放り込まれたのか?理解が出来ませんわ。
初日に医療班に放り込まれたことを先輩に伝えると
家族から変な事が伝わってたりすると、君の様に初手から激務の部隊に放り込まれることもある…っと、教えてくれましたわ!わぁお、確実にお母様あたりですわそれ
見栄っ張りな方ですので、ほんっと、たぶん、それ以外もやらかしていると思いますので、ご迷惑をお掛けしましたわ。
過保護も度が過ぎると変に解釈されますのに、ママはいつもそう。
きっと、あの子は根性がある、逞しい、音を上げない、淑女として貴族の一員として常に気品あふれる良き淑女としてご覧に見せましょう、っと、のたまったのでしょうね。
ママはそういうところがありますの。
原因もわかったので、今度はしっかりとわたくしが望む部署へと希望を出しても良いのかもしれませんわね。まだ、何処にするのか…決めていませんが。
私はまだ決めかねていましても、三つ編みさんはどうなのでしょう?
欠伸をしている緊張感のない三つ編みさんに何処が良いのか志望はあるの?っと…返ってきた答えが予想通り過ぎて、何とも言えない気持ちになってしまいましたわ。
「今は、その、まだ、ここだっていうのは、決めてない。です。ここが良いっという何処ってのは決めきれないけれど、私では一切、役に立たない部隊はあるのはわかってます。
その、情けないのはわかってます。その、敵と正面から戦うのは難しい、です」
っとのことですわ。
確かにでございましてよ、敵と対峙して即座に動ける自信が私もありませんわ。
武闘の心得なんて、殆どありませんことよ?学業で少しだけ触った程度ですわ。
それに、いざ敵と目が合ってしまったら、恐怖で動けなくなる自信がありますわね。そうなってしまったら直ぐに死んでしまいますものね。
だって、相手は人ではなく獣でしょう?温情なんてありませんわ、見かけ次第こっちをデストロイしてくる完全なる敵ですものね。
学院で、ご教授頂いた内容を思い返す、野生の獣と穴から出てくる獣の決定的な違い。
それはまず、野生の獣は人を基本的に恐れますわ。
長年、狩られる立場だからこそ、獣達にとって人は恐怖の対象ですわ。一部例外もありますが、基本的に野を駆ける兎なんて人を見れば逃げるというモノですわ。
なのに、大穴から出てくる獣達は人を見かけ次第、絶対に攻撃してきますわ!例え兎であろうともですわ!
実際に対峙したことはありませんが、文献や授業でお聞きした内容であれば、殺意や殺気ではなく、人が呼吸をする様に、獣達は人を襲うのが当然の当たり前の様に襲ってくるそうですわ…
自身が怪我することを恐れたり、死ぬことを恐怖したりする様子は一切見せずに。
そんな生き物がいるの?っと疑問に思っていましたが、現場の方から話を聞けば聞く程、真実であると感じれましたわ。
次に、食べれない、これが一番意味が解りません事よ?
食べれないことは無いのだけれど、お腹を下すことが多いので食用に向いてないとお聞きしましたわ。
きっと、調理方法がある可能性があるのだが、食料に困ってない限り食べない方が良いとも、教わりましたわ。
飢えて死にそうであれば食べる選択肢もあるが、結局、下ってしまって上からも下からも栄養を逃がしてしまうのでより衰弱してしまい死に至るので、飢えて飢餓に包まれて死ぬか、最後に腹いっぱい食べて、苦しい思いをして死ぬか、どっちかを選べっとのことですわね。
まぁ、この街で、その選択肢はありえないですわね、誰が開発したのか知りませんが携帯食が物凄く発達していて、今もポーチに入ってありましてよ。
これを一塊食べるだけで、二日は何も食べなくても体は、持ちますわ。
水分も驚いたことに水筒などがいりませんのよ!
ポーチから笛のような魔道具を取り出し口にくわえる。
この笛の様な物を加えて、魔力を通してから吸い口があるのでそこを咥えて、息を吸う様に吸うとそこから微量ではありますが、水が出てくるのですわ!このように!
喉を軽く潤わせた後は吸い口をハンカチで拭ってからポーチにしまい込む。
何でも、兵士科の諸君は、それをお口に咥えながら移動しつつ、少しずつ水分を補給することもあるとお聞きしておりますわ。
なので、食料も水分もありましてよ。よっぽどの事が無い限り飢えて死ぬなんてことはこの大地ではありませんわ。
私は、こう見えて一切何もしなかったわけではないですわ!
商業とかを営んでいる商家にも嫁げる様にと!流行の品々とか、そういうことに対しても、情報網を伸ばしておりましたわ!何が売れるのか何を求めているのか!ある程度は理解していましてよ!
そして、彼らが扱う品目にもある程度、知識がありましてよ!
とは言いましても、この様な品々、知りませんでしたわ。
このポーチに入っている品々、食料も水を生み出す魔道具も、これを両方とも軍に売れば相当な財産を稼げると思うほど素晴らしい品々ですわ
…ええ、そうですわね、あの王都でも既に配備されていてもおかしくない逸品ですわよね。
それを全部隊に配備するほどの生産力。
これらの販売権利をお売りになれば、軽く王都の一等地を購入できるほど荒稼ぎが出来そうな気がしますわ…
この場所に来て多くの方から話を聞かせてもらい、私が知っている内容と違ってばかりで驚きでしたわ。
ここの資金ってずっと各国から援助のみで運営していると教えられてきましたけれど、もしや、こういうのを開発してお売りになっていらっしゃるのでは?
だから、この街は豊かなのかもしれないですわね。
そうとしか思えない程、お酒を飲んだり食べたりが裕福に誰もがその恩恵を得られる程に、街がとても豊でしたもの。
食べ物もお酒も、お風呂とかも、かの王都なのかと見紛う程、豊で洗練されていましたわ。
それなのに、街中を見渡すと人の気配がほとんどしなくて、住んでいる人が少ないのだと直ぐにわかりましたわ…その変な静けさでさすがの私も気が付きましてよ…
ここが危険と、死と隣り合わせであると物語っていましたわ。
その名前だけは、正しいのですわね。正しくなければ良かったのに、ですわ。
他愛のない会話を続けていると、この間の出来事が話題になりました。
三つ編みさんと一緒に、お酒の席で二人とも酔い潰れたけど仮眠室まで運んでくれたのが誰なんだろうと…お互い運んでくれた方に心当たりが無くて誰かわからないですわねっと話をしていましたら
隣で時折会話に入ってくる先輩が、偶々、仮眠室から出てくる医療班のNo1こと、団長を目撃したと教えてくれましたの。
もしかしたら、団長が運んでくれたんじゃないかと、更にお隣の先輩が教えてくださいましたわ。
でも、失礼だと思いますけれど、教えてくれた内容を信じ切れません事よ?
それは無いでしょう?だって、団長って、あの、お言葉が厳しいかたでしょう?
そんな優しい人だとは思いませんわ、違う人では無くて?
っと、先輩に反論するとクスクス笑われてしまいましたわ。
そうだねっと呆れた笑顔で返事を返してくるのですけれど?私、もしや発言を間違えまして?
「交代の時間だぞー」
気怠そうな寝起きの方から声をかけていただいたので、三つ編みさんと一緒に休憩を頂くことに
ここからは、5時間ほどの休憩で、寝たり食べたり、転移陣を使って自室に帰っても良いそうですわ…医療班とは何て違うのかしら…医療班なんて、気を失っても働き続けた記憶しかなくてよ?
三つ編みさんは前回の時はどうされていたのかご教授いただくと、転移陣をわざわざ起動してもらうのも申し訳ないと思って、ずっと現場で寝起きを共にしていらしたそうですわ。
確かに、あれって3人以上で魔力を込めないといけない、大変な代物だとお聞きしていますわ。
え?自分たちの都合で戻る場合はメンバーを集めて自分たちで起動してから帰るのが原則ですって?成程、理にかなっておりますわね。
その話はご存じで?っと三つ編みさんに聞いてみると困った顔をされていましたわ、、、この子ってちょっと人見知りが強そうですものね…
知らないことは臆せずに話しかけて聞けばよいですのに。
二人で、どうしよっか?っと、先の5時間をどう過ごすのか二人で小さな話し合いが始まりましたわ。
私としては美味しいお食事が食べたいので戻りたいのですけれど、そうなるとあと一人必要なのですわね。最低は3名必要ですもの。私達以外にも街に帰還するメンバーが欲しいですわね。
転移陣に向かって歩いていこうとしている人をお見かけしましたので、もしやと思いお声をかけようとした瞬間。
身も凍り付きそうな声が全身を突き抜けていった…
前方から叫び声が聞こえた
声が聞こえた方に視線を向けると、何か重そうなモノが空を飛んでいるのが見えた…
何が飛んでいるのか見たくなかった、気が付きたくなかった…
あれは、ひと、、ひとですわ、、、
血の気がひく、あんなふうに人が空高く飛べるなんてありえない、考えれることは一つ…敵だ…敵が近くにいる!!
安全では無かったの!?身を守る鎧すらないという現状で敵と遭遇なんて、死ぬしかないじゃないの!!
人が飛ばされたであろう方角に視線を向けるとシルエットに違和感がある、生きる為に加速する思考が見える影に全力で焦点をあわせようとするのだが。
なにあれ?人?…まって、ひとってあんなに毛がおおかった?・・・ひとじゃない!!ひとのかたちに、にてるやつってたしか・・敵?・・ひと?・・・じゃない!?っという三段構えの恐怖に、脳が、思考が、理解が、追いつかなかった…
敵らしき影がこっちに向かって歩いてくる、声が出ない、足がすくんで動けない、杖らしき何かの尖端がひかった?光の弾がこっちにむか!?
光の弾がゆっくりと私達に向かって飛んでくる。
それが何を意味するのか、初めてみるそれが何だと言うのか…
これだけは分かった、明確な敵意と殺意がある行動だと…
後ろには、三つ編みさんが居る、いま、わたしくしに・・・できることって?
そこからはもう、何も考えれなかった、どうしたらいいのかとか、助かる方法はとか、助ける方法はとか、何がしたいのかわからなかった本能のままに動くしかできなかった
三つ編みさんの前に体を反転させ手を体を大きく広げ少しでも彼女にダメージが届かない様に一身に全てを受け止める、敵からの明確な殺意を…
影が長く伸びると背中に今までの人生で一度も感じたことのない衝撃が背中を叩く
何れ、私の意識は衝撃によって刈り取られ消し飛ぶだろう
友人に私と言う人物がいたのだと覚えて欲しい一心で一言だけ呟くことが出来た
「・・・生きて」
最初で最後の友達に笑顔でお別れの挨拶を・・・・優しい人ね、手を伸ばしても何もないわよ?・・・・
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追記:
完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。
当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。
完結後に見直し訂正する予定でしたので!
ゆっくりと修正して行こうと思います。
設定資料
名もなきお嬢 ───────
王都から離れた地方の田舎貴族の出自
特に秀でた部分も無く
特に褒められる部分も無く
何も無い自分を卑下してしまう程に、自分には何もないと思っている。
死の街を最後の最後まで戦い抜き
あの最後の戦闘も生き延びた人物
死の街では乙女部隊として可もなく不可もなく頑張り続けた
持ち前の度胸と根性によって騎士として成長していった
地獄のような経験を乗り越えたからこそ彼女はその心を強くすることが出来た稀有な例
死の街での仕事が無くなってからは
王都の騎士団へと就職し友人と共に王都で楽しく暮らしている。
生涯独身となってしまったが、本人は特に何も思っていない
師であるティーチャーの師であるベテランさんの子供が騎士団に入ってきて
教育を担当することになったのは、また別のお話。




