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大好きな妻と歩む道  作者: ゆき


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108日目 グリーフケアの集い


10月17日(土)

妻が亡くなって108日目、108と言えば仏教に於いて人の煩悩、つまり迷い、苦しみ、汚れの数とされる。

ヒンドゥー教圏では、108と言う数字は宇宙そのものを表す神聖な数字らしい。

ヨガに於いてはマントラ(真言)の唱えや太陽礼拝を108回行う伝統がある。


狙った訳では無いがこの108日目に相応しい集いに参加しようと思う。

私と同じ様に身近な存在を亡くし悲しむ方達が集まってその心情を話し合う集い。

グリーフサポート、遺族会とも呼ばれているが、初めて参加するので少し緊張している。

費用は掛かるがお茶代程度だ。


本来なら予約した2ヶ月近く前の心が荒んでいる時に参加したかったが、人数制限があり今日に至る。


午後0時15分頃

現地の福祉施設到着する。

が、また45分も前に着いてしまった。

仕方なく近くの公園で時間が来るまでゆっくりする。

ほのかな日差しの中、風が気持ち良い。

陽だまりの中にいると何故か傷が癒える様な気がするのは妻のお陰なのだと感じる。

時間は早いが会場に向かう事にする。


午後0時45分

会場入りする。

6人の来場者があり其々席に着く。


午後1時

グリーフケアの集いが始まる。

最初に話しておくが守秘義務があり、ここでの会話は話す事が出来ない。

流れだけ説明する。

先ずはスタッフの自己紹介から始まり、当事者達の簡単な自己紹介をした。

その後、当事者1人につき持ち時間5分の中でそれぞれが抱えている悩みを皆に打ち明ける。


1人の話が始まる。

のっけから涙で始まり、私も貰い泣きした。

2人、3人と話が続くが皆涙があり、その都度私も貰い泣きする。

最後、私の番になり、妻が3ヶ月前に亡くなった事を告げる。

その後は何を話したかあまり覚えていないが、終始涙と鼻水が止まらなかった。

6人分のティッシュ団子が卓上に仕上がった。


この後、グリーフケアらしく「二重過程モデル」の話しをスタッフから聞く。

私が前にお伝えした「振り子の原理」だ。

遺族が悲しみと向き合う時間「喪失志向」と現実生活を歩む時間「回復志向」を、振り子のように行ったり来たりしながら徐々に回復していく心のメカニズムの事。


時間薬とは良く言うが、一人一人の振り子の振り幅は違う。

人によっては2年経ってもこんなに涙が出るのものなのかと感じた。

私も抜け出せないのかな?


休憩となり皆おやつを頂く。

私は甘い物は食べられないのでティーバッグをもらった。


最後に挨拶を済ませ、解散となる。


午後4時頃

家に戻り今日の事を考える。

やはり重い話しだった。

私の様な人間であれば他者の悲しみを聞いて感銘を受け、不幸なのは私だけでは無い事を学べるが、当事者でない人間には只々重いだけの聞いていて辛くなる話しと思った。


5人の話は其々に違うものだったが、経験からくる納得する場面も多かった。

皆、同じところで苦しみ同じ様に悩んでいる。


人が出会いそこに愛があるからこその苦しみ。

避けては通れないのにこの手の話しを大々的に宣伝しない、行わないのは個人個人で苦しんでいる人が多いのだと知る。


今日行って良かったと感じた。

泣きまくりほんの少しだがスッキリした。

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