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大好きな妻と歩む道  作者: ゆき


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101日目 夢の意味を考える


10月10日(土)

午前4時42分

妻が亡くなった当初、暗がりの中を毎日の様に隣に寝ていたであろう妻の布団を悲しみのあまり摩っていた。

そんな夢を見た。

起きている時と錯覚する程の夢で、実際目が覚めた時夢とは思えなかった。

んっ?何か変だと気づいたのは、腕の位置が違かったのでそれで夢なのだと確信した。


夢の中で布団を摩り何かを妻に言っていたが内容は把握出来ない。

昨日、不安な事があり夢の中で妻に甘えたかったのか?

前日の出来事を思い返す。

まぁ不安な毎日ではあるが、昨日は比較的落ち着いていたと思う。


夢の意味が分からない


唯一今だに心に残っているのは、義父宅で遺産分割協議を行った際に言われた義父の言葉の意味だ。

「家族では無い、血族では無い」所詮他人なのだと言う結末が未だに心に引っかかっている。


やっぱりそれを妻に相談していたのかな?


実際、妻が亡くなった時点で血族の血は途絶えたのだから当然とは思う。

起きている時はその様に割り切ってはいるものの心の深層部で燻っているのも事実だ。

親身になって妻家系を思う気持ちに偽りは無かったと思うが、義父の一言でとても揺らいでいる自分がいる。


そう考えれば辻褄が合う。

心の深層部にいる自分は妻の気持ちを聞きたかったんだろうな

そこに答えは無いのに甘えたかったんだ…


妻なら何て言うだろう。


パパの事は気にしなくていいよ

元々ああ言う人なんだから深く考えるだけ損をするよ


生前の妻なら多分そう言うと思う。

でも他界して物事を俯瞰で見れる様になった今の妻はどう考えているのかな?

それが聞きたい。


相続って根が深いな…


午前11時

先日途中だった外壁のパテ埋めを再開する。

ベランダから届かず外の地面からも届かない外壁の隙間を穴埋めする。

棒先端に折り曲げた段ボールを括り付け、テープ留めした物を作った。

そこにパテを塗りつける。

梯子に登り外壁の隙間にパテを当てる。

滑らせる様に塗ってみた。


おぉ上手くいった!

しかも仕上がりが綺麗だ。

完璧でしょ

その他目立ちにくい所もやってみたがこちらは上手く塗れなかった。

まぁいっか!


午後2時頃

バイク屋にヘルメットを置きに行く。

スクーターを貰いに行く際、歩きと電車なので荷物にならない対策だ。


紹介してくれた店長は居なかったがメットは預かってもらった。

ついでなので到着したてのスクーターに跨らせてもらった。

うん、足つきは良さそうだ。

大きさ的にも予想通りのサイズなので通勤にも問題無く使える。

まだ整備はされていないので持ち帰れない。

早く乗りたい。

店長に宜しくお伝えくだいと挨拶をして、バイク屋を出る。

帰りにガソリンを入れ帰宅。


午後4時半

先日、兄からもらった妻と植えた白ナスと同じく実家で収穫したジャガイモの味噌汁を作る。

自宅で育てたミョウガを刻みワカメ、ナメコ、キャベツも入れたごった煮味噌汁だ。

ほんだしを入れアクを取る。

煮立ち10分後、火を止め、妻に教わった味噌の分量に沿って味噌をよく掻き混ぜる。

お椀に盛り付けると山盛りになった。

ご飯を盛り、鯖缶も開けた。


ムッチぃ〜ほら!

(お椀を仏前に置く)

俺らが植えた白ナスの味噌汁だよ

おあがりよ〜!


一緒にホームセンターへ行き、今回は白ナスと2人で相談して決めたんだよな〜

植えた後の世話も少し手伝ってもらった。

何もかもが懐かしい…

潤っとする。


仏前で手を合わせ

妻に「ムッチぃいただきまーす」をした。

テーブルに並べ直し自身も「皆んなありがとう!いただきます」をする。


あぁ美味しい、でも苦しい…

涙が溢れていた。

やっぱり最近の出来事だけに思いも強い。


美味しいよ

ねぇムッチぃ〜

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