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2章 94
岐阜さんは早めに風呂から上がったから、扉を開いたタイミングにかち合ってしまった。
着替えとタオルを持ってきていて、台に置いて一言いって離れるつもりが、岐阜さんの裸体を意図せず見てしまった。
「ご、ごめん」
慌てて目を逸らして出ていこうとして腕を掴まれる。
掴まれても振り向く訳には行かないから、振りほどこうとする。
「な、なに!?出てくから着替えて」
「鈴城さん」
「だから、なに!?」
勿体ぶるようにゆっくりと私を呼ぶ。
風呂上がりの暖かい感触が全身に広がっていくような錯覚がある。
「私を見てよ」
「裸じゃん……!」
「裸の私を見てよ」




