↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱味から始まる2人  作者: 新規四季
退屈から始まる2人

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
441/505

2章 97



お互いに髪すら乾かしきってない状態で、岐阜さんは私のパーカーを来ている。岐阜さんには少し小さめになるけど、それすら着こなしていて狡いと思う。


「岐阜さん」

「なあに」


優しく問う声。耳障りがよくってずっと聞いていたくなるような声。

私と居る時、岐阜さんは教室では見せない顔をよくする。

その顔は私を惑わすからやめて欲しいけれど、他で見たいとは思わないし、見たくない訳じゃない。


「あの日、呼んだ理由を言ってもいい」

「なるほどね。その代わり、何をして欲しいの?」


岐阜さんを見ないで隣に座ってそう言うと、岐阜さんはさりげなく私の手と自分の手を重ねてくる。

振り解きたいとまでは思わなかったから、そのままに。


聞き分けがいいし、要領もいい。私がどんな事を言うのか察知して先回りして来る。

岐阜さんは従順だ。だからこそ、私以外への対応に違和感を覚えてしまう。


「それは言わないけど、黙って従って」

「いいよ」


私は人前に出れないくらいの跡を付けるつもりだった。

何の言い訳もできないくらいに付けてやれば、岐阜さんも相当困るだろう。


今までそこまではしなかったからか、なんの抵抗もない。


「……少しは無いの?」

「なにが?」

「なにがって、抵抗とか」

「無いよ。鈴城さんには要らないから」


視線が合う、岐阜さんは重ねていない手で私に触れた。

私との距離がグッと縮まってしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。