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2章 146
「今日は特別な日だね」
「普通の日だけど」
「そういう日にしよう」
なんだか気分が上がってて、テンションも少しおかしい自覚はあるけど、こんな気分じゃないと言えない事を言っても鈴城さんは通常運転すぎて温度差に悲しくなる。
張り切ったところで、鈴城さんは冷めてるから。
いや、どうだろう。興味が無いんだと思う。
最低限で生きてるような、よく言えば慎重だけど、悪く言えば臆病。
つまらないことを言う鈴城さんを押し切ろうと決めた。
「言ってる意味がわからない。……どうするつもりなの」
鈴城さんがベットに横たわって面倒くさそうに聞いてくる。
やらないと言われなかった。
少しは心の変化があるみたいで嬉しい。
トゲトゲした感じは相変わらずだけど、その本数は少しだけ抜け落ちたように見える。
抜け落ちたトゲはもれなく私の体に突き刺さっているだけだけど。
「……そういうのに疎くて」
「なにそれ」
言い出したのは私だけど、私の人生でもそういうはしゃぐ様な日は記憶に遠くて、案が出ない。
そんな私を呆れながら笑う鈴城さんに見惚れてしまう。
珍しく笑顔だと、目に焼き付けておこうと、じっと見つめていた。




