おまけ 新人達には過酷過ぎた洗礼
今日の私が向かう部隊は、三つ編みが素敵な友達と一緒に隠蔽部隊の見学!
ですけれど、ついこの間、学生の誰かが問題を起こしたみたいで色々と注意を受けましたけど誰がこんなバカであほで短絡的で考え為しなボンクラもいいところの問題は起こしたの?
ふぅ、これだから低俗なお貴族様の短絡思考は呆れます事よ、そんなどうしようもない人ばっかりを縁談に持ってこられても、わたくしとしては、謹んでお断り申し上げますとしかいえなくてよ?
それに、今から向かう場所って敵に場所が知られてしまった場所では無くて?危険なのではないのかしら?術が起動してあるからばれることは無い?
そこに居ると、ばれないけれど、そこに何かがあったと、ばれてしまっているのではなくて?
私の様な、経験の浅いものでは計り知れない計略があるのだと信じるしかなさそうですわね。
三つ編みが綺麗な友達と一緒に転移陣に入っていく。
転移された先から少し歩いた場所で部隊のテントが用意されていて、中にいる働いていた人達と仕事の引継ぎをこなしていく、引継ぎの内容なんて、あるのかしら?
だって、私達がするお仕事なんて、交代で魔力を陣に注ぎ続けるのが仕事で、本当にやる事が無くて暇。これに引継ぎの内容なんて必要?うたた寝するなくらいじゃなくて?
三つ編みさんも同じ場所で仕事なので、お互いの身の上話などをしながらずっと、小声で雑談を楽しんでおりましたの。
そうでもしなければ、これが三日?…恐怖そのものですわ、これなら意識も朦朧とするけれど、忙しく現場で雑用させられている医療班の方が楽しくてよ?
周りの先輩方に普段はどうやって暇を潰しているのかとか、この街の事を、お聞きする機会もありましたので、二人で色々と質問させてただきましたの。
どうやら、隠蔽部隊は、特に志望も無い学生諸君がいの一番に案内される部隊で、ここで色々とこの街の事を聞いたりするのが普通らしいですけれど
志望部隊があれば、そこは優遇してくれるそうですけれど、私…別に医療班を志望した記憶は、なくてよ?
後、家族から変な事が伝わってたりすると、君の様に初手から激務の部隊に放り込まれることもある…わぁお、確実にお母様あたりですわそれ
見栄っ張りな方ですので、ほんっと、たぶん、それ以外もやらかしていると思いますので、ご迷惑をお掛けしましたわ。
過保護も度が過ぎると変に解釈されますのに、ママはいつもそう。
三つ編みさんは、何処が良いのか志望はあるの?っと尋ねても、今はまだ何処ってのは決めきれないけれど、私では一切、役に立たない部隊はある。敵と正面から戦うのは難しい、確かに、敵と対峙して即座に動ける自身が私もありませんわ。武闘の心得なんて、殆どありませんことよ?学業で少しだけ触った程度ですわ。
それに、いざ敵と目が合ってしまったら、恐怖で動けなくなる自信がありますわ。そうなってしまったら直ぐに死んでしまいますものね。
だって、相手は人ではなく獣でしょう?温情なんてありませんわ、見かけ次第こっちをデストロイしてくる完全なる敵ですものね。
学院で、ご教授頂いた内容を思い返す、野生の獣と穴から出てくる獣の決定的な違いそれは
まず、野生の獣は人を基本的に恐れますわ、長年、狩られる立場だからこそ、獣達にとって人は恐怖の対象ですわ。
なのに、大穴から出てくる獣達は人を見かけ次第、絶対に攻撃してきますわ、実際に対峙したことはありませんが、文献や授業でお聞きした内容であれば、殺意や殺気ではなく、人が呼吸をする様に、獣達は人を襲うのが当然の当たり前の様に襲ってくるそうですわ、自身が怪我することを恐れたり、死ぬことを恐怖したりする様子は一切見せずに。
そんな生き物がいるの?っと疑問に思っていましたが、現場の方から話を聞けば聞く程、真実であると感じれますわ。
次に、食べれない
食べれないことは無いのだけれど、お腹を下すことが多いので食用に向いてない、きっと、調理方法がある可能性があるのだが、食料に困ってない限り食べない方が良い。
飢えて死にそうであれば食べる選択肢もあるが、結局、下ってしまって上からも下からも栄養を逃がしてしまうのでより衰弱してしまい死に至るので、飢えて飢餓に包まれて死ぬか、最後に腹いっぱい食べて、苦しい思いをして死ぬか、どっちかを選べっとのことですわね。
まぁ、この街で、その選択肢はありえないですわね、誰が開発したのか知りませんが携帯食が物凄く発達していて、今もポーチに入ってある、これを一塊食べるだけで、二日は何も食べなくても体は、持ちますわ。
水分も、この笛の様な物を加えて魔力を通して吸い口があるのでそこを咥えて、息を吸う様に吸うとそこから微量ではありますが、水が出てくるのでそれをお口に咥えながら移動しつつ、少しずつ水分を補給すれば、相当な事が無い限り飢えて死ぬなんてことはありませんわ。
私は、こう見えても商業とかを営んでいる商家にも嫁げる様に流行の品々とか、そういうのにアンテナを張っておりましたけれど、これ両方とも軍に売れば相当な財産を稼げると思うほど素晴らしい品々ですわ…王都では既に配備されていてもおかしくない逸品ですわね、それを全部隊に配備するほどの生産力。
これの販売権利をお売りになれば、軽く王都の一等地を購入できるほど荒稼ぎが出来そうな気がしますわ…
ここの資金ってずっと各国から援助のみで運営していると思っておりましたけれど、もしや、こういうのを開発してお売りになっていらっしゃるのでは?
そうとしか思えない程、お酒を飲んだり食べたりした街がとても豊でしたもの、食べ物もお酒も、お風呂とかも、王都なのかと見紛う程、豊で洗練されていましたわ。
それなのに、街中を見渡すと人の気配がほとんどしなくて、住んでいる人が少ないのだと直ぐにわかりましたわ、その変な静けさがここが危険と隣り合わせであると物語っていましたわ。
三つ編みさんと一緒に、お酒の席で二人とも酔い潰れたけど仮眠室まで運んでくれたのが誰なんだろうとお互い心当たりが無くて誰かわからないですわねっと話をしていましたら
偶々、仮眠室から出てくる医療班のNo1こと、団長を目撃したので、団長が運んでくれたんじゃないかってお隣の先輩が教えてくださいましたわ。
それは無いでしょう?だって、団長って、あの、お言葉が厳しいかたでしょう?そんな優しい人だとは思いませんわ、違う人では無くて?
っと先輩に反論するとクスクス笑って、そうだねっと呆れた笑顔で返事を返してくるのですけれど、私、もしや発言を間違えまして?
「交代の時間だぞー」気怠そうに寝起きの方から声をかけていただいたので、三つ編みさんと一緒に休憩を頂くことに
ここからは、5時間ほどの休憩で、寝たり食べたり、転移陣を使って自室に帰っても良いそうですわ…医療班とは何て違うのかしら…医療班なんて、気を失っても働き続けた記憶しかなくてよ?
三つ編みさんは前回の時は、転移陣をわざわざ起動してもらうのも申し訳ないと思って、ずっと現場で寝起きを共にしていらしたそうですわ。
確かに、あれって3人以上で魔力を込めないといけない、大変な代物だとお聞きしていますわ。
え?自分たちの都合で戻る場合はメンバーを集めて自分たちで起動してから帰るのが原則ですって?成程、理にかなっておりますわね。
その話はご存じで?っと三つ編みさんに聞いてみると困った顔をされていましたわ、、、この子ってちょっと人見知りが強そうですものね…
知らないことは臆せずに話しかけて聞けばよいですのに。
二人で、どうしよっか?と話をしていて、私としては美味しいお食事が食べたいので戻りたいのですけれど、あと一人、最低は街に帰還するメンバーが欲しいですわね。
転移陣に向かって歩いていこうとしている人が見えたので、もしやと思いお声をかけようとしたとき
前方から叫び声が聞こえた
声が聞こえた方に視線を向けると、何か重そうなモノが空を飛んでいる…
あれは、ひと、、ひとですわ、、、
血の気がひく、あんなふうに人が空高く飛べるなんてありえない、考えれることは一つ…敵だ…
安全では無かったの!?身を守る鎧すらないという現状で敵と遭遇なんて、死ぬしかないじゃないの!!
人が飛ばされたであろう方角に視線を向けるとシルエットに違和感がある、
なにあれ?人?…まって、ひとってあんなに毛がおおかった?・・・ひとじゃない!!ひとのかたちに、にてるやつってたしか・・
敵?・・ひと?・・・じゃない!?っという三段構えの恐怖に、脳が、思考が、理解が、追いつかない
敵らしき影がこっちに向かって歩いてくる、声が出ない、足がすくんで動けない、杖らしき何かの尖端がひかった?光の弾がこっちにむか
これだけは分かった、明確な敵意と殺意がある行動だと、後ろには、三つ編みさんが居る、いま、わたしくしに・・・できることって?
そこからはもう、何も考えれなかった、どうしたらいいのかとか、助かる方法はとか、助ける方法はとか、何がしたいのかわからなかった本能のままに動くしかできなかった
三つ編みさんの前に体を反転させ手を体を大きく広げ少しでも彼女にダメージが届かない様に一身に光の弾からくる衝撃を受け止める
「・・・生きて」
最初で最後の友達に笑顔でお別れの挨拶を・・・・優しい人ね、手を伸ばしても何もないわよ?・・・・
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