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2章 140
岐阜さんが迫ってくるのが分かる。
今日はなんとなく目を開けたまま。どんな顔をしてるのか見たくなった。
柔らかな感触が当たる。
下唇を食むように、何回も当たる。
何度も何度も啄むように、触れるだけのキス。
「もういいでしょ」
「待って……」
すがるように言われても、これ以上は無理だと感じた。
自分が狂いそうになるから。慣れない刺激は過剰に浴びるものじゃない。
慣れたらいいのかという問題でもないけど。
「十分でしょ、望み通りテストでも見てなよ」
「……分かった」
納得はしてなさそうで、ため息まで着いてこれみよがしに落胆して見せたけど、充分過ぎると思う。
……二度と無いわけじゃないからそんなにも落ち込まないで欲しいとも思う。
「……結構いい点じゃん」
「……どうも。お陰様で」




