2章 77
「いつまでここに居るの」
岐阜さんは留まり続ける。そうする事が当然の様に、私の部屋にいるみたいに。
岐阜さんは優等生なんだからこんなところにいちゃいけないと思う。
私がここに居るから、岐阜さんがここに居る。
そうなると、私のせいになる。
だから早く戻って欲しいのに。
「んー、放課後までかなあ」
「岐阜さんはサボる必要ないでしょ」
残り約2時間。5限も6限もなんの授業かは知らないけれど、岐阜さんは戻る気が無いらしい。
私はもう、今日は気分がなんか、ダメだからサボってるけど、健康体であろう岐阜さんは違うはずで、そう言えば岐阜さんは少し考えてからこう言った。
「それは鈴城さんも」
咎めてるわけじゃないのは分かってるけど、責められるみたいで嫌だ。やっぱりサボりすらまともに出来ない私は不良にはなれない。
逆に平然としていて、落ち着きすらある岐阜さんは立派な不良になれると思う。たまに気性が荒くなるし。
「私に付き合う必要ないって言ってるの」
「まあ、今日くらいはいいよ」
濁した言い方だと分かった上でとぼけられるから、ハッキリと言ってあげてものんびりとそう言われたらもう私は言うことが無い。
何を考えてるか本当に分からない。
「……馬鹿」
正直な感想を言えば岐阜さんは笑うのだった。
脇腹を抓っておいた。




