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2章 138
キス。
その単語で色んなものが思い出される。
そのどれもが正しいものでは無いし、後ろめたいものだ。
それでも強く拒絶出来なくなったのは少なからず、心地の良さというものを感じてしまっているからだろうか。
キスなんて友達の間ではしない。
恋人とかがするものだし、かと言って私と岐阜さんがそういうふうかと言うと違う。
それでも、キスをした間柄で、でも他人で。
「駄目、かな」
再度尋ねられても困るんだ。
なんと言えばいいか分からないから。
1度意識してしまうと呪いにかかったかのように岐阜さんの口元にしか目がいかなくなって、それを誤魔化すために引き出しから答案用紙を投げつける。
「見たければ見ればいい」
「どっちのご褒美になるのかな?」




