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大好きな妻と歩む道  作者: ゆき


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99日目 家の修理と師匠からのハガキ


10月8日(木)

午前4時頃

酷い足攣りで目を覚ます。

いつもの様に対処をしたが治らないので久しぶりに足を引き摺りながら1階に降りた。

もう寝られないな…

仕方なく早い朝食にする。


午前八時

ある銀行の定期預金キャンペーンを見つけ、先日入った定期預金をこのキャンペーン定期預金に移した。

3%はデカいが3ヶ月ものなのでお小遣い程度の金利しか付かないのかな?

どちらにせよポイント還元なので現時点の穴埋めでしかない様だ。


洗濯物を洗う。

脱水に入りピーピー鳴り出す。

マジか…壊れた?

この洗濯機、操作パネルがいかれてて「おまかせ」以外操作出来ないんだよな

前から妻が直す的な事を言ってて今に至る。

中を見ると洗濯物が団子になっていた。

丁寧に解いて再スタートで問題解決!


他にも妻が生前直す予定の物は一杯あった。

キッチンの換気扇、キッチンのシングルレバーの混合水栓、風呂場の水栓、脱衣所の水栓、和室のふすま、外壁の穴埋め、この間直したキッチンの雨漏れと多岐に渡り修理業者や新機を投入する予定だった。

そう言えばこの間見つけたキッチンドアの修理も追加される。

本来業者に頼みたいが、無理だろうな


この内、ふすまと雨漏りと一部外壁の修理は済ませている。

ちなみに水栓関係は妻が日頃からギュッと閉めすぎて普通に閉めただけでは水漏れする様になった。

前に直した時もギュッと閉めないでねって言ったんだけど妻のクセのせいか直ぐ壊れる。

今は仕方なくギュッと閉めているが、いつか本格的に壊れるだろう。

父が水道関連の仕事だったので治し方は知っている。

でも結局は一部購入せざるを得ない。


妻が亡くなった事で全ての修繕費が消えた。

修理費や新機購入の為に貯めていた予算が吹っ飛んだからだ。

先日の雨漏り修理同様、私が修理しないと誰も助けてくれない。

今日は外壁修理とカビ取り作業だ。

本来火災保険で割引きが効く内容で外壁塗装の際、修理する予定だった。

でも予定していた修理貯金は全て消えた。

なので自分で直す。


午前10時頃

キッチンの雨漏り修理の際に1階の外壁はパテで穴埋めした。

見た目が凄い汚くなったが仕方ない。

今日は2階ベランダの外壁修理だ。

パテで穴埋めする。

上は届いたが下は地上から梯子を掛けないと無理な様だ。

然し小さい梯子しか無いので壁の隙間までは届かない、これは後で考えよう。


次にコケ落とし、カビ取りハイターを使い棒に括り付けた使い古しのスポンジで拭く。

その前に万が一を考え外の車にデカいシート(キャンプ用に買ったシート)を被せた。

これはハイター液が掛からない為だ。

作業を進める。

結構落ちるものだ。

まぁ落ちると言うかコケを死滅させ漂白しているだけなのだが見た目は中々良い。

中腰作業なので腰が痛くなってきた。

和室のベランダは次の機会かな


慣れない作業で結構疲れた…


誰にも頼れないからね仕方ないよ

でも妻の応援は欲しかった。


〇〇ち ならきっと出来るよぉ〜

危険と思ったら無理しないでね


この声を聞けたなら私は無理してでも全てを完結させる自信があるのに

甘えたい…妻に甘えたい


午後2時

妻と出会って結婚したあのデザイン会社のS先輩から分厚い封書が届いた。

多分喪中ハガキの返信だと思う。

まだMac導入前の頃にこの会社に入社し、S先輩の元で働いた。

この当時の先輩達は兎に角厳しかった。

S先輩もその一人だ。

でも可愛がってももらえたと思う。

どちらかと言うと先輩と言うより師匠かな

筆で文字を書いていたからね

一昨年まで年賀状のやり取りはしていたが、昨年年賀状仕舞いとなった。

毎年、お手製の版画刷り年賀状は正に芸術品で見る者を魅了するほどだ。


開けてみると一通の版画ハガキと線香のセットが入っていた。

ハガキを見るとS師匠の力作版画が刷られていた。

やはり才能の塊だね

とても嬉しいです。

ハガキの反対をめくると文章が綴られていた。


〇〇様(私の名)

むつみさんには〇〇(会社名)時代に

大変お世話になりました

いつもニコニコしている

イメージしかありません

寂しいです

〇〇(師匠の名)


その完結にまとめられた文章を目にし、思わずブワッと涙が溢れた。

仏前に行き


ムッチぃ〜ほら〇〇さんからハガキが来たよ

ムッチの為に版画と線香と言葉をもらった。

読んであげるね

文章を読むが泣きながらなので上手い事話せなかった。

仏前横に版画面を前にして飾った。

無口で頑固な師匠、昼になると穴場の店で一緒に昼食をたべたっけ…

年賀状も一言書く程度の短文なのに今日の返信ハガキは師匠にしては長文だった。

とても感動しました。

ありがとうございました。


良かったねムッチぃ〜

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