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大好きな妻と歩む道  作者: ゆき


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104日目 妻の夢 肆と墓参り


10月13日(火)

午前3時半

妻の夢を見た。

しかも三本立て続けに記憶のある夢。

本来なら手放しに喜びたいところだが、正直コレを話すかどうか迷う夢だった。

然し妻の事をベラベラ語るくせに、自分の恥ずかしい夢を語らないのは、妻にとても失礼と思いここに記す。


とある事務所又は飲食店らしき場所で私と妻が並んで座っている。

でも妻視点なのか私を見ている感じだ。

私は急に催しその場で糞便をする。

そもそもズボンを履いている状態から服の中ではなく、外へ排出されている時点であり得ないが、夢なのでそれが普通なのだろう。

長く尾鰭をつけたそれを妻が見て声をあげる。

内容は分からないが、たぶん「何やってるの!」的なニュアンスだと思う。

私は人に見られると恥ずかしいと思い、咄嗟に素手で掴み袋に隠した。

妻が「直接触っちゃダメだよ!」的な事を言った途端、妻は堪らず怒ってその場から立ち去って行く。

人が集まって来た。

袋に何とか隠せたのか誰も気が付かない。

でも臭いは隠せない。

私もその場を離れ妻を探しに行く。

妻は見当たらず途方に暮れる。


うとうとしている。

「なんなんだこの夢は?」

妻の夢と言うより自身の深層心理を覗かれている様な…

うとうととまた眠りに着く。


また夢を見た。

市営住宅(団地ぽい)の部屋からテーブル越しに開いている玄関を見ている場面だ。

その玄関を見ると中東らしき人達が引っ越しなのか、大勢で荷物を運んで右に左に移動を繰り返していた。

その際、当然ながらウチを覗く。

なので何故玄関を開けているのか妻に聞いてみる。(曖昧ではあるがそんなニュアンス)

そこに答えがあったかは分からない。

でも酷く私は怒り、妻が私に触れていた手を振り解いて怒鳴りちらした。


尿意と共に目が覚め、トイレに行くと酷く眠たかったのでまた寝に戻る。


午前5時半

場面は移り自宅の庭になる。

外で作業をしている私(何の作業かは不明)に家の中から窓をコンコンする妻の手が見えた。

そこでフッと目が覚める。

この合図は日頃私が庭掃除や家庭菜園をしている時に妻がご飯が出来たよのそれと同じだ。


以上三つの夢を立て続けに見た。


この夢の意味を考える。

夢とは大抵、自身の心の不安やその時の心情が反映される物が多いと聞く。

なので関連性のある前日のシーンを思い出す。


1つめの糞便なシーンだが、初めに思ったのは自身が酷い便秘だからと考える。

でも本質が違う気がする。

この日記や兄夫婦に友達と包み隠さず自身の考えを話しているのだが、これはつまり「情報の垂れ流し」を妻が心配していないかと思いを抱く。

夫が、無理に自分を曝け出し馬鹿者扱いされているのを妻は不憫に思っているかもしれない。

私はいいから自分を大事にしてと妻が言っている気がしてならない。

そんな風に思う時がある。

昨日はたまたま姉と話した際、口座凍結や相続、遺言の話をした。

寂しさと孤独から正直に包み隠さず話したのだが、後から考えればそこまで話す必要があったのかと不安になった。

例え実行するにしても考えが纏まってから話すべきではないかと今にして思う。

本当に私は馬鹿者だから今更悔やんでも仕方のない事なのだが、いつも言ってから後悔する。


2つ目だが、これは単純に昨今の政治的な流れから派生するものだと感じた。

言わずもがな、これは其々の考えもあるし深く話す事は止めておこう。

但し、妻、私共々この手の話は敏感に捉えていたのも事実だ。

それよりも夢の中で妻の腕を振り解く夢の自分が許せなかった。

自分に物凄く怒りを覚えた。

こんな事ってあるんだね


3つ目は残念でならない。

続きがあれば絶対妻の手料理が食べられたはずなのに見れもしなかった。

朝起きてガッカリしたのを覚えている。

コレに意味があるとすれば、妻から罰としてご飯のおあずけを喰らったのか?


今回は妻と言うより自身の不安がそのまま夢となって現れた感じだ。

妻は確かに居たが姿形を見てはいない。

居たと言う印象だけで妻は見られなかった。


私は寝る前に必ず妻の夢を見させてくださいと思いながら眠りに着く。

妻の顔、姿、手の温もりを思い描き眠りに入るのが最近のスリーピングスタイルだ。

でも今日の様な夢は望んではいない。

幸せな夢を見たかったな…


午前9時半

昨日姉からもらった書類と家で記入した書類を郵便局へ持って行く。

ここもやっと妻の口座凍結が解除出来そうだ。

集める書類は半端なく多かった。

窓口でそれらを持って行くと随分と待たされる。

15分後、やっと終わった様だ。

戸籍謄本や印鑑証明などは返してもらう。

妻の書いた可愛い星マークの入ったキャッシュカードは没収となり、その場でハサミが入れられた。

それを眺めていたら目頭が熱くなった。

ある意味残酷な行為、局員は決して悪くは無いが妻のマジックで書いた可愛い星マークが半分になるのは心が痛かった。

書類をバックに入れている最中に込み上げるものがあり、涙が溢れてくる。


またこの世から妻の痕跡が消えた。


いたたまれない…ほんと辛いわ

家に帰るつもりだったが、墓参りに行き妻に甘えたい。

途中ドラッグストアに寄り墓参り用の線香と仏具用のライターを購入する。

花より団子かな

妻の好きなチョコ菓子を幾つか買う。


午前11時半頃

霊園に着き墓参りセット(桶、柄杓、ローソク立て、タオル)を借り、妻の待つ墓に参る。

水を撒きタオルで拭いて、花筒の水を入れ替え、線香に火を点ける。

ここ最近あった出来事を報告した。

相変わらずのダメっぷりを語り、いかに自分が情け無いのかを話した。

寂しくて、恋しくて妻に会いたいと駄々をこねるも返事は返ってこない。

その頃には少し潤っとしていた。

でも最後に


ムッチぃ〜極楽の暮らしはどうなの?

お母さんや親族の人達とは仲良くやっているの?

そちらはきっと楽しいでしょう

とても羨ましいよ

ムッチぃに会いたい…

私が其方に行ったら必ず旅に行こうね

愛しているよムッチぃ〜いつまでも幸せにね

じゃ〜また来るよ


とぼとぼと帰路に着く。

姉さん家にも挨拶をしよう。

墓石に水をあげ…んっ?

あーっ!

妻にお菓子渡すの忘れてる。

また、子供の使いをしてしまった。

急いで戻りお菓子を並べる。

妻が食べるまでゆっくりしていこう。

私はしばらく何も考えず呆けていた。

姉さん家にも挨拶を済ませ霊園を出た。


午後1時

昼食を済ませフッと上を見上げるとインターホンが点滅しているのに気づいた。

荷物の配送かな?

郵便受けを確認するとやはり荷物の様だ。

ネットで再配達を依頼。


午後2時

荷物が来た。

めっちゃ早い!

荷物はスクーターのリアボックスだ。

破格の値段だった事もあり実用優先で購入した。

ヘルメットと買い物入れに使う予定だ。

このスクーター、一番の安物だけあってシートの下にメットが入らないんだよね

まぁリアボックスを買ったし問題は消えた。

早速取り付ける。


簡単に作業が終わった。

50Lだけあってとても大きい。

見た目が無骨になってしまった。

ママチャリのスクーターバージョンの様だ。

まぁ昔なら格好に拘ったが、今は生活重視だから全く問題ないよ


頼むぜ相棒!

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