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2章 137
「……ご褒美にすればいい」
岐阜さんが私に対して使える権利を使えばいい。
それなら仕方ないで済む。私達はその権利に対しては履行するから。
どんな事でも。
「点数見せてって?」
「そう」
「使わないと見せてくれないの?」
「見せたくないから」
岐阜さんは妙案得たりとはならず難色を示す。
珍しくどんどん暗くなっていくし、拗ねたように身体を小さくする。
そんなにこだわることかと不思議に思う。
「ええ、勿体ないよ」
「今日は何が望みだったの?」
本当に泣き出しそうな声でそんな事を言うから、求めていた物があったんだと思う。
命令もご褒美もない場所では言わない事、言えない事を抱えて、今日は来ていたのだろう。
最近は私が悪いんだけど、そう言うのがはばかられる空気だったのは確かだし、それでも文句は無かったのは我慢させていたんだと思う。
「キス」
「なんで……」
体制が崩れて上目遣いになる岐阜さんの顔は既におかしい。
そんな顔は見たくないし、見せたくもない。
学校での岐阜さんと違いすぎる。私は嫌とかそう言うのはないと思うけど、きっと険しい顔をしてると思う。だって頭が痛いから。
「言葉通りに、頑張ったご褒美にキスが欲しかった」




