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2章 102
ピタリと会話が途切れる。
今日ばかりは居心地が悪い沈黙は、雨の音で多少紛れる。
このままずっと降ってくれればいいのに。そうすれば外に出た時に馬鹿みたいにはしゃいで、その後にこうしていられるかもしれないから。
「岐阜さんはさ」
「なに」
「岐阜さんはどうして初めは今と違ったの?」
鈴城さんは沈黙に耐え兼ねて、適当に言った事かもしれないけれど、それは言えないことだった。
それは、弱味よりも黒歴史に近いもので人に話してはいけない類のものだから。
「鈴城さんに出会ったから変わった」
嘘をつく。




