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最前線  作者: TF


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23/843

作戦開始!!

加筆修正完了!


誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;


後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので

初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!


姫様が、お腹空いたし、今後の作戦の説明があるからね、ご飯食べながら説明してもいい?っと、何時にも無く真剣な表情だった。

彼女の提案を断る理由なんて無い、静かに頷き、隊服に着替えてから、病棟を出て、炊き出しが出ている場所に向かうと


何処からか、地面を揺らすようなドスンドスンっとした振動が伝わってくる?なんだろう?


足元を見てから、正面を見ると、地面を揺らしている存在が走ってくるのがわかる、あれ?なんで鎧を着てるんだろう?


「しんぱいしたんだよぉ!!」

目に涙をいっぱい貯めながら走り寄ってきて、勢いよく持ち上げられてしまう。


「きゃぁ、女将さん!どうしてここに?あと、どうして、現役のころの鎧着てるの?」

勢いよく持ち上げられたと思ったらガッツリとハグされる。

ハグされているけれど、力加減が絶妙で鎧に当たっているのに痛くない。

彼女が満足するまで抵抗することなく冷たい鎧を堪能する。



一通り満足したのか、ハグから解放されると隊服の袖をそっと捲くったりしてきて、私の顔を見て号泣されてしまった。

うん、悲しませると思ってたから出来れば、会いたくなかったんだけどなぁ、てっきり、避難していると思っていたから、街にはいないと思ってた。非戦闘員である彼女だったら、旦那さんとゆったりと過ごしているのかなーくらいで考えてた。


「ううう、あんたをこんな目にした糞猿をぶち殺してミンチにして死体をアンタの前に見せてやりたかったのにそれすら出来ないなんて!不甲斐なくてごめんよぉぉ」

女将は私の手のひらを自身の頬に当てながらポロポロと大粒の涙を流しはじめた。

その言葉と鎧で気が付く、彼女は外に出たのだと。


ああ、女将は引退しているのに、無理をしてでも、私の仇を取ろうとしてくれたんだ、嬉しいけれど、貴女はもう非戦闘員の街の人じゃないの、無理して怪我でもしたら私も悲しいから無理しないで。


女将のやさしさに私もつられて涙を流してしまった。

二人で抱きしめあいながらオーイオイオイと泣いてしまう。




─ 涙を流しお互いを慰めあうようにしている美しい光景を眺めている一人の女性


団長と女将の美しき友情を遠目で眺めていると

「ぉ、ここに居たのか」

ベテランさんが声をかけてくるってことは


「必要な物の手配は全部終わったぞ、後は、程なくして全部、転送陣の前に用意されるであるぞ」

やっぱり手際がいい!部下への適切な指示出しは私よりも早いし的確だから、ベテランさんを捕まえれたのは運が良かった。段取り名人さすがだね。


彼からの報告を受け取り、静かに怒りを燃やす…

団長をこんな目にあわし、私の大切な仲間を殺したヤツに報復しないとね…


渦巻く感情を押し込む様に消してから、視線を二人に向けると、二人もどうやら落ち着いてきたみたいで、団長と女将も泣き止んだみたい、それじゃ…まずは腹ごなしかな?

「ご飯食べにいこー」

二人の肩をトントンと叩くと、二人ともグシグシと涙を腕で拭った後、うんっと可愛く返事する。

何処となく似てるんだよねーこの二人、可愛いよね~


二人の間に入って、左手に団長、右手に女将と手を繋いで腕を振って歩き始め、ご機嫌に鼻歌を歌う。

そのしぐさに二人は笑いながら付いてきてくれた。


ベテランさんもついてくるのかと後ろを振り返ったら、着いてくることなく離れた場所にいた、どうやら、手配した物を運んだりと準備を手伝ってあげている。仕事熱心で素晴らしい!


準備を頑張ってくれている人達に感謝し三人並んで、炊き出しエリアへと向かい、各々が好きな料理を手に取りテーブルの一画を占拠し作戦会議?を開始ってわけでもない、もう、作戦は決まってるから、説明会だね。



~ 説明中 ~


「そんな感じでOK?」っと確認するとOKじゃなかった…

三人で、ご飯を食べながら、今後の作戦を説明すると、団長や、女将から敵に対しての質問や、作戦内容の異議申し立てが多かった。

異議申し立てに対して、全て反論&説明を繰り返していく。


最終的に納得してくれたのか、本当にその作戦で大丈夫なのかと、不安そうにしている。

大丈夫だよ、あの程度の敵、私には雑魚だから。


そんな事を思ったりしても二人は納得してくれはしない。

直接、対峙したから、あの敵の厄介な敵なのだとわかるのだろう…


敵の異質性

私も今回ばかりはちょっと、理不尽すぎると思うくらい完璧にコチラ側を想定した敵だと思ってるよ。


ただ、此方を完膚なきまでに潰すのならこの好機を逃すわけがない、私ならアイツに注目させている間に、手薄となったこの街を全戦力を持って物量で圧殺しに行くもの。


こちら側が敵の巣と思われる大穴を見つけているのだから、人間たちの巣である街だって敵側が把握してるはずだからね。


それが無い時点で、今回のはアクシデントに近い気がする。

敵もまさか、あそこで会敵するとは思ってなかったんじゃないのかな?


普通に考えてつい最近、露見した地点にまだ人がいるなんて思わないもの、相手は獣で低脳だから戦略何て考えていないのが普通じゃないのかって?


私はね、たぶん、ううん、確実に



アイツらに司令塔がいると常々、思っているから



今までの動きとかから、そう推測される内容が多かった。

今回のと、海向こうの事件、どんどんときな臭くなってくるこの感覚、実家にいた戦術士の先生がさ、たまに、一緒に遊びを通して学ぶ戦術指南って言うので遊んでくれたりしてたけど、その、今の攻められている感覚が、じわりじわりと追いつめられている様な嫌な感覚に近いもの。


一つの出来事から連鎖的に何かが動き始めているんじゃないかってくらい的確に何か意思を持って動き出している感覚、じわじわと攻められている感覚。


なのに、こんな混沌とした状況で次の一手を出してこないって言うのも怖い。

こいつでこちらの目を引き付けて置いて裏で何かをしていると勘ぐってしまう。

だから、こんなザコに時間なんてかけてらんないのよね、作戦内容は単純明快で犠牲も出ないと思ってるから、悪くないと思うけどなー、簡単すぎてそれで大丈夫なのかって思ってるんだろうね。


そりゃぁ私だって派手に行ってもいいけどさ、まだ出したくない魔道具だってこちとら抱えてるんだから。

ってかね、この程度のザコくらい瞬殺できるくらいの道具をもっともっと作って、量産してさ!誰でも扱えれる様に練度も高めたいよ?

今ある使い方を誤れば危険な魔道具ってさ一台しかない物ばっかりだからね~。

課題としてある程度の数も増やさないとってのは思ったりしてる。


まぁ、それはさておきさ、今回用いる作戦で、こういうのも有用なのだと、もっとみんなに認知してもらえると嬉しいかなってくらいのイベントだとさ、私は思ってたら、まさか、団長が単独で突っ込んで、どえらい目にあってるなんて思わないじゃん?


それの影響でみんなの殺意がテンコ盛りじゃん?


そりゃ、こんな単純な作戦でいいのか?ってなるよねー、もっと複雑に練って絡めてもドンドン使って、

完膚なきまでに殴殺したいのはわかるけど!あんなザコに構ってられないの!今日中に終わらせるからねー!


ご飯も食べ終えて二人に納得するまで作戦内容を伝え、質問が途切れたので、終わったと判断します!

「ってなわけで、二人とも危ないから城壁で遠見の術式でも使って見守っててね!」

そう告げると、二人が目を開いてから姫様はどうするのかって?

「私?現場にいくのかって?いかないよ~最終確認したら私も遠見の術で見守るから先にまっててね♪」

ウィンクすると二人とも心配そうに城壁の偵察台がある方へ向かって歩いていく、途中振り返ってこっちを見てきたけど、嘘ついてないから!大丈夫!


説明の途中でさ~、女将があたいの出番はないのかい?って寂しそうにされてしまった。

女将としては、一緒に出撃するつもりだったみたい。

この剛腕を使う場所があるだろうと、鎧を着こんで何時でも出撃出来るように待機していたみたいでさ、何度も何度も、本当に私の出番はないのかい?って、心配そうに何度も説明を遮ってこっち様子を伺うように見てくるけど、女将は非戦闘員!引退した人でしょ!現場は現役のチームに任せなさい!って何度も何度も言ったのに、未だに出番があるんじゃないかって最後まで見てきてたもんなぁ…はっきり言って今回の作戦だと囮は一人でいい、二人いると邪魔だからって突っぱねたかった。でも、言えるわけが無い。


小さな粒になるまで彼女達を見送っていると、まだ後ろを振り返る!

「作戦手順も全部ベテランさんに教えてあるし、道具の使い方も全部ティーチャーに教えてあるし、たぶん、問題ないよ?サクっと終わるから見てなさい!」

ソニック音波を徹底的に萎めて音声拡張の術式も併用して音波を女将にぶつけると驚いた顔で何度か頭下げてから頭をガリガリとかいて城壁へと向かっていった。もう!我儘だな!自分の手で倒したいだけでしょ!


二人がちゃんと城壁の方へと向かって行ったのを確認してから広場へと足を進める。

何方かと言うと私としては何をしでかすかわからない二人の方が不安だってーの!


広場には、転移陣の前で全ての準備が整ったベテランさんと、先ほどまで現場指揮を担当されていたティーチャーが揃って待っていてくれた。

最終確認として、作戦内容の手順を確認し、各道具の使い方、攻める手順、最終的にどの状態へと持っていくのかを伝える。


多少の手順違いや手順が狂っても大丈夫なように、この薬品がどのような作用があって、この道具がこういう役割を持っていて、っと更に詳しく内容を説明するとベテランさんもティーチャーも内容が理に適っているのがドンドンと理解していってくれる。これなら勝てる!いけるぞ!っと二人が声を出し合っていた。

その様子を見てこの二人は本当に師弟関係として良好なのだと伝わってくる、良かった良かった。


作戦を伝え終わると、二人の目が輝き、早く試したいと浮足立ってる。

テンション上がって失敗されるのも癪なので、二人同時に深呼吸させてから、もう一度、念を押すように手順を確認させる、両者ともに問題なく作戦を覚えているので突撃サインを出した。

…ベテランさんって複雑な作戦だとたまに忘れるからね。


突撃サインをだしてからはもう、流れが速い速い!!

まさに電光石火のごとく!相手に気取られないように素早く迅速に作戦が展開されていく!!

急いで私も城壁にいかないと!こういう時の足が居ないのが寂しいな~ってね!にしし。


伝えた作戦その第一手として!

まず、敵が一人の敵に固執するのであれば、敵は誰に固執する?誰を恨んでる?

指を落とした人物?それとも…腕を落とした人物?

その両者でしょ?なら、敵がターゲットを絞りやすくする為に誰が囮に出るのが確実だと思う?

腕を捥ぎ取ったベテランさんを警戒し固執するはずだよね?っということでベテランさんが囮になるのが最も適しているってわーけ。


城壁の上まで登ると、作戦開始までに何とか間に合ったみたいで見張り台に用意されている遠見の術式が刻み込んである望遠鏡を覗き込む。


ベテランさんが相手の前に挑発するように陣取って、激昂して向かってくる馬鹿を相手にする。

敵も腕を奪ったベテランさんが出てきたので咆哮し怒りをあらわにして襲い掛かってくるだろうからね!

所詮は獣、挑発に直ぐ乗る。

ちょろいちょろい♪

ここまできっちりとデータを揃えてくれたベテランさんたちの功績があるからこそ、すんなりと挑発が決まるんだけどね!


第一段階成功!敵はベテランさんの方ばっかり見てる!

さてさて、次の段階も問題なさそうかな?

望遠鏡で覗き込みながら現場の動きを軽く説明していく


ベテランさんには、槌に杭が追加された特殊工具を渡してある。

槌で敵を叩く部分、そこに杭がくっつているような、そんな感じ見た目をした特殊工具。


槌を叩きつけると叩きつけた個所に杭が撃ち込まれるように出来ており、打ち込んだら自動で次の杭が装填される仕組みになっていて、直ぐに次の杭が打ち込めるようになっている。


本来の使用用途として作ったのが、橋や、家等の大きな建築物を作る際の基礎とかを作ったりする時にさ、いるかなーって作った工具、それをちょっと改良したやつ。


説明をしていると、周りの人が質問を投げかけてくる。


杭を何処に打つのかって?どてっぱら?頭?ノンノン、杭は本来何のためにあるの?固定する為だよね?

そう、杭を敵の足に打ち付ける!ぇ?足の甲にもアイツの毛があって、杭が通らない?ふふふ、それは見てのお楽しみ♪


特殊工具は必要な時以外は、腰に身に着けさせてある、うんうん、ちゃんと言いつけを守ってる。

得意武器の槍と盾で適当に敵の注意を引き付けてる、うんうん、挑発がお上手お上手。


猿がベテランさんに夢中になって気を取られている間に次の作戦の準備が完了したみたい、合図を送ってる。

準備が完了次第、ベテランさんに合図を送って、ベテランさんも所定の位置まである程度、敵を誘導する。


誘導が完了次第、手持ちの投げナイフを相手に向かって一定間隔で投げ続ける。


作戦通り、敵はこんな状況でも飛び道具を警戒している。

ベテランさんを相手しながらの飛び道具には、低能な猿は苛立ちを感じているご様子で!

ベテランさんを見ては、四方から飛んでくるナイフを警戒して視線を背けると、ベテランさんが槍で突いて挑発してる、首や腰を動かして暴れてる暴れてる。

どこに意識を向ければいいのか注意が散乱していってるのが見て取れる!


これを続けていけば、何処かで絶対に、ベテランさんへの警戒する意識が低下する!

低下したとベテランさんが判断した瞬間に、ベテランさんの後方で待機している人にフィンガーサインを送ってもらう。


合図を受け取った後方で待機している弓兵部隊その1が、弓矢で、ある薬品をたっぷりと入れた水風船を敵の上空に飛ばしまくる、一つと言わず何個も同時に!

当然、その水風船を当てる為にも、猿の動きを封じる為に、ベテランさんがちょくちょく挑発し、ベテランさんへの意識が低下した猿が挑発に乗るけれど、定期的に飛んでくるナイフを警戒しないといけないから動けなくなってる!いいじゃん!ドツボにはまってるはまってる!馬鹿が!


馬鹿とは言え敵も当然、上空に何かが来ているとわかっているのかチラっと視線を上に向ける。

でもね、視線が上を向いた瞬間をベテランさんが見逃すわけが無い!

すかさずベテランさんが攻撃を加えるので、猿としては、上空を通過する物体を叩き落とす余裕なんて無くなるわけ!

そうなるとね!っていうか、まぁ、叩き落としてもらっても一向に構わないんだけどね!

中の液体が猿にかかれば問題ないからね!全部命中させる必要は無い!上空を何かが通っているくらいで警戒心を減らす!


その水風船が敵の付近に来た時!敵が視線を逸らしたとき!その瞬間を見極め!

他の弓兵、または、術式班!もしくは術譜!何でもいいので術を発動させて、水風船を敵の真上で割ってもらう!


戦況を見守っているが危なげな場面が一つもなく順調!!


流石だね!多少の無茶ぶりくらい何のその!!実現してみせるは優秀な部隊!!

的確に敵の真上で薬品入りの水風船をどんどんと割っていく!!

結果!上空から降り注ぐ特殊な薬品!匂いも香料いれて、それが一体なんなのかわからなくしております♪

ちなみに猿が好きそうな桃の香料を強めにブレンドしております♪せめてもの情けだよ、甘い香りに包まれて死ね。


それが、猿に全身びっしょりと完全に湿らせるように降り注ぎ続ける、猿もまた何をかけられているのかわかっておらず、液体よりも目の前にいるベテランさんを気にしている。

頭からつま先まで完璧に液体に浸し終わる…馬鹿め。


敵がそれが何の液体なのか理解する前に、ベテランさんが敵の足に向かって特殊工具を使って足の甲を貫くように打ち付けてもらう!!



貫通するのかって?



するさ…

前実験はとうに終えている、優秀な解析班が居るのだから、当然でしょう?

腕一本分のサンプルがあるんだよ?余裕だよ。


一つ目の杭が敵の足の甲を貫き、杭によって片足が地面に固定された。

敵が痛みによって叫んでいる瞬間に!瞬時にもう片方の足も杭で貫き固定される。


固定が完了したら少し下がって相手の動きに注視する!

この時点で城壁の見張り台にある多くの人が歓喜の声を上げている。


作戦の第二段階完了!

ここからが急ぎ足!連携力が試されるよ!頑張って!!


第三段階に移行する!


更なる痛みで叫んでいる間に、複数の騎士で周りを囲み敵の動きに警戒しつつ次の一手の為に待機。

第二の弓兵が持っている特殊な弓と矢、これを二人同時に放つ!

お互いの矢と矢の間には、鉄で出来た紐といっても小さな鎖みたいな感じかな?がね、繋がってる!その鎖の様に強固な紐を相手にぶつけるように射出する!

矢本体は敵にあてなくてもいい、地面に刺さる様に射ってもらう。


それを四方八方から放ち、猿を鉄で出来た紐で両腕、両足、胴体と雁字搦めにしていく!


さらに!紐が敵から外れにくくするために!固定力を高める為にU字型の杭を使って地面に突き刺さった矢ごと地面に打ち込む!紐が敵から外れにくくする!


猿が足に打ち付けられた杭の痛みと周囲から自身に飛んでこない矢に困惑している間に綺麗に策がはまっていく!!


第三段階完了!やるじゃん!ここが作戦の胆だからね!!


第四段階に移行する!

ここからはもう詰みの段階!安心してみていられる。


猿が抜け出そうと、もがいた瞬間に四方に待機させていた騎士を突撃させ手に持った槍で敵を貫いてもらう出来れば魔力タンクがある可能性が高い腹部を狙って欲しい。

魔力タンクが損傷すれば、魔力による回復が出来なくなるので作戦がより早く終わるから。


槍はささるのか?

愚問だね、先ほどのベテランさんが杭を打ち付けていたのを見ていなかったのかい?

刺さるさ、突撃槍兵には筋力瞬間増強の術式も+して貰っているからね

刺さらない道理がないよ。


身動き取れない目標に向かって槍兵が突撃していく。

結果、今までにないくらいの痛みによって生まれる悲痛な叫びが辺り一面に広がっていくのがここまで聞こえてきそう!

猿タイプの嫌な所は五月蠅いところだね。あのスクリームで他の敵が寄ってくることもある。

当然、そうならないように他の部隊で周囲の敵を殲滅して貰ってるけどね。

邪魔はさせない。


さて、これでどう?ご自慢の再生?出来るものならしてみなよ。

杭と槍が食い込んでいる状態で使えば当然、体に食い込んだままだよね?

くっついたまま回復しちゃうよ?より一層抜けにくくなるからね?


所詮は猿よ!

杭を外して、体を貫かいた槍を外してから再生させないと意味が無いさ!

だが!それも出来ない!何も出来ない!

両腕、両足、体幹を封じられたこの状態で何ができようか!?できるわけがない!

更にお前が術式を使って魔術を使っているのを一度も解析班は見たことが無い!

そして貴様の切り札は回復タイプ!お前にいったい、何の選択肢が残されているのかな?


あるわけないだろ!馬鹿め!王手詰み!!

解説が終わると辺り一面から拍手が沸き起こり様々な感情を乗せた言葉が届かないと解っていても人型に向けられていく。


第四段階完了!お疲れ様でした~ってね。

後はもう、時間の問題かな?


最終フェイズに移行します!!!


わかってるよ、これくらいじゃ、死なないだろう?

傷口を再生できなくてもそれくらいじゃ、殺しきれないよね?

なら、ご自慢の魔力タンクを空っぽにしてから首を落とせばいいのさ!


火炎放射器部隊!前へ!!油部隊!全力で相手に投下!


油の入った瓶を徹底的に相手に投げる、パリンパリンと猿に向かって投げていき、次々と燃えやすく調合した油をべっちょりとね、体にへばりつかせていくのだ!


炎が利かない?それって術式を使った魔術での炎だからでしょ?

それってさ、魔術濃度が足らなくて敵がその術式に必要な魔力を強引に分散して消す方法でレジストしてるからでしょ?

だったら、魔力以外の燃える要素で攻めればいいじゃん?

当たらない?動きが速いのなら動きを封じればいいじゃん?ほれ固定したよ?

当て放題だよ?


ほらね、簡単でしょ?


更に!普段は農薬や水などを散布する為につくった大型の散布魔道具!その中に!本来は水や農薬を入れるタンクの中にも油をセット!さらに油を倍プッシュ!

猿にダイレクトにかけて貰う、そりゃもうどっぱどっぱよ!

その工具は次に使うときに一旦全部、解体して油が通った部分をきっちりと洗浄して整備しなおして返却になるけれどね!必要なのでお借りしました!

どんなものでも使いようによっては輝くのさ。


次に!可燃性のガスを勢いよく噴射しそのガスに火をつけて、遠距離の敵に向かって火を放つことが出来る火炎放射器を油まみれの敵に向かって業火の炎のごとく!終わる事の無い永遠の炎に包まれてもらうのさ!!!わかりやすくいうとガスバーナーの大きい版だね!

その説明で女将がああ!あれかい!っと説明にしっくりときていた。


火炎放射器から放たれる炎によって、油がドンドンと連鎖的に引火し、それはもう凄い勢いで火柱が打ちあがる。ちょっと臭いキャンプファイヤーの出来上がりだった。


ここからの流れは以下の流れになります。


敵が炎によって燃やされるダメージを回復する為に魔力タンクからリソースを使って生きようと回復する



組織や細胞が再生される、細胞がくっつく際に打ち込んだ杭や槍がより深くめり込む。より一層身動きが取れなくなる。

念のために鎖を何度も射って更に雁字搦めにしてもらう。



ひたすら、油をぶつけまくって火がなくならないようにする+敵が酸素で動いているのであれば、酸欠も狙える二段階構えとなる。



敵が回復しようと藻掻く、でも動けない、燃える、回復…ループの完成


これを永遠と!相手が死ぬまで繰り返すだけ!


それだけじゃないぜ?何の為に鉄製の武器を選んだと思ってんだい?

熱せられた敵の動きを封じる為に雁字搦めにした鉄線が、更に相手に食い込んでいき鉄線の熱によって皮膚を裂く!さらに!炎に焼かれた肉は脆くなり鉄線がより一層食い込みやすくなる!いつかは胴体や腕などを切り裂くだろう。

更に!特製の長い鉄製の槍で相手を突き刺してその場から更に動けなくなるように抑えつける!熱せらえた鉄の槍、その先端がいつかはグズグズになった敵の肉を貫き貫通するだろう


全身穴だらけ、胴体までバラバラになってまで再生できるのかな?っていうか炎のダメージを耐えきれるほど魔力タンクは持つのかな?こっちの油はまだまだあるよ?

念のために街中の油を集めてもらったからねぇ!!



完勝とはこれと知れ!くたばりやがれ糞猿がぁ!団長と同じ目にあって悔いて死ね!!杭だらけだけにな!!!作戦完了です!!


完全なる勝利だと宣言すると一斉に敵の様子を見ていた人達が歓喜の声を叫ぶ。

遠方の会場ですらこの盛り上がりなのだから、現場はもっと歓喜の声に包まれてるだろうね!


さてさて、後は念のために周囲の状況もチェックしておかないとね、追加の人型が出てきてもおかしくないし~っと…


周囲を観察していると殲滅部隊がいない場所から獣達が人型が燃えている場所に向かって走っていくのが見えた。


そうだよね~猿が焼ける臭いが辺り一面に広がると、当然その匂いにつられてやってくるよね。

そんな野獣どもを待機している騎士部隊や戦士部隊が駆逐しながら、敵が完全に動かなくなるかバラバラになるまでひたすら待つことに…


凡そ30分ほど経った辺りかな?

猿はピクリとも動かなくなってボロボロと肉片が崩れ落ちては焼け消えていくのが見えた。


その様子を見たベテランさんが油の投下をやめさせた。

火炎放射器は火が弱くなった時に使うぐらいで最初の着火以外は殆ど使わなかった。


火も弱まり、黒焦げの炭状態の猿がゴロンと大地に転がり、念の為に首を落とそうと刃を振り下ろすと、いとも簡単に切れてしまった。

感触で言えば焼き過ぎて黒焦げになったパンといった感じだっただろうね。


その後、一応念のために頭を槌で砕いてみると、砂山に向かってハンマーを振り下ろしたような音と共に猿の頭は粉々に砕け散った。


最後の方は、早く死ねよだっるっという感じだった…

只々、じーっと見守るだけのあっけない勝利で幕を閉じた。

30分もただただ、焼け落ちるのを待つっていうのもしんどいよね~ご苦労様でした。


ベテランさんもこんなにあっさりと山場も無く、淡々と終わるとは思っておらず、本当に勝利したの?っという表情をしていたけれど、自分が勝どきを上げないと終わらないと判断し


手に持っている得物…特殊工具だと様にならないので、適当に落ちてた槍を拾って、勝どきの雄たけびを上げると、その場にいる全員が大きな声で歓喜の声を上げた。


もちろん、遠見の術式で見ていた人達も一斉に歓喜の声を上げ、その声を聴いた街の人達も終わったのだと悟り、歓喜の声を上げ


辺り一面が喜びの声であふれていた。


当然、病棟にも声が響き渡っていたので看護師や医療スタッフも大きな声は出せなかったが各々が喜びをかみしめ、

その声を聴いた現状動けない要治療の患者たちも涙を流し喜びをかみしめていた。




終わったのだ、あの悪夢ともいえる大惨事を招いた諸悪の根源を打ち滅ぼして。

長い長い千日手になるのだろうと、覚悟を決めた戦いがあっけなく終わったのだ。



全てが終わった後、現地にいた人達によって敵を倒した後の後片付けを忘れずにしていく。

結構な量の火や油を使ったので燃え広がらないように砂をかけたり、水をまいたりと後処理を忘れない。

敵の燃え残った死骸を研究塔に持ち帰ったりもしている。

一応、多少は残ったからね、残った部分はしっかりと研究して解析して応用できる物があれば人類の英知へと昇華し有効活用させてもらわないとね!


敵が使っていた得物の解析も進めて、一発撃つのにどれくらいの人数の魔力が必要で、どのくらいの規模の爆裂を着弾させることが出来るのか実験もしたいし!


今回は失う者もかなりいたけれど、得る物も多かった。

犠牲者たちをみんなで一人一人挨拶を済ませて、弔っていく。



多くの新人を失い、多くの隠蔽部隊の人を失った。

これによって隠蔽部隊の隊長は大きなお叱りを受け、隊長の座を下ろされ、再度隊員からやり直せっという通達で終わった。



余談だが、この事件を引き起こしたと思っている若い人たちがいた。

安置場で泣き続ける彼の姿を見た人の話を聞くと罪の意識に蝕まれ、たぶん、街から去って実家に引きこもるんじゃないかと思われていた。

念のために心のケアとして話を聞きに行くと、ある包帯ぐるぐる巻きのお姉さんに励まされたと本人達は語り、死んでいった友達の分まで骨を埋める覚悟でこの街で騎士となり守っていくと心に決めたそうだ。


そしていつか、立派になったらそのお姉さんに告白するんだと活き込んでいたそうだ、、、誰だろうね~?そんな優しい包帯ぐるぐる巻きのお姉さんってひとー?見つかるといいねー♪



因みに、いったい何の薬品をかけて、アイツの毛を無効化したんだい?っと質問されたので、アイツの腕から採取した毛を出して、酸性の濃度がやや高めの掃除用洗剤に浸すと指で摘まんでちょいっと引っ張ったらぷつっと切れた。


それを見た女将が唖然としていた、そんな簡単に切れるのかい?っと

浸透させちゃえば意外と楽だよっと伝えると、がくっと膝から落ちて、あたしの剛力でさえ切れなかったのにとつぶやいていたので


もう一つ種明かし


毛をもう一本取り出して、毛に魔力を通し、女将に鋏を渡して切ってみてって言うと女将は一本ぐらいなんてなめてんのかい?っと鋏を受け取り切ろうとするが


切れなかった、女将の剛腕をもってしてもはさみで切れなかった。

女将は訝しんだ顔で鋏の刃の部分を見てその辺に落ちてあった枝を拾って鋏で切り鋏が悪くないのだと頷いてくれた。


そう、この毛はね魔力を通せば頑丈になる。

僅かな魔力によって毛はピンっと立ったまま、何度も鋏で切ろうとして見るが一向に切れる様子がなかった。

女将のプライドなのか、かなり力を入れて何度もチャレンジしているが切れそうになかった。


どうなってんだいこりゃぁ?っと目を真ん丸にして不思議そうにしている。

次は、毛に通した魔力を抜いてから、先ほどと同じように切ってみてと言うと

ぇぇ?どうせ切れないに決まってるじゃないかっといい鋏に力を入れるとあっさりと切れてしまった。


驚きを隠せない女将に

「この毛ってね、魔力を通すと硬くなって、束ねると毛と毛の間に魔力の溜まりが出来てね、それが衝撃を吸収するクッションになるの」

種明かしをすると

ぁ!だから!かっと、納得してくれた。

女将もどうやら敵の防御力の高さがどうして実現できたのか理解したようだった


そう、魔力タンク型だから出来る常時、結界レベルでの鉄壁運用だ。


しかもだ、少量の魔力で鋼よりも硬質になり、何かによって使用した魔力が抜けていく際に毛と毛の間に溜まり完全に魔力が消えるまで魔力のカスその者でも衝撃を緩和していたりもしていた、魔力の残り香ですら、衝撃吸収材へと再利用するっという徹底的なエコサイクル使用。

相手の魔力が尽きるまで攻撃したとしたら本気で千日以上かかったと逆算できてしまうほどである。


この毛を、培養液で増やすこと出来て魔力タンクをどうにかできれば、私達でも同じ防御力を手に入れ最強の鎧が完成するのだけど、残念ながら、獣たちから採取した物って培養出来た試がないから、机上の空論ってことになりそう。っま、頑張るけどね!


やれやれってポーズをとると、女将も期待したんだけどねぇっと同じように残念そうにしている。



なので、現状で敵から得れたのは


・少量の魔力を通せばめちゃくちゃ硬くなる毛皮

・爆裂魔法を放つことが出来る私達では作り出せないオーバーテクノロジー満載の杖

・胴体の部分が残っていたので、魔力をどのようにあそこまでチャージできたのか解析できれば今以上の魔力タンク…新機軸の魔石が作れる可能性が高くなる!


ってところかなー?意外と戦果がないのが悔しいけどさ、人型を倒しても得られるものなんて昔からほとんどなかったし、別にいいさ。

今は、大切な人を守れたことだけでも良しとするべきだよね♪

亡くなった命は大切じゃないのかって?貴方はこの世全ての命を優劣なく扱える人?私は無理♪


糞みたいな害しか与えない人間なんて要らないって言えるよ。


でもね、今回亡くなった人はそうじゃないから、凄く悲しいよ。

もちろん、決まってるじゃない。みんなの顔も思い出せるし、思い出もあるよ!!

亡くなってしまった事実はかわらない!生き返らせる方法なんて無い!だったら!この教訓を生かして、次につなげるのが私達の役目!!泣いてる?泣いてない!これは心の汗!汗なの!


非情にならないといけない部分も必要だってわかってる、わかってるよ…私は進むと決めたんだ!もう失いたくないって、進むと決めたんだ。


全てを失わずに終えれるとは思っていない、死を受け止め次に進む原動力に変える!守りたい人達がいるから。その人達だけでも、絶対に守って見せる…


出来る事ならだれ一人として犠牲者を出したくないに決まってるじゃないか…ちくしょぅ、ちくしょう!ちくしょう!!!





こうして、脅威の人型との戦いは終わりを告げた、この事件で前に向かって進もうと思えるほどの心を持った者だけが今後もこの街で生きていけるだろう

こんなにも、いつどこで人が死ぬかわからない街、死が軽い街、それこそが人類の壁、最前線の街…


数多くの死を持って支えられてきた、そしてこれからも…


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追記:

完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。

当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。

完結後に見直し訂正する予定でしたので!

ゆっくりと修正して行こうと思います。




─※ 完結まで読んでから見てね ※─ 

─※ ネタバレ注意 ※─ 


女将 マリン・パライバ

宝石のパライバトルマリンから、命名


出身地は王都から見て遠い遠い南の果ての方

熱帯雨林に近い場所

山の中で育ち、山を開墾する一族が住む村

頑張って歩けば(半日)海があり、すぐ傍に山がある村

主な産業は特になく、山を切り崩し、木材を売ったりして生計を立てている村で

貧しい村でもある。

なので、マリンはずっとお腹が空いていてお腹が空いているのが普通なのだと思っている。

人一倍大きな体だけど、村の人達と同じ量しか食べていなかった。

主な仕事は山の開墾で木を切ったり運んだりするのを担当していた。

山には野生の獣が殆どおらず、山にも木の実などが殆ど無く、食べれるのは野草ばかり

海はあるけれど、片道、半日もかかってしまうので漁に出ることがない


マリンの家系は、その村を取りまとめる村長の血筋

古くはこの場所を開墾した一族の血筋

その血筋は時折、マリンのような大きな人物が産まれる

村にいる全員がマリンのように大きいわけではない。


村人たちも、おっとりとした性格の人が多く争いを好まない。

周囲の村と何かもめ事があると、マリンが出張っていき暴力によって問題を治めてくることが多く、そういった面でもマリンの事を村人は恐れていた。

なので、何処かにお嫁に出せないかとずっと縁談を周囲に持ちかけていたけれど、誰ももらってくれなかった…

遠い地にある、ある人物に話を持ち掛けようとしたのだが、その前に村長が死の街へと誰かを送らないといけないっというお触れが届いていたのでマリンに出向いてもらおうと話をつけ、その話は有耶無耶になってしまった。


なので、マリンからすると、口減らしなのか、荒事ばかり起こす荒くれ者を追い払いたかったのか、納得できない状態だった。

なので、死の街ですら自分は厄介者なのだと扱いきれないのだと思わせるために一番強い奴を倒して、何処かの街にでも、道中見えた王都にでもその成果を引っ提げて何かしらの仕事にでも就こうと思っていた…のだが、戦士長にさらっとあしらわれ、さらっと敗北したことをきっかけに、自分よりも強い人物がいるんだと嬉しくなり、死の街に留まることになった。



210センチ

ショートボブ


髪の色は栗色

瞳の色はブルーの奥に緑の色


二人子供がいる


魔力制御器官 特大 骨 筋肉


この魔力制御器官が骨と筋肉に集中しているため

マリンは魔術などが苦手としており、魔力の流れを感じ取るのが非常に困難となっている。

マリンに魔力精製器官が備わっていれば、戦士長ですら圧倒できる力を得ていた。

彼女もまた、己の真の実力を発揮するのに魔力が足りていない。


闘う時はあたい

普段はあたし


団長の事は、自分が世話になって、心惹かれていた人の子供なだけあって人一倍気にかけている。


姫様の事は、色んな事情を知り、捨てられたようにこの街に来た自分を重ねてしまった部分もあるし、同じ人物に心惹かれていた友人が母親代わりに成ろうとしているのを見て応援している部分もあれば、彼女自身が持つ母性によって姫様の事も自分の娘のように接していた。

後、姫様に色々と護衛の任務を頼まれていたりと、現役から退いた自分を必要としてくれているのが嬉しかったりしていた。


幼いのに様々な事件に巻き込まれても立ち向かうその心強さと、幼いのに様々な成果を上げていくのに何も変わらず何時までも同じように甘えてくれる姫様を心から尊敬し敬愛している。故に甘やかしてしまう一面もある。


尚、現役を引退したきっかけとなるあの事件によって、ずっとトラウマが燻ぶっており、自分よりも強い相手には自然と怖気づいてしまう。


ベテランさんと共に出撃した時も震える体を何とか動かしたけれど、トラウマと向き合いながらの戦闘に体力が消耗されたのも長く動けなかった要因となっている。




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