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弱味から始まる2人  作者: 新規四季


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5

「私って恩を何倍にしても返す女なの」

「そう、良かったね。じゃあ帰るから」


ヤバい奴に捕まった。

これは直感じゃない。


怖い。


お化け屋敷に居るみたいに、廃墟に居るみたいに、走りまくったあとみたいに、ホラー映画を見ているみたいに、とにかく心臓が早鐘を打っている。


「鈴城さんに仕えてあげる」


意味が分からない。怖い。

でも、彼女は私の腕をガッチリと掴んで離さなかった。


痛いから振りほどこうにも思いの外力が強くて解けない。


「痛い!」


キーンと部屋に響く声を出してようやく手を離した。

私は掴まれた手首を撫でる。


圧迫され過ぎてうっすらと手のひらの後が付いていた。


「要らないから、そんなの」


睨み付けるようにして今度こそこの場から逃げ出した。


ドアを開けて廊下に出た瞬間走り出した。

分け目も振らずに走った。


一刻も早く家へ帰りたかった。


いつもはなんとも思わない冷たい家が今は恋しくて仕方なかった。

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― 新着の感想 ―
 恋愛が始まったーー!!!! コンビニとか色々経て遂に始まる恋の日々ですね。5話です! ここからが本番でしょう。ドキドキして参ります。
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