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2章 96
バスチェアに座って頭から熱湯を被る。
滴る雫をぼんやりと眺めながら、岐阜さんへの保留にしてた答えの言い方を考える。
シンプルな言い方ならば、嫉妬なんだろうと思う。
でもその言葉に行き着くまでの気持ちは持ち合わせてないように思う。
だから、違う。
ただ、気に食わないだけ。わがままだ。
言ってもいいけど、それなりの代償は付き物だよねと思う。
そう思わないと言えない。だから、今日は少し酷い目に遭わせよう。
もう一度入り直すのは面倒くさいから頭も体も洗ってさっさと着替える。
いつもよりジメッとしていて、湿度が高い脱衣所は洗面台の鏡を曇らせていた。




