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2章 76
特にこれもいつも通りで、話すこと無くお互いに食べ終わって飲み物を飲み干して。少しでも涼しもうと小窓に身を寄せる。
自然とそうなった。
手が触れそうな近さで、触れられない。重心は相手に寄っているのに、触れない。
チャイムが鳴ってどちらかか、2人ともか、「あ」と声を出す。
そうして再び目が合う。
大多数がいる敷地に、2人きりの世界。
少し暑くて、汗でしっとりとした肌、少し上気した頬。
見つめ合う視線の先に、ゆっくりと近づいて行くお互いの顔。
その先には意思なんて要らない。




