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2章 167
「ありがとう。ねえ、花瓶はあるの?」
次々ととりあえずテーブルに並べられる品々。
レンチンしないといけないのもテーブルに置く必要は無いんだけど、わざわざ言って角が立つ様なことは言わなくてもいいし、もっと他のことを話していたい。
私の手の中のこの花たちをどうするか。
私が帰るまではとりあえず鈴城さんの花瓶に入れて置いて、帰る時に抜いて帰ろうと思うけど、前提として花瓶があるかどうか。
「無いかも。ペットボトルに活けるよ」
鈴城さんは当たりを見渡すけど、空のペットボトルは無くてガラスのコップに水を入れてそこに入れた。
「風情がない」
「仕方ないでしょ」
2輪が互いにそっぽを向いてしまっている。
揃わないなあと苦笑いだ。
今だけは一緒で、後でそれぞれのお家へ別れるこの子達。
私の家には空の牡丹が活けてあった花瓶があるけれど、この家の子はペットボトルが住処になるらしいから。
「……ねぇっ」
「なに」
「今度は花瓶を買いに行こうよ」
「…………いや」
随分と間の空いた否定で、一緒に何かを買うということに後ろ向きだけど、否定的じゃないんだと感じる。
だから言い訳を用意してあげればいい。
「ご褒美なら?」
「仕方ない」




