花乃の想い
幼馴染と一緒に。
昨日の母と妹の怒涛の尋問を交わし、疲労困憊の中、学校へと向かう。
最近、本当に疲れる事が多いな、、、
「おはよー、光‼️」
「花乃先輩、おはようございます。」
「相変わらず、固いよ〜、花乃ちゃんでいいのに〜」
「学校の時はね。」
「ふふ、可愛い奴め〜」
頭をぐしゃぐしゃにされる、、、
せっかく寝癖を直したのに、、、
「愛華ちゃんから聞いたよー」
「何をですか?」
「我妻さんの事〜」
な、何だと、、、妹よ、何故、花乃ちゃんに言ってるんだ⁇
「ふふ、光もちゃんと青春してるんだねー」
「せ、青春してませんから。」
ドンドン‼️
結構強く背中を叩かれた。
痛いんだけど、、、
「恋愛の事なら恋愛マスターの花乃ちゃんに任せない‼️」
恋愛マスターって何?
花乃ちゃんって恋愛マスターなの??
「いえ、結構です。」
「なんでぇ〜、光って、私に冷たくない?」
「冷たくありません。」
俺にとって花乃ちゃんの対応は妹と一緒で甘々だと思う。
「もう‼️、けど、いい傾向だと思うよ?」
「何がですか?」
「光は前に進まなきゃ‼️」
「ちゃんと恋愛して、友達もたくさん作って、高校生活を楽しみなきゃだよ‼️」
花乃ちゃんは、本当に優しい、、、
昔から、、、
だけど、、、俺は、、、
「俺にそんな資格は無いですよ。」
「資格って何?」
「花乃先輩も分かってるでしょ?、俺には恋愛をする事も、友達を作る事も、全部、資格は無いです。」
「何を言ってるの?」
俺を見る花乃ちゃんの目がとても哀しそうだ、、、
「お、俺は、、」
「光は幸せにならないと駄目だよ‼️」
「雪乃や中学のクラスメイトの事とかは、光のせいじゃない‼️」
「俺のせいですよ、、、全部、、、だから、、、俺は、、、絶対に誰も信じないって決めたんです。」
「けどね、その信じないってクエスチョンが付いてない?」
⁉️
クエスチョン?
「本当は信じたいんでしょ?、諦めたくないんでしょ?」
お、俺は、、、あの時に決めたんだ、、、あの時に、、、
「また裏切られるのが怖いから、そうやって、自分の心に蓋をして、これからも生きてくの?」
光、どうだったかな?
この実験は?
ちょっと手を加えただけで、貴方の恋人も親友もクラスメイトも皆んな、光を裏切って、敵になっちゃったねー笑
光?君は私から逃げられないよ?
貴方は必ず私の物になるんだから。
「光?、光⁉️」
「はっ⁉️」
「花乃ちゃん⁉️」
一瞬、あの時の記憶が蘇る、、、
サアッ
俺の身体を優しい温もりと、優しい匂いが包み込む。
「ごめん、ごめん、光、ごめんね、、、」
抱きしめながら、頭を撫でられる。
花乃ちゃんにこれをされると不思議と落ち着くんだ、、、
「光を傷つけたいわけでも、無理をしてとも思ってないんだよ?」
「私はね、貴方には誰よりも幸せになって欲しいだけなんだよ?」
「光が幸せになれるなら私は何だってするよ?」
「何があっても光の味方だから。」
「だから、自分から不幸になる道を進まないで。」
「私は光とずっと一緒にいるから。」
花乃ちゃんの全てを包み込む優しい想いが俺の傷を癒してくれる。
花乃ちゃんに声をかけようと目を開けた瞬間、数歩先に俺を睨んでいる女性が2人いた。
1人は吉野月。
もう1人は野川向日葵。
ああ、ここって俺の家じゃなくって学校に向かう道だったわ、、、




