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弱味から始まる2人  作者: 新規四季
退屈から始まる2人

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504/514

2章 159

「私の家は、まあ、特殊な部類だから。親と一緒に買う事は無かったから。今、楽しいの」


過去を思い出して、寂しそうな顔をして。けれど、私の名前を出す度に寂しさを吹き飛ばして楽しそうにする。


そんな簡単に心の弱さを見せないで欲しい。

こんな簡単に寂しい事を言わないで欲しい。


たかだかスーパーの買い出しで私を苦しめないで欲しい。


「楽しくない」

「……そっか」

「いつか分かるよ」


当たり前になった時に、そんな事は考えない。

だから、いつか岐阜さんも私の気持ちに追いつくだろうと思う。


「え?」


そんな気持ちになるくらいは一緒に居てあげてもいいと、同情してしまったから。

きっとこの言葉に後悔して、苦しむ。


けど、突き飛ばすことは出来なかった。


「……そっか、そっか」

「早く帰るよ」

「うん」

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