691, 終末の日 ―― クリプト……仮想通貨計画は、神話のメタファーとなって、「カルマ――罪の記録」を清算する。
こんな展開とはいえ、Satoshiとは……。いったい、何者なの……。
それで、いよいよハッシュレートに対する聖書的な解釈。そこにも……驚くべき内容が存在していたわ。もうこれ、初めから、そういう設計だったのね……。
そして、それにより……ブロック生成時間の本質まで解明されていった。
もちろん、仮説だけど……。ううん、それでSHA-256刻印がぴったりなんて、あってはならない。そんな確率は、偶然では起きない。つまり、必然だったってことよね……。
数学の女神。癖は強いけど……、すごい分析力だわ……。
「ハッシュレート1ゼタとブロック生成時間10分の解明 ―― それは、Satoshiの狙い。ゼタの元になったゼータ。その数価は、7。そこに聖書の解釈。6は獣な人間で、7は完全な神による栄光だよ。」
そう、わたしに言い放ったわ。そう……そこにも、80という聖なる数。そうだった。
まず、ゼタの一つ前はエクサ。これは6を意味するわ。つまり、聖書的解釈で、獣。うん、獣な人間ってことよ。
それで、ハッシュレートがエクサを基準にしていた頃……。そうよ、もう……そこは、「カルマ――罪の記録」の溜まり場のような状況だったことは、否定できないわ。
預かったものをすべて吹き飛ばした豪快な件や、ラグプル、そして出金不能が乱発し始めたのも、この頃からだった。それらは、わたしも知っていた。でも……なぜか、まだチャンスを、なんて思ってたりもした。
そこで、ブロック生成時間の10分。それは600秒。
これと、1ゼタを組み合わせると、聖なる数……80ビットに接近する。ところが、それは届いたようで、実は結構離れている接近に留まる。
つまり、Satoshiは、その80ビットには、そう簡単には届かないような工夫を組み込んだとも考えられるのね。
その80ビットは、神殿への入り口。そう言いたい。
そこからは、神の領域だと……。実際に計算してみると、これがもう……。
Satoshiって、本当に何者なの……。80ビットに届いて、神の領域に足を踏み入れるには、ハッシュレートで約2ゼタという結果になったわ。ええ、1ゼタでは、まったく足りない。倍も、必要なのよ。
でも、すでにエネルギーは限界。ここから倍にする? そんなの……無理。それこそが、獣の限界とでも言いたいようね。
新しい通貨として、天にまで届く塔……。80ビットで、天まで届き、約束の地へ……あと少し……だった。ところが実際には、まったく届いていなかった。……つまり、1ゼタ……その場所は、まだ6。エクサが支配する、獣。そう……これって……バベルの塔なのかしら……。
うん……。クリプト……仮想通貨は、デジタルスケープゴート。それは全部、初めから。
終末の日 ―― クリプト……仮想通貨計画は、神話のメタファーとなって、「カルマ――罪の記録」を清算する。
そこに、宇宙の法則が絡む。採掘という古典による演算の限界値まで、しっかりと自然に織り込まれるように……。それらがクリプトの心臓部に、SHA-256刻印と一緒となって埋め込まれていたなんて。うん……すごい。
こんなの、どうやって創ったのよ……。




