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大好きな妻と歩む道  作者: ゆき


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115日目 妻の毛布に涙する


10月23日(金)

午前8時頃

洗濯する物を掻き集め洗濯機に放り込む

ソファーのシーツ類を干し、トイレカバーの洗濯と掃除機も掛けないといけない。

買い出しにも行かないとだ。

明日はお客人が来訪するので、今日はテキパキと作業をこなす。

ついでに布団を冬物にしておこう。

なので今の布団は干して仕舞う事にする。

早速、夏布団一式(妻と私の分)を干した。


久しぶりに開けなかった押し入れを開け、中身を念入りに調べる。

どんな物が隠れているか私にはさっぱり分からないので、ゴッソリ押し入れから出すところから始める。

冬物の布団は大きいので直ぐに分かった。

圧着袋から出し、夏布団を干し終わったら次はコイツらを干す。

冬用の毛布も探さないといけない。

難なく探す事が出来た。

あっ…

押し入れから出したそれらを見てある事に気がついた。

きちんとまとめられた其れらは、妻と私のセット毎にまとめられていた。


あぁ…

仲睦まじく並ぶそれらを見て思わず目が潤む

もう一人なのに、二人じゃないのに…

仲良く並ぶそれらを見ていると胸が締め付けられ涙が込みあげる。

妻の毛布の下には私が冬しか着ない寝まきまで用意してあった。

妻の毛布をおもむろに出し、思いっ切り抱きしめた。

涙で汚さない様に胸元で抱きしめてわんわん泣いた。

物凄く苦しいし、物凄く寂しくて、そして物凄く恋しくなる。

もう永遠に並ぶ事ない二人の痕跡はこんな所にも存在した。


会いたいよ…ムッチぃ…


押し入れには思い出が詰まっている。

どんな些細な物でも心が抉られる、そんな思い出が沢山隠れている。

でもいつかは見なくてはいけない。

それが今日だった。

やっぱり辛い、物凄く辛い。


午後0時

一通り掃除、洗濯を済ませ、冬物の布団(妻と私の分)を干し、買い出しに出掛ける。


午後2時頃

買い出しを済ませ、明日の用意に取り掛かる。


午後4時

曇り空になり辺りも暗くなってきたので布団を中に取り込んだ。

さて、布団をセットしよう。

妻はきっちり折り目の無い布団敷きにこだわる人だったので、同じ様に妻の布団を丁寧にセッティングしてあげる。

敷き終わると


ムッチぃ〜ほらっ!

ふっかふかだよぉ〜あったかいよ〜


と言葉に出し、居ないであろう妻に話し掛けると目頭が熱くなってきた。

多分そうなると思っていても止められない。

何せ妻は冬のふかふかお布団が大好きな人だったからだ。

生前、妻は冬布団を干すと


ほらぁ〜見てぇ〜ふかふかだよぉ〜

気持ちいいよぉ〜

寝たらぬくぬくするよぉ〜


と私にふかふか自慢ばかりしていた。

何十年と繰り返されたそれは私の脳裏から離れようとせず、今もその言葉が頭の中でリピートを繰り返す。


うん、あったかかったよ

暑いぐらいだよ


涙で布団が霞む

幸せだったあの頃を懐かしみ妻を恋しく思う。

帰りたいあの懐かしく優しい日々に帰りたい。

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