464/509
2章 120
岐阜さんに対して聞きたいことはいっぱいある。
話したいことは無いけど、知りたいと思うことはある。
けれど、そういう事を聞くことによって、岐阜さんがつけあがるのではないかと言う危惧が生じる。
今日の岐阜さんはどこか変だ。
上の空で、私なんかどうでもいいみたいで気分が悪い。
そんなんなら来なければいいと思う。
「ねえ、なんなの」
「ん?なにが」
髪を引っ張って乱暴にしても、されるがままで気にもとめない感じが気持ち悪い。
強く引っ張ってないけど、払い除けるとか、私の腕を掴むとか、そういう当たり前をして欲しい。
ヘラリとした笑いなんて見せて欲しくない。
「変」
「そうかな」
「自覚ないの?」
「ないね」
私が岐阜さんに執着しているみたいになるのは本当に嫌。
だから、もう帰って欲しい。
居て欲しいと思う気持ちよりも帰って欲しいが強い。
「何か言いたいことでもあるの?それとも帰る?」
「何その二択、鈴城さんこそ落ち着きなよ」




