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2章 127
「勉強教えようか?」
「は?」
鈴城さんの家、今回は私のご褒美の日で私が優位な日。
いつもより少しだけ強気で居られる日。
だから、そう切り出したのだけど、鈴城さんは嫌そうな顔をする。
「期末テスト、いい点取たくない?」
「それなりでいい」
鈴城さんは勉強のモチベーションというか優先順位は低い。
それは普段のこの部屋での宿題やってという命令の多さから分かる。
勉強は辛いし楽しくない。基本的にはそういうものだ。
遊んでた方が楽しいし、何もしない方が楽だ。
「鈴城さんは将来なりたいのある?」
「考えたこともない。……岐阜さんは?」
「私も無い」
「なら……」
「だからこそ、勉強だよ」
通帳の残高が縁の切れ目、親いわく大学卒業まで分らしい。
その時に1人で生きていかなきゃならない時に有利でいる為に。
私は勉強をする。
鈴城さんも私の近くにいて欲しい。でもそれは下じゃなくて上であって欲しい。
引き上げる関係の方が健全だ。
だから、少しでもいい点を取って欲しい。
鈴城さんは嫌そうな顔をする。




