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2章 117
サイン会の感想がメインの話をしながら少しだけお店を回って夕方頃には解散になった。
和氏さんは終始「楽しかった。嬉しかった」と言ってくれていて、私は救われたと思う。だんだんと気持ちは落ち着いて最後の方は、楽しく過ごせたと思う。
「……あ」
だから忘れてた。先生にサインを見ろと言われていたことに。
本を開いてサインが書かれた場所を見ると1枚の紙が挟まれていた。
「なんだろう……ひいっ」
それは電話番号で、恐らく先生に繋がるものだと直感するが、1ファンに過ぎないのに何故という疑問と恐怖がせめぎ合う。
でも、無視もできないよなあと思いバクバクの心臓で電話をかける。
幸い駅の中でも電波は通じやすい場所だから、もし繋がっても大丈夫。
イタズラであって欲しいと願いながら何回かのコールの後に、
『はい、もしもしー』
出ちゃった……。




