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2章 119
『……なるほどねえ。好きなんだ』
かなり端折って話したら、初めから聞きたいと言われ話してしまった。そしたら電話越しにでも感心したような声でそう言われ戸惑う。
「どう、なんでしょうね……」
『ねぇ、もう一度会う気はある?』
「誰にでしょうか」
『そりゃ、私』
「…………ええっ!?」
そんな夜があって、会うのは1週間後に指定の喫茶店ということになった。一応仕事用の電話番号を教えてもらったけど、教えて貰って本当に良かったのかと戸惑う。
もう詐欺でもいいやという気持ちだ。
「ねぇ、上の空すぎ」
鈴城さんにそう言われ、意識がトリップしていた事にようやく気が付く。鈴城さんは私を睨みつけて、かと思えば優しい表情になっておでこに手を当ててきた。
「え」
「熱があるんじゃないかって」
「今でそう」




