136、 あなたといたいだけ
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。
本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。
「と1/2」シリーズは不定期です。
「これ、お土産!」
「ありがとう!」
「裕也はこっちな」
「サンキュー」
二人の新婚旅行から帰ってきた週の金曜日。
仕事終わりに滝家におじゃまして宅飲みだ。
「どこ行ったんだっけ?」
「フランス!」
「めちゃ良かったぞー」
二人がニコニコで話してくれる。
「開けてもいい?」
「もちろん!」
中を見ると紅茶とチョコとハンドクリーム。
「わ!この紅茶、飲んでみたかったやつ!」
「でしょー?蓮華、ずっと言ってたから見つけたらすぐ買っちゃった!」
由里香と盛り上がってると隣で雨宮も開けていた。
「何これ」
「それ、紙のお香。めっちゃいい匂いだし、裕也お香とか好きだろ?違う匂い3つ買った」
「好きだわ〜。ありがとう、明日さっそく使ってみるわ。楽しみだ」
旅行の話を聞きながらお土産のワインを飲む。
幸せそうな二人にこっちが幸せになる。
「ただいまぁ」
ほろ酔いで帰るとリビングのドアが開く音がした。
「おかえり」
顔をあげると智がいた。
私は駆け寄って抱きつく。
「ただいまー」
「ふふ、楽しかったみたいだね」
頭を撫でれる。それが心地がいいので眠くなってくる。
「うん、すっごい楽しかった!」
「よかった。ほら、シャワー浴びてきな」
カバンを智に預けてシャワーを浴びる。
意識がちょっと戻ってくる。
スッキリしてスキンケアをしてリビングに向かう。
「はー、スッキリ」
「良かった。ドライヤーするからここ座って」
ソファーに座った智が自分の足の間を指す。
お言葉に甘えて座るとドライヤーの温かい風が当たる。
温かい風と智の手に眠気がやってくる。
「…幸せだなぁ」
ポツリと小さく呟く。
由里香と滝の結婚式の話をした時、智に言われた言葉。
『俺はさ、結婚が…いつできるかわからない』
『でも、もう蓮華を離すことはできないんだ』
『だから…その時まで待っててほしい』
『わがままでごめん』
その顔は本当に申し訳なさそうで。
ねぇ、わかってる?
こんなに幸せな毎日を過ごせてるだけで私は満たされてるんだよ
ドライヤーの風が止まって智が髪を整えてくれる。
「はい、終わり」
「ありがとう」
振り返ってお礼を言うと智はうん、と頷く。
「蓮華、今日特に嬉しそうだね」
頭を撫でられながら聞かれる。
「うん、すっごい幸せだなーって思って」
「幸せ?」
「幸せだよ。大事な友達と同期がいて、智とこうやっていられるってだけで幸せだなって」
そう言うと智に強く抱きしめられた。
「俺も、幸せだよ」
「ふふ、うん」
智の腕の中で小さく頷いた。
どんなカタチでも一緒にいられればいいんだよ。
由里香さんと連司くんの結婚式で色々考えてしまった智くん。
でも蓮華さんは一緒にいられるだけでいいんだ、と改めて感じたのでした。
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